ポーションの力・・・ってまたかよ!!
年末で忙しい中これを書いていたおかげでかなり忙しくなりました。年越しの準備が出来ていない(12月30日)
単刀直入に言おう。俺の左右に幼女がいる。何、意味がわからないって?じゃあもう少し詳しく話そう。俺の左右には・・・
「エヘヘ~、ソ~タさ〜ん♪」
「ちょっと魔王~、ソ~タは私の物よ~」
俺を取り合って言い争っている壊れた幼女がいる!
さあ、いつものように回想シーンへ突入しようじゃないか!!(やけくそ)
俺達は魔王を倒・・・世界の平和のために旅を続けていた。えっ?なんで言い直したかって?だって・・・
「ソータさーん、ちょっとこっち来てくださーい」
遠くから俺を呼ぶ黒のショートカット少女、何を隠そう(隠す必要ないけど)彼女がこの世界の魔王、『シーナ』である。
「いきなりどうしたのよ魔王、なんかあったの?」
「勇者は呼んでません」
「何よ、魔王のくせに生意気ね!」
ちなみにシーナは勇者であるニジカと仲が悪い。まあ、勇者と仲がいい魔王なんか見たことない。とはいえ、こんな街中で喧嘩なんかされても迷惑なだけなので、さすがに止めなければ。
「おい、二人とも少し落ち着・・・」
「黙って(ください)!!」
「・・・はい」
もはやお約束である。
「で、結局なんなんだ?」
「あ、そうそう。これを見てください」
「チラシ?なになに、ポーションすべて半額・・・ポーション?」
「はい、あのポーションが半額ですよ半額!」
ああ、忘れかけてたけどこの世界って一応ゲームなんだよな、一応。
「ポーションってどれくらいで買えるの?」
「いや、俺に聞かれても・・・」
「ポーションは効果によって差がありますが安いのだと1000円ぐらいからありますよ」
どうでもいいけどこの世界のお金の単位って円なんだな。本当にどうでもいいけど。
「へぇー、そうなんだ。知らなかったわ」
「なんで勇者が魔王からポーションについて教えてもらってるんだ?普通逆だろ」
「黙れ」
「いやちょっと待て、黙れはないだろ。仮にも俺は年上だぞ」
「うるさいわね、あんたなんてこんなんでいいのよ!」
こいつ最近調子のってきたな。こうなったら・・・
「俺が年上の人への礼儀作法ってのを教えてやる!!」
〜1分後〜
「わかった俺が悪かった!わかったから杖を構えるな!誰か助けてくれ〜!!」
そういえば前にもこんなことがあったな、俺って学習能力がないな。あはははは・・・
「さて、ここね」
やってきたポーション店は見るからに、なんというか・・・
「なんか怪しそうな店ね」
「言うな」
「さあ二人共、早く行きましょう!」
ポーション店に楽しそうに入っていく魔王。なかなかシュールな光景だな。
「いらっしゃいませ〜」
おお、中は案外まともだな。
「何をお求めでしょうか?」
おそらく店員だと思われる人が俺達に話しかけてきた。
「いや、どんなものがあるか適当に見にきただけで・・・。何かいいものとかありますか?」
「それでしたらこれなんかどうでしょう?」
店員が試験管のようなものに入った緑色の液体を棚から出して言った。
「これは体力回復・魔力増幅・ステータス補正などの効果があります」
「へー、これいいじゃない」
「ちなみに値段は157000円です」
高っ!?マジかよ!?
「さ、さすがにこれは買えませんね・・・」
「まあこんなもんさ。ほかのも見てまわるか」
〜10分後〜
「なんかどれも高かったな・・・」
「やっぱり私達にポーションなんて無理なんですかね・・・」
「でもここまできたらなんか買ってみたいわね」
確かにここまで探して何も買わずに帰るんじゃあ何か釈然としない。何か安いのはないかな?
「どうですか、いいのはありましたか?」
またこの店員か。ていうかこいつ以外の店員を見ていない。
「いやぁ、どれも高くてなかなか手が出せないんですよ」
「それでしたら、こちらなんかいかがでしょうか」
「おお、120円。安いわね!」
なんかジュースみたいな値段だな。
「今なら2つで200円にしときます」
おお、ますます安い!!
「で、でも2つしかないんですか?」
「すいません、これしか無くて・・・」
じゃあ仕方ないな
「俺とシーナの2人で飲むか」
「はい!!」
「ちょっと待ちなさいよ!!」
「冗談だよ、お前ら2人で飲め」
正直こんな薬品みたいなやつなんか飲みたくない。
~夜~
俺達が晩飯を食べた後にまったりしていると、いきなりニジカが言い出した。
「じゃあ早速飲んでみましょうか」
「そうですね」
ニジカ達は一気にポーションを飲みほした。
「っていうかこのポーションってどんな効果があるんだ?」
えーと、体温向上に・・・
「あれ?何だか体が熱く・・・」
少しの間の浮遊感・・・
「な、なんれすかこれ・・・」
原料はアルコールか・・・
「ってコレただの酒じゃねーか!!」
「ソ~タさ〜ん、大好きで~す!」
「ソ~タ~!」
「うわぁァァ!やっぱりこうなるのか~~~!!」
~そんなこんなで朝~
「起きるなよ!頼むから起きるなよ!」
「ふぁぁ、おはよ・・・ってあんたなんで私に抱きついてるのよ!!」
「ふぁぁ、朝からうるさいですよ勇者・・・ってソータさん!?」
またかよ・・・
今日もまた俺の叫び声で一日が始まる。またこいつらを説得するの面倒だな。こいつらが昨日の事覚えていればいいのに・・・
追伸
説得し終わるまでニジカはギャーギャーうるさかったがシーナは静かだった。いつもならニジカ程ではないが何かしら言ってくるはずなのになぁ?
もうそろそろ後書きが書けなくなってきたorz
次のネタもないし・・・
こんなもやもやした気持ちの中年越しを向かえます。
それでは皆さん良いお年をお迎えくださいませ。
また次話でお会いしましょう。