ちょっと地下街ブラリ旅
「わぁ♪」
「こんなのでよかったのか?」
「うん!ここ来てみたかったんだ!」
あの後二人は餡蜜を食べにきていた。お空が食べたいと希望し時間も有ったので一緒に来たのである。
「あまーい」
「お空甘いもの大好きだよな」
「うん!」
「そうか…俺も結構好きなほうではあったけどお空ほどじゃないからな…」
「そうなんだ……!」
良い事思いついた!といった表情をお空浮かべた。だが紫苑はこの顔に良い思い出が無い。なぜならこの顔をした場合大抵は紫苑かお燐が何かしろ巻き込まれるからだ。
「…今度は何を思いついた?」
「うにゅ?一緒に食べられる方法。はいどうぞ!」
といって餡蜜を掬い差し出してくるお空それは実際かなり恥ずかしいことで
「……う、旨いな」
「でしょ!…あれ?顔真っ赤だよ?」
「き、気にすんな!」
「そうなの?」
紫苑は顔をブンブン振り熱を飛ばす。実際傭兵という環境上あまり女性と会う機会などなくあまり女性に対して面識が無いのだ。それゆえ紫苑はここでもあまり女性というよりは友達とかい妹とかそんな感覚で接することが多いのだが…流石にこういうことをされるとどうしても赤くなってしまう
「そうなんだ!」
「へぇ…じゃあはいあーん」
「そ、その…恥ずかしいからできれば勘弁…」
「……うにゅ…」
「わかった、食べるから…そんなくらい顔しないでくれ」
「うん!じゃあはい!」
差し出されたスプーンで餡蜜を食べる。おいしいといえばおいしいが…結局味などあまりわからなかった。結局負けてしまう辺り紫苑らしいといえばらしいのかもしれない。
「えへへ」
「?どうしたんだよいきなり」
「ううん、なんかうれしいなって」
「なんでだ?」
「結局シオン来てからずっと忙しくてこうやってお出かけできなかったもん!」
「ハハハ、そういやそうだな…最初に地霊殿に来たとき以来だな…今日はちゃんと財布持ってきただろうな?」
「!……も、勿論だよぉ…」
「……俺の目を見ていってみようか?」
「……えへへ」
「ったく……ま、元々今回はお土産の代わりだから俺が払うつもりだったしいいんだけどな……ほら、頬に蜜ついてんぞ」
「うにゅ……あれ?」
「ハハハ、広がってるだけじゃねぇか。ほら貸せ」
ふき取ったあと二人して笑い合う。やはり一番最初からあっていたから紫苑としても一番話しやすい。
「うし、とれた…これ食ったら帰るのか?まだ時間有るし暇だからどうせならこの辺ブラブラしてるつもりだったんだけどよ。もしよければどうだ?一緒に」
「行く!あたしも暇だもん」
「んじゃおわったらいくか」
「ごちそうさま!」
「はや!?」
「折角だもん。お出かけたくさんしないと!ほら早く早く!」
「ちょっと待てまだ金払ってないから!」
紫苑の手をぐいぐい引っ張るお空。なんとかお金を払い二人は町の散策をすることにした。
「ていっても…今更あんま回るところもねぇんだよな…ま、こうやって歩くだけでも結構暇つぶしになるんだけどよ」
「そうだねー。あ!焼き饅頭だって!」
チラチラとみてくるお空。紫苑は苦笑しその店に入ることになった。そして歩くこと数時間。結局色々な店を食べ歩きになっていた。
「食いすぎたな…」
「アハハ、ホントにね…でも楽しかった。なんか久しぶりにシオンとたくさん話せたもん」
「そういやそうだったな…んじゃそろそろ帰るか」
「えー!もう少しだけ」
「ダメだ。今日当番だろ?…ほら、さっさとかえって作っちまおうぜ…地霊殿まで競争!!」
「あ!ずるいよー!!」
二人とも地霊殿に向かって駆け出していった。結果は空が飛べるお空に軍配が上がったそうな。
残りの武装
銃一丁 弾(14/15 15/15) 手榴弾1/1 コンバットナイフ
依頼状況
お空へのお土産 代用完了
成功状況 成功/依頼数
18/19
すみません少し遅くなりました。そして1000PV300ユニークありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします!




