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日本国世界大戦  作者: 一機当千
本編
20/68

思惑〈ロシア編〉

ロシア編を投稿しました。補足ですが今作品の日露関係は比較的良好です。

ロシア モスクワ


とある一室で執務を行っている男性のもとに一人の大臣が訪れてきた。

「大統領、日本国との首脳会談の日程が決定しました。来年の3月14日です。」

そう報告を受けて手を止める男性、イゴーリ・シルクスキー大統領は了承の言葉をかける。「わかった、ところで先ほどニュースで知ったのだがアメリカが今日、晴れて宇宙戦闘艦を正式配備したそうではないか、そっちの方面で日本と何かはなしてないか?」

「そちらの方でしたら、軍部から年末あたりに合同観艦式を開く方針で決定したそうです。それのことで我々からの提案なのですがその観艦式に“あの艦”も参加させてはいかがでしょうか?」そう提案する大臣。

「あの艦か・・確か今年は我が国が管理していたはずだな?いいだろう、日本にもその旨を報告しといてくれ。」

「ありがとうございます。それともう一つお耳に入れておきたいことがあるのですが・・」なんだ?といったのち大臣はいくつかの写真をみせる。それはどこかの地下ドッグで建造されている宇宙艦の様子だった。どれも形が日本や我が国の突撃艦クラスであるのだが、現在我が国は突撃艦ではなく巡航艦の建造を行っているはずだし、日本に関しては福島や沖縄そしてウルップ島の地上ドッグで建造するはずだからこの写真は色々おかしいのである。「この写真はとあるアフリカ・中東・アジア諸国で我が国と日本の情報組織がとったものです。」と説明する大臣。

「おいおいちょっと待て、写真を見た感じざっと“100隻”以上あるぞ、それを言葉は悪いが経済支援国の国々が造っているということか?」

その通りです。と肯定する大臣、一先ず日本はこれについてどう動くのかを質問してみたところ、「大統領、日本は憶測では動きません。ただ、現実に起こった結果にたいして動くだけのいわば後手の戦略しか行いませんので、今回の一件では頼りにできません。」

「とはいっても、普通なんらかの対処ぐらいは行ってほしいものだな、確か今日も中国の宇宙艦から攻撃を受けたというのに日本はまるでそれが当たり前だと言いたいぐらいに平然としている・・我が国いや他国なら国際問題通りこして戦争だぞ。」と話す大統領に対し、その原因の一つに我が国が起こした“千島事件”があるのでしょうけどね・・と答える大臣

「・・・、情報の収集および解析・共有を徹底してくれ」そういった後大臣を退室させる。そのまま椅子に深く座り直して先ほどのことについて考え始める。いまこの時に世界で何が起こっているのかなど知る由もないが、それでも自分いやこの国も無関係ではいられないだろうと考えざるを得ない。そこで思考をやめ今は残っている書類を片付けることにした。

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