表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
傭兵幻想記  作者: アロン
8/27

依頼が終わって

「そう…そんなことがあったのね」


あの後紫苑とお燐はさとりに異常発生の事を報告した。報告と言っても前に立った瞬間理解されたので報告と言う報告を発言したわけではない。


「ま、そんな感じだ。一応気をつけたほうが良いぜ」

「あたいも死体運ぶとき注意しておきます」

「ええそうして頂戴…それにしてもお燐が驚くほどってどれだけ強かったのよ」

「とにかくすごかったんですよ!…魔力の類は無いみたいですけど」

「あったらわざわざあんな風に運ばれ無いで飛んでいけるんだけどな」

「ふむ…シオン、少し提案があるのだけど」


さとりがなんとなく…こいしがしそうないたずらっぽい笑顔を浮かべた


「……変なことはしないぞ?」

「変なことじゃないわよ…どうかしら?私と弾幕ごっこやってみない?」

「「にゃ!?(へ!?)」」


両者の驚く声が同時にかぶる。それもそのはず、確かに強いと言えば強いがまだここに来て一月も立ってないのだ。紫苑も流石に主相手に勝てる自信は無くお燐はさとりの口からそんな言葉が飛び出すとは思っていなかったのだ。


「悪いな、勝てない勝負は受ける気ねぇんだ」

「そうそれは残念」


ニコニコとろくでもないことを言っているさとりと内心ちょっと期待していたお燐だった。


「ま、冗談みたいなものだから気にしないで頂戴。二人ともお仕事ご苦労様今日はもうゆっくりして良いわよ」

「おお!ホントですかさとり様!ラッキー早く終わった♪」

「そうか終わりか…まぁすることもねぇしまた探検でもしに行くか」

「あ、紫苑はちょっとだけ残って頂戴話したいことがあるから」

「?わかった」


失礼しましたーと外にお燐が外に行き部屋にはさとりと紫苑だけになる。前の机にはさとりが座り紫苑が立っている

(そういえば…最初もこんな感じだったか)


「フフフ、確かにここに着たばかりの時もこんな感じだったわね」

「あぁ…そういえば読めるんだったな。いつも忘れるんだよな俺」

「外の世界では無い事でしょうしね。座ったら?立ってるのも疲れるから」


正面のイスを指しさとりに進められるまま紫苑は腰を下ろした。紫苑はなぜ立っていたかと言われたら一言…タイミングを逃がしたのだ。


「まぁある程度はなれたつもりなんだがな…どうにもまだ慣れきれてない」

「貴方の順応速度凄まじかったものね……翌日には普通に妖怪相手に会話して仕事してきたじゃない」

「知り合いだあいつは…襲われた仲って訳わかんねぇな」

「なおさらなんでなじめたのよ…」


さとりは苦笑しながら話を聞いていた


「…うん、大丈夫みたいね」

「あ?」

「あぁ、こんな外の世界と違った世界に来たからもしかしたら大変だったのかもしれないと思って少し話を聞きたかったのよ」

「あぁ…なるほどな。ったくんな心配しなくても大丈夫だっての」

「初日に化け物の主相手に髪の毛グシャグシャにする人だったものね」

「まだ根に持ってんのかよ…」


紫苑がジト目の視線を送るとまるで気にもしていないといった様子でニコニコと返された。


「…まぁいいわ。とりあえず何も無いみたいで安心よ…私が引き止めちゃったようなものだったから」

「それはちがうっての。お前のおかげで俺はここにいられてるんだ。感謝こそしても引き止められたなんて思ったこと欠片もねぇぜ?」

「それならいいのだけれど……もし不安なことがあったら…私が手伝ってあげるから遠慮せずに言いなさい。言いたくないことなら良いけれどね」


フフと優しげに笑う…そこだけ見ればいい人という話だろう…だが


「まぁ…言わなくても見抜くけど」

「せっかくのいい人ムード台無しだよ!!」


優しげな顔からいっぺん悪戯度100%の笑顔を浮かべる。紫苑はツッコミを入れた後ため息を吐いた


「ま、頼りにさせてもらうよ」

「それでいいのよ、変わりに私も頼らせてもらうから」


唯一自分の事をなんとも思わなかった人間。自分を仲間にしてくれた優しい妖怪の主。短い間だったが二人は確かに信頼関係でつながっていた。そんなのんびりとした時間を


すごしているとドタドタドタドタ!と走る音が聞こえた


「さてと…そろそろお話会は終わりかしら?」

「ああ、そのようだな…」


バターン!とドアが開くとお空が駆け込もうとして


「うにゅ!?」


マントがドアに引っかかり派手にずっこけた


「うぅ…痛い…」

「…プッ、アッハッハッハッ!!」

「ひ、酷いよシオン!!」


涙目になったまま顔を真っ赤にするお空。それをみて笑う紫苑そんな二人を遠巻きにニコニコと見ているさとり。


「うぅ…!」

「ハハハ、悪い悪い」

「………よかったぁ。シオンは無事で」

「っとそういえば言ってなかったな…ただいまお空」

「うん!お帰り!」


さっきまでの涙目はどこへやら。お空は満面の笑顔になっていた、紫苑も釣られたのか少し笑顔になる。


「でシオン…お土産は…?」

「……………」

「…うにゅ?」

「…すまん」


報告にばかり集中しお土産のことを完全に忘れていた紫苑だった。結局こけたことや無事帰ってきたこととは別にお空が涙目になりお土産の代わりに出かけたのは。別の話…


残りの武装

銃一丁 弾(14/15 15/15) 手榴弾1/1 コンバットナイフ


依頼状況

ゾンビ退治    完了

お空へのお土産  忘却


成功状況 成功/依頼数

17/19


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ