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日本国世界大戦  作者: 一機当千
本編
17/68

思惑〈日本国編〉

早くも第2幕に突入です。

日本が色々な意味で悟りを開いてしまっています。

 日本国 東京都 官邸


今ここには外務省をはじめとした各大臣が集まっていた。というのも先ほど小笠原諸島沖にて海上防衛隊と中国の宇宙戦闘艦の間でミサイルの打ち合いをするいざこざが発生したとの報がはいったからだ。

「総理大臣は何時ごろ到着の予定なんだ?」大臣の一人がそう発言する。

「現在靖国神社から急いでこちらに向かっているとのことですので、もうそろそろかと・・」

「まさか終戦155周年と改憲50周年のこの日にこのようなことがおきるとはな。」

そのような話を続けていると会議室の扉が開き一人の男性が入ってきた。

「みなさん、遅れてすまない今到着した。」そう言いながら大臣たちに挨拶をするこの男性こそ現日本国総理大臣の鴉山 由紀夫総理である。

「総理お待ちしておりました。早速ですが対策会議を始めても構いませんか?」

「構わん、最初に外務省からの報告を頼む。」

会議が始まり外務大臣が報告をするために話し始める。

「今回の事態を受けて中国大使館に抗議をしたのですが、中国大使に知らぬ存ぜぬの一点張りの挙句仕舞には我が国への侮辱であるとまで言われてしまい、おい払いされてしまいました。すみません」そう一通り報告したのち、次いで国安省の大臣が報告を始める。

「件の中国艦隊ですが、監視をしていた第3星団の報告によると擬態装甲を展開したのち、現場を離脱したと考えられるとのことです。」

「それは逃げられたとの認識で構いまいませんか?」大臣の一人がそう質問する。「残念ながらその通りです。」国安大臣もそう肯定する。ちなみにこの国安省正式名称は国家安全省であり、防衛庁・保安庁・支援庁・治安庁の4組織を隷下においている日本の国防・治安を担当している省である。


「ふむ、擬態装甲か・・“韓国”も厄介な技術を開発したものだ・・」

「総理、今は“大韓朝鮮帝国”です。」苦笑しながら総理に指摘する外務大臣

「あはは・・そういえばそうだったな音無君、他に国安省の方から報告はないか東君」

「他に報告するとしたら、その大韓朝鮮帝国方面から対馬に巡航ミサイルが5発程来たぐらいでしょうか、もっとも巡回していた海上保安庁の護衛艦がいつも通り撃ち落としましたが、恐らくいつもの経済支援を求める脅迫だと思います。」

「毎度思うのだが、他国から自国にミサイルを撃たれているのに平然としているこの国ちょっとおかしくないか?」そう発言する総理に大臣全員が一斉に、「総理、20年もこんな感じなのに今更それを言いますか?」と半ばあきれ顔で言い放った。「おっ・・おう・・」これには総理もタジタジである。

「とにかく、現時点では各方面で情報の収集および共有の徹底で進めるように頼む。」総理がそのように締めくくり会議は閉会した。窓から見える日本の街は平和そのものであった。

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