人生リセットしたら、俺、なんか人間ではなくて、直ぐに次の人生の設定を始めました。チートドキドキ
とうとう、独身を保ち40歳を迎える事になってしまいました。
これまでの人生は、平凡なサラリーマン家庭の次男として誕生、 成績は偏差値50前後をフラフラ、気が付けばCクラスの大学に入学、女っ気はなかったけど、普通に勉強、普通に友達と遊び、普通にバイトもして、普通の成績で卒業しました。ちなみに、容姿も普通で、キモいともカッコ良いとも言われた記憶はないような…。
卒業後、なんとも普通の会社に就職。家を出て会社から1時間ほどの、安マンションを借りて、日々会社との往復、休みは主に家でゲームかテレビそしてゴロゴロ、時々は映画を観に行ったり、買い物に行ったりはしてました。その生活の繰り返しで、気付けば本日40歳の誕生日を独りで迎える事に…この間、大きな出来事もなく、女の子との交際もなく、別に女性が嫌いなわけじゃなく…それは好きです。が…可愛い娘がいても、知り合いになれるキッカケもなく、話しかける勇気もなく、ましてや、女の子から誘われる事もなかったので…
今、 独り部屋で、コンビニで買ったワインをポテチを肴に飲みながら、過去を振り返り、未来に思いを巡らせ…
俺は叫んでいた!「もう、こんな人生は嫌だ!何の為に生きて来て、これから何の為に生きて行くのか!」もう死んだほうが楽かもしれない。でも、死ぬのは痛そうだし…どうしよう?どうしたら〜?と考えれば考えるほどテンションは下がり…数時間、腑抜けていたようで。その時、ふと、ある考えが浮かんだ。そうだ人生をやり直せば良いんだ。異なる環境や時代が変われば人生も変わるよなぁ〜
そうだ!そうだ!やり直すぞぉ〜…って無理だよなぁ。40なってなにを考えているのやら…本当に出来たら…やり直したい…本当に…
俺は、また無意識に叫んでいた。「リセット!」
その瞬間、目の前が真っ暗になり、意識も突然、プツンとブラックアウト。
「おい、ゼン、ゼン大丈夫か?いつもより、辛そうだなぁ…」意識が朦朧の中で、若い男性の声が聞こえてきたと思ったら、だんたんと意識が戻って来ているようだ…
「そろそろ、目を開けろよ!認知レベルは標準値に近づいているぜ、ゼン!ほらほら」
俺の身体が揺すられ、記憶も急速に回復している。さぁ目を開くとするか…身体と起こしてと、よっこらしょ
「やぁ、サイ。寝起きが悪くて悪かったなぁ〜何しろ、今回のトリップは、おふざけて殆どのパラグラフを平均値に振って、その上、アクシデント関連の全ての値も0にしちゃてさぁ〜」
「まぁ、何回か前は確か最悪に偏った設定をしてなかったっけ?それよりは良かったんじゃないの?」
「いやいや、最悪は最悪でメリハリがあったけど、今回のは最悪…思い出してもイライラするよ。ラストまで行かなくて、緊急ワードのリセットを運良く言えて良かったぁ〜」
「なんだ、途中で抜けたんだ。でも、種族設定は寿命が短いノーマル人間族にしたんだろう?せいぜい100年ぐらいは辛抱しろよ」
シンはニヤつきながら、エーテルを俺に差し出した。
「はいはい。今回は本当に懲りたよ。次はチート設定にムチャ振りしてみようかなぁ〜」
ゴクリ。久々のエーテルが全身に行き渡る。
トリップ後のエーテル、これが最高なんだよなぁ〜。またゴクリ。
「それでは、次の、トリップの設定を始めますかね…」と立ち上り、初期設定装置に向かって歩きだす俺を、シンが冷めた視線で眺め、呆れ果てた表情で「普通は一周期ぐらい間を空けるだろうに…トリップマシンが好きなんだなぁ〜まぁ勝手にやってくれ、今度はリタイアするなよ。結構、神素使うんだからな。じゃあ、俺はもう行くよ。ゼン、後でメシでも食べようぜ〜」
シンが去ったので、俺はトリップマシンの設定を今回は真面目に行うべく、各値の詳細設定を行うことにした。結構これが、俺的には好きな作業なんだけど、前回ねぇ〜苦笑いしかでません。反省。
先ずは、ワールド設定。今回は久しぶりに、剣と魔法の世界設定にしてみようかな。前回は文明度C設定の地球で大失敗だし、その前は銀河帝国B設定で宇宙戦艦艦長で大して面白くなかったので、方向性を、変えてみようっと…
次は…