勇者と魔王の日常・・・って誰か助けてくれ~!!
今回は「日常」みたいな作品にしました。
特に深い意味はございません。
この世界にも警察の様な人達は存在する。この世界は犯罪者が多いらしく警備が厳重である。普通の人なら心強いのだろうが俺にとっては不安でしかない。何故なら・・・
「君、ちょっといいかな」
ほら来た。
俺、ソータは勇者のお供として世界の平和のために冒険している、のだが。
「この子たちとはどういう関係かな?」
勇者であるニジカと、俺らと一緒に行動している魔王のシーナ。
この二人が10歳くらいの見た目なため俺は街でいつも引き止められる。まあ「勇者とその供です」。と言ってしまえばそれでいいのだが・・・
「こいつは私の奴隷よ!!」
こう言い切っちゃう馬鹿がいるから毎回疲れるんだよ!
「違いますよ、ソータさんは私の下僕ですよ!!」
シーナもシーナで変にニジカに対抗するからさらに騒ぎは大きくなる。そんな中俺は・・・
「待ちなさい、詳しく話を聞こう!」
「あの馬鹿どもが〜〜〜〜!!」
知らなかった。人間、死ぬか生きるかの時は信じられない程の力が出るんだな。なんだかんだで逃げ切る俺だった・・・
「買い物?」
「ええ、私ちょっと買い物がしたいから・・・」
「あっ、私も買い物を・・・」
早速嫌な予感がするのだが、まあここは大人しく承諾してやるか。
「分かった、30分後にここにいろよ」
~2時間後~
「遅い!何やってんだあいつら!!」
~10分後~
「やっと見つけた、あいつら何やって・・・」
「私の方が多く買ったわよ!」
「いいえ、量より質です!」
なんであいつらは買い物だけで喧嘩してるんだろうな!!
「おいお前ら何やってんだ!!」
「「だってこいつが・・・」」
店の前では幼女2人が喧嘩していた・・・のだが、それよりも目立つ物がその横に。
「お前らその大きな荷物はなんだ!?」
~5分後~
どうやらこの馬鹿どもは買い物でも争っていたらしい。おかげで宿代も無くなった。
「なんでこの私が野宿なんかしなくちゃいけないのよ!」
「お前のせいだろ!!」
俺らは今夜野宿することになった。
「ま、まあ食材なら大量にあるわけですしそろそろ許してあげても・・・」
「人事のように言ってるけど君のせいでもあるよね!?」
しかしなんでこいつら食材ばっか買ってんだ?
「なあお前ら、なんで食材なんかこんなに「ああもうさっさと食べて早く寝ましょう!」
「そ、そうですね!」
・・・まあいいか
このまま平和に終わるなら・・・なんて思った俺があさはかだった。
「あれ?シーナ、お前さっきからいやに静かだな。いったいどうし・・・!」
「・・・ふぁれ?ソータさんれすか?」
シーナは足取りがおぼつかないようで頬も少し赤らんでいる。
「シ、シーナ!?お前いったい・・・あっ!」
シーナの足元にはなにかの瓶が転がっていた。
「シーナお前、間違って酒でも飲んだな!おいニジカ、シーナをなんとか・・・うわっ!」
「ふにゃぁ?ソ~タ~?」
「って、お前もか!」
~朝~
「朝が来てしまった。このままこいつらが目を覚ましたら・・・」
「ふぁぁ、よく寝た・・・ってあんたなんで私に抱きついてるのよ!!」
「ん~、なんですか朝早くから・・・ってソソソソソソータさん!?」
「いやこれはお前らが・・・」
「言い訳するな!!あんた、死ぬ覚悟はあるのかしら!?」
「いや待て!シ、シーナ、助けてくれ!!」
「・・・・・・・」
だめだこっちはすっかり放心状態だ!
「ニ、ニジカ!待て、やめろ!!」
「問答無用~~~!!」
空に俺の叫び声が響き渡る。
あぁ、今日もいつも通りだ。
追伸
その後の記憶はございません。
どうでしたでしょうか。
今回書くことがあまりなかったのでこーなりました。
最後のニジカとシーナが酔ってる所とか、そんなシチュエーションが大好きです。