討つ者、打たれる者
アラン副長がその事を知ったのは偶然だった、たまたま“かぐや”の責任者に用事がありその帰りの途中にかぐやの第2格納庫の傍を通ろうとした時、格納庫内がやたら騒がしかったので内部の様子を伺えるデッキに行ってみると中では作業員がただならぬ様子で動いていたのだ。理由は格納庫に入ってきたものをみてすぐわかった。独伊との戦闘に向かっていた艦が傷ついた姿で帰ってきたのである。中には今にも爆発しそうな艦も見受けられた、無傷な艦は少数しかいないようだ。そしてそのうちの一隻が限界に達したのだろう激しく艦体を入り口に備え付けられているエレベーターに打ち付け沈黙する。すぐに作業員がその艦に向かい救出作業を始めた。
茫然とその光景を眺めてしまっていたアラン副長だったが格納庫で作業していた者たちの話が耳に入り急いで第3格納庫へと戻る。先ほど墜ちた艦が入り口をふさいでしまい外にいる他の艦を第2格納庫に収容するのが出来なくなってしまったらしい、かぐやには第1から5まで格納庫が備え付けられているが第1は既に満杯で第4,5は民間も使っていることもあり距離が離れていて向かえそうにない、その事を「ハワイ」で執務を行っていたハリソン艦長に告げ第3格納庫への受け入れを具申するアラン副長、現在第3格納庫はアメリカ艦が多数収容されていることからある種の治外法権的な扱いがされているため日本は手出しをしないように自粛していた。
彼の話をきいたハリソン艦長もすぐに動く、という事はせずまずは日本の方に事実確認をするために連絡を入れる。ほどなくして事実確認が取れたのかそのまま一緒に支援要請を受け取ったようでアラン副長に他の艦隊にも連絡するように連絡する。その後第3格納庫に続々と日本の艦が入ってきて受け入れを始める。今までの鬱憤が溜まっていたのか「ハワイ」の乗員に関しては休暇中で艦を離れていた者が戻ってくるほどの気合の入れようだ。
「重傷者は米艦の方が対応してくれるそうだ!優先的にまわしてくれ」
「偽魂体にも損壊者多数、早く整備カプセルを持ってこい!」
「おい大丈夫か!?もう少しだ、しっかりしろ!」
受け入れを始めてそう時間も掛からずに第3格納庫内は負傷者を運び並べられて野戦病院と化していた。偽魂体と思われる両足をなくした少女が悲鳴を上げながら乗員に抱え運ばれていたり、全身を布で包まれたかつては人だったと過去形となったものたちが格納庫の隅に積まれたりしている様子はまさに地獄絵図というべきか、そんな中で負傷者への対応を指揮していたアラン副長であったが見知った顔であるわかばとまつばの二人を見つけてそちらへ向かう、どうやら負傷者を抱えているらしくお互いの肩を貸しながら歩いている。
「わかばちゃん、まつばちゃん大丈夫かい!怪我は?」
「アラン副長、私やまつばは大丈夫です。けどもえぎ姉さんが!」
わかばが説明しながら肩を貸していた者を壁に寄りかからせる。わかばやまつばと同じ緑系の髪の少女、一目で偽魂体と分かった。左腕を無くし顔も左半分に火傷を負っていて顔色も悪くその瞼は閉じられている、彼女が操る艦から乗り移る際に爆発に巻き込まれてしまったとわかばが詳しい状況を話す。見た目からして危険な状態だと判断したアラン副長はその彼女の脈を測るために残っている右手を持とうとしたその時、まるで砂細工が崩れるように彼女の右腕が落ちて光の粒子となって霧散する。それを見て狼狽えるアラン副長、よくよく考えれば彼女たちは造られた仮想の命であり人の医療学は役には立たない、彼と同じように見ていたわかばが冷静にまつばに整備カプセルを持ってくるように指示しているのを見て改めて彼女たちが異質な存在であることを確認させられる。
まつばが整備カプセルを取りに離れて少しした後、突撃艦「萌黄」の偽魂体もえぎは閉じられた瞼をゆっくりと開ける。目の焦点が合わないのか何回か瞬きをした後わかばを視界に捉え何かを伝えようとしているのだろうか満足に動かせない唇を必死に震わせている。それに気づいたわかばが彼女の顔の傍に耳を近づける。
「もえぎ姉さん大丈夫ですか!?今まつばが整備カプセルを持ってきていますからもう少し頑張って」
「わか、ば・・・今、共有システ・・に今までの戦闘データ・・・アップしまし、た。あとの、星団指揮・・に役、立て・・・さい」
途切れ途切れに呟くようにもえぎが話す。アラン副長は何を言っているのか理解できなかったがわかばは分かったようで励ますように彼女に声を掛け続ける。そんな時タイミングよくまつばが等身大程の大きさのカプセルを持って戻ってくる。わかばに頼まれてアラン副長がもえぎをカプセルに入れようとするとまるで拒否するかのようにゆっくりと首を振りそのままわかばに話し続ける。
「まつば・・・そのカプセルは他の子に渡してあげて、私は・・・間に合わ、ないから・・・」
いきなりそう言われて困惑したまつばが助けを求めるようにわかばとアラン副長に視線を送る。対するわかばは声を荒げてもえぎを説得しようとするが彼女は笑みを浮かべながら諭すようにわかばに言う。
「わかば、あなたもわかるでしょう?もう、損壊率が・・5割を超えて・・ます。これがどういうことか、わかり・・・ますね?」
その言葉にわかばが沈黙する。アラン副長は後で教えてもらったが偽魂体は死という概念を持ち合わせていない、代わりに自信の姿形を保てなくなることを形状崩壊といいこれがいわば死と同義の意味を持つらしい、そしてこの形状崩壊は自身の身体が損傷することで始まり大体5割以上を失うと基本的に止めることが出来ないようである。そして今のもえぎの身体だが両腕は勿論の事両足も消えかかっている。まつばの話によると既に内部の方は崩壊しきっているようだ、それでも説得を続けようとするわかばだがもえぎの意思は変わらずただ静かに首を振るだけである。もう限界が近いのだろうか気づけば目は閉じていて呼吸も荒い。
「自分のことは・・・ぶんが一番、知って・・・ます。それに、艦長ももう・・・居ませ、ん・・だから、あとは頼みま・・・たよ?わかば・・・」
そう言い残し彼女の身体は光の塵となり消失した。後には何も塵の一つも残らない、これが偽魂体の死なのだろう何とも寂しい死に方である。そんな姉の死を見たわかばであったが涙も見せずにまつばを連れてまだ助けられる者の下へと向かって行く、涙も見せず静かに去っていく彼女はアラン副長にはただひたすらに悲しみに耐えようと戦っている十数才の少女にしか見えなかった・・・
日本国 防衛省
「この報告は本当なのか?統合幕僚長」
東国安大臣が手に持っていた書類を机の上に放り出しながら問いただす。そこには宇宙防衛隊と中独伊との戦闘の報告が記されていた。その中で彼が聞いたのは日本の被害のことについてだ、何しろ有利な状況からの逆転負けに加えこの被害の大きさである何かの間違いではないかと思いたいが事実であることを統合幕僚長に改めて言われて頭を抱える東大臣、宇宙戦力は技術的難易度を含めた性質上再建するには困難なものである。それを少なくとも2個星団相当もやられたことは日本にとってはかなりの打撃であることは間違いない。
「とにかくこのことを早く総理に伝えなければ、この後の会議で報告するから急いで資料の制作にかかってくれ」
そう指示をだして身支度を始める大臣、今回の会議は東南アジア戦線で予定されていた第3作戦についての話を予定していたがここにきて厄介な問題が起きてしまった。準備をしながらも心配が尽きない東大臣であったが案の定その心配は他の者たちにも波及する結果となった。
「報告は分かった。それでだがこれによって今後予想される作戦への影響はどのくらいなのかね?東大臣」
話を一通り聞いた後改めて鴉山総理が質問する。実の所第3作戦には宇宙防衛隊の参加も盛り込まれていたため日本側としてはそういう意味でも冷や水を掛けられる結果になってしまった。国安省の方でもそのことは早くから懸念されていたようで今回の宇宙支援は諦めて航空支援のみで対応せざるをえないという結論にたどり着いたようである。支援艦を代理として出すという案もあったようだが今回の戦闘で改めて支援艦の脆弱性を理解したこともあり非常時以外では前線には出さない方針で行くようだ。
「今回の事態を受けて第3作戦であるソウヘキ作戦での投入戦力ですが予定よりも増強しての決行となりそうです。増強戦力についてはソウヘキ作戦後に予定されている第4作戦に投入予定だった部隊の一部を前倒しで送り込みます」
作戦の変更に関する補足をする東大臣、今回の目標であるフィリピン諸島は中国もその戦力を強化していた地域の一つでもあるため宇宙支援が得られない以上は海上・航空戦力の増強で対処するほかないとの判断だ。そのことについても総理をはじめとした首脳陣から了承の言葉を受け取るが結果的にますます戦力に余裕がなくなってきてしまった。不安はまだまだ尽きそうにない・・・
太平洋上空
“・・・員、・・、・・・白瀬隊員!応答せよ!繰り返す、白瀬隊員無事なら応答しろ!”
「・・?・・・こちら白瀬機、無事です。どうぞ・・・」
“やっと返したか、飛んだまま動かないから心配したぞ、まぁいい戦闘は終了した速やかに貴官の搭乗艦に帰投せよ、以上”
「了解、これより「津軽」に帰投します」
そう言った後通信を切り機体を艦隊の方へと翻す。機体の中で白瀬はここまでの経緯を思い出そうとしていた。ニューギニア島への移動中に中華解放軍による航空攻撃を防ぐために出撃したところまでは覚えているのだがそのあとの記憶がすっぽりと抜け落ちてしまっている。艦隊に戻ったあとも思い出せないので思い切って同じ部隊の人に聞いてみたがどうも私が一人で大半の敵機を落としたらしいのだが実感が湧かない。そんなエース級の戦闘をしたのなら少しぐらい残っていてもおかしくないのだがそれもない、そんな事を考えていると今ではすっかり日常となった強烈な頭痛に襲われる。そのあまりにも強い痛みでまともに考察が出来なくなった彼女はおぼつかない足取りで割り当てられた自室へと戻っていった。そしてそんな彼女の様子を見ていた人が二人いた。
「あんな風に機体から降りると彼女決まって不調になっているんです。何か理由を知りませんか?黒瀬三尉」
「いや、私に聞かないでくださいよ、佐川隊長・・・彼女とは沖縄戦の時に共に行動した以外では交流は無いのですからわかりませんって」
苦笑いしながら話すのは陸上防衛隊三等陸尉である黒瀬 山戸隊員だ。彼の所属する第15師団は現在第3作戦以降の作戦に備えてニューギニア島へ移動している最中である。ちなみに沖縄の防衛は第1、第6師団を移動させて対応している。
「それにしては随分と仲がよさそうにみえたけどな~?」
意地悪そうに笑みを浮かべる佐川隊長、彼女は白瀬隊員が属する小隊の隊長で黒瀬とは白瀬隊員を介して今回知り合った仲である。この二人が何故白瀬について話し合っているのかというとまぁ彼女の行動に問題があるのだが、正直言って先ほどの戦闘も彼女には話していないがかなり危ない橋を渡っていた。それがあの沖縄戦が原因であることは二人も薄々察しているがだからと言って何かいい考えがあるわけでもないので今どうこうできる問題でもないのは確かだがこのまま放っておくのもちっと不味いので何か対策しといた方がいいのではないかと話していたわけである。
「まっ、戦闘時はちょっと危ないけどあの子比較的冷静だし腕も確かだからまだ大丈夫だとは思うけど・・・そっちでもさりげなくアプローチかけてくれるとたすかるかな~そういう訳で任せました。黒瀬三尉、わたしはこれで失礼します」
そう言い残して足早に退散する佐川隊長を黒瀬が見送る。随分と部下思いな隊長だと思ったがそういえば彼女の部下は白瀬隊員一人で残りの2機は偽魂体の操作だったことを思い出しある意味必然かなとも思える。
一人になった黒瀬は中華解放軍の攻撃によって止まっていた装備の状態確認の作業をしながら今までの事を思い返していた。白瀬隊員と再会したのも今のように作業しながらだった、数時間前に歩兵連隊が使う車輌の固定に異常がないか確認している最中同じように甲板に係留されていた機動戦鬼の前に一人でパイロットスーツを着て立っていたのを偶々見つけたのがきっかけだった。彼女も輸送している部隊は知っていたがまさか見知った顔が同じ艦に乗っているとは思っていなかったらしく最初は驚いていたがその内お互いの身の回りの話をするくらいには打ち解けていた。
「ところで白瀬隊員、この機体初めて見ましたがもしかして新型ですか?」
そう言って黒瀬が目の前に立っている一機の機動戦鬼を指さす。見た目は55式機動戦鬼の「命」に似ていなくもないが腕や脚など所々何かを装着するようなアタッチメントが設けられている。
「あ、はい・・・0式機動戦鬼「烈」、「命」や「天命」含めた複数機種の機動戦鬼の後継機として開発されたもので最近ようやく本格的に量産が始まったらしいです」
彼女の話によるとこの「烈」は現在多種多様になり過ぎて管理が追いつかなくなっている機動戦鬼事業を是正するために開発されたもので大元となる機体を統一することで整備性を改善したほか用途に合った装備を使うことで汎用性も確保したらしい。現在用意されている仕様は3種のみで装備は基本固定されるようだが白瀬がいる部隊は例外的にというよりかは実験目的で全仕様を扱えるように環境を整えているそうだ。そんな裏話的な事も聞き黒瀬が関心しているともう一人女性が白瀬の所に向かってくる。どうやら彼女の上司らしく彼女を介して挨拶を交わす。名を佐川 由美といい歳は黒瀬や白瀬よりかは上とのことだが言動的に同い年に感じてしまう、ちなみに結婚済みで夫婦共に機動戦鬼乗りとして活躍している風変わりな人だ。
佐川隊長も混ざり三人で話していると突然警報が鳴り響き敵襲を知らせる。待機任務中であった佐川隊長と白瀬隊員はすぐさま自分の機体に乗り込みシステムを起動させる。黒瀬三尉は陸の人間が出来ることなどほとんどないため他の人の邪魔にならぬよう速やかに艦内に戻る。戻る直前に「津軽」から発艦していく彼女の機体を見送りそのまま戻っていった。
「全機、データリンクに異常がないかを確認、敵は40機、うち半分が無人機と思われる。対空戦闘が予想される。わかったわね?白瀬隊員?」
輸送艦「下北」に置かれている司令本部からの情報を佐川隊長がそのまま自分の唯一の部下である白瀬に伝えて確認する。間をあけずに彼女から問題ないと返事が返ってきてよろしいと返す隊長、偽魂体が操作している2機については・・・まぁ平気だろう伝達してきたのはこの機体の偽魂体だし、そのまま機体の装備の確認を行う今回装備したのは機動性を重視した第二仕様の装備で誰が言ったのかは不明だが烈風式と呼ばれるものだ。内訳は高出力ブースター背面2基、内装型短刀が左腕に3振り、右手に50mm機関銃が一丁とその弾倉3つが右腰部分にあり仕上げに4連式ミサイルパックが片脚2基の計4機16発(LM)となる。遠距離戦に使えそうなものはミサイルパックだけであろう、最初のミサイル戦が重要になってくる。
“こちら白瀬機、機体・装備共に異常なし、いつでも行けます・・・ところで相手が40機でこちら側は12機のみというのは少々苦しいですね・・・”
白瀬隊員がそう呟く、今出撃したのは輸送艦三隻で待機していた部隊で残りはまだ起動中でもうしばらくかかる。
「そこは耐えるしかないわね、そろそろ戦闘開始よ、気を抜かずに行きましょう」
佐川隊長がそう言って気を引き締める。既にレーダーには敵の反応がありもう少しで射程圏内に入るだろう、そしてお互いの距離が100kmに迫った時攻撃命令が出される。すかさずLMを撃ち込み各機8発計96発ものミサイルが飛んでいく、それは相手も同じで20機の敵機から各2発計40発が放たれる。残った20機は高度を下げて低空を飛んでいる恐らく対艦攻撃部隊だろう、放たれたミサイルはお互いを相殺しながら交差しそしてそれぞれの目標に向けて向かって行く。
レーダーでその様子を見た佐川隊長はそのまま機体を垂直に上昇させる。ミサイルもそれを追うように上がっていく丁度彼女が照準を合わせている前に向かって、そのまま引き金を引きミサイルを破壊する。旋回半径が小さい機動戦鬼だからこそできる迎撃方法である。他の機も同様に回避している中で白瀬だけは違った、なんと自分から迫ってくるミサイルに向かって行ったのだ、それをみた佐川も思わずバカッ!と叫ぶ、ミサイルの数は4発真っすぐ白瀬の機体に向かっている。それを白瀬は50mm機関銃で2発を薙ぎ払い破壊、その爆発の中を突っ切って残った2発を撒く、そしてそのまま増速して敵機に突っ込んでいった。そのあとの彼女の戦闘はまるで自分の命を気にしていないかのような戦いぶりであった。機関銃で敵機を薙ぎ払い、ミサイルで撃ち落としてすれ違いざまの敵に短刀を叩き込む自分を狙ったミサイルは回避行動をとらずそのまま撃ち落とす。一歩間違えれば自分に被害が出かねない戦い方に見ている佐川隊長のほうが肝を冷やしている。対する彼女も遅れはとっておらず対艦攻撃をしようとした敵を真上から鉛玉を浴びせつつ近づいてきた奴には短刀をそのコックピットにお見舞いするなどなかなかの戦いぶりを披露する。そんな彼女達を突破してまだ攻撃を続けようとした猛者または三隻の輸送艦を狙ったミサイル群は乗艦していた陸上防衛隊の特火隊の対空ミサイルによって次々に撃ち落としていく、こういう時偽魂体の連携は便利である。なんせシステムに互換性が無くても偽魂体同士でやり取りができればシステム関係なしに連携できるのだから余計なプログラムの作成をする手間が省ける。
そんな戦闘を見て勝てないと悟ったのかまだ生き残っている敵機はその機首を元来た方へ向けて飛び去って行く、遠くなっていく敵を確認した後佐川隊長は白瀬の方へと意識を向ける。彼女は佐川達から少し離れたところに浮かんでいた。データリンクを介して確認したところ彼女の武装の残弾は全てが0を表示していた、もし敵が引くのがもう少し後だったら最悪彼女は・・・まだ討つ側にいる間はまだいい、だがもし討たれる側に行ってしまったら、戦争とはつまるところいかに多くの被害を敵に与えられるかの競争である。討たれてしまっては困るのだ、そのことに彼女は気づいているのだろうか?そう憂いずにはいられない佐川隊長であった。




