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傭兵幻想記  作者: アロン
3/27

新しい部屋はどんな部屋?

「でね、その人とお団子屋さんに入ったんだけどお財布忘れちゃって」

「アハハ、お空よくやるもんね。その人が払ったの?」

「ううん、勇儀が助けてくれた」


話が終わって外に戻るとお空のほかにもう一人いた。濃い緑色のゴスロリ?の服を着た猫耳の赤い三つ編みの少女…たまに見る猫耳娘とか言うのだろうか?紫苑は昔熱く語ってきた兵士をおもいだしていたがいたがおそらくちがう、向こうはアニメの話だが目の前のは多分妖怪なのだろう。

いや話だけを聞けばアニメかゲ-ムのような話だが紫苑にとっては紛れもない現実なのである。


「終わったぞお空」

「あ、お疲れ様。どうなった?」

「しばらくここで厄介になることになったよ。色々とやって欲しいことがあるってことだからな」

「ほんと!!それじゃあこれからここに住むんだ!えへへー」


お空は顔を輝かせすごく喜んでいる。反面その猫耳の少女はあれ?って感じで首をかしげて


「なんか必要なことあったっけ…?まぁさとり様が言うならあるのかな…?」

「さぁな…っとそういえば言ってないな。俺は紫苑だ、しばらくここで厄介になるぜ。あんたは?」

「ん?あたい?あたいは火焔猫燐だよ。お燐って呼ばれることが多いかな」

「お燐?……あぁお前が」

「?あたいの事しってるの?」

「お空からな」

「そうだったんだ。まぁこれからしばらくの間よろしく頼むよお兄さん」

「お、お兄さん?」

「にゃ?」

「ま、まぁいいや。そういや部屋ってどこにあるんだ?」

「ん?部屋?あ、そうか教えておかないと!」

「あたいもついていくいくよ…お空一人だと心配だしね」

「あぁ……ああ、頼む」


三人は色々と話しながら歩いていった。外の世界の出来事のこと、こっちで何をするつもりなのかとか色々なことを話した。といっても目的も何もないから仕事を見つけて早くここでの生活に慣れないとなと言った内容だ。

逆に色々聞くこともできた。移動しながらだからさっきよりも色々な事がわかった。外の世界への帰り方も。


「…外の世界…か」

「やっぱり恋しいの?」

「いや別に…ただこんな風に異世界に来るなんて絵本かゲ-ムの中だけだと思ってたからさ。なんか不思議な感覚がしただけだ」

「ふーん、そうなんだ…っととここだよ」

「サンキュー…おお」


たどり着いた部屋は想像以上に広い部屋だった。当たり前だけだまだ家具の類はほとんどないがそれでも十分の広さを持っていた。


「ありがとな案内してくれ……?」

「?どうしたのー?」

「いや今なんか通らなかったか?」

「あたしは気がつかなかったけど…お燐気がついた?」

「いや?まぁ霊の類なんじゃない?」

「ホントなんでもありだなここは…っとたしかここで仕事を待ってればいいんだったな」

「じゃあそれまで遊ぼう!何する??」

「…お空、あんた今日料理の当番でしょ?」

「あ!」

「やっぱりわすれてたか…あたいも手伝ってあげるから早くやっちゃお」

「う、うー…うん」

「ハハハ、遊ぶのは後だな。がんばれよ二人とも」


当番制と聞き料理ができない紫苑は最初に買うものが決まった…料理の本だ

お空とお燐はそのままドアを閉めてどこかへ行った。たぶんキッチンに向かったのだと思う。

紫苑はジャケットを脱ぎシャツを脱ぐその時に部屋のどこかからキャッと小さな声が聞こえた


「……?」

「女の子の前で着替えるなんてダメだよぉ。シオン」


虚空からすぅっと姿を現したのはさとりに姿はよく似てるが緑の目に白い髪それにさとりにもあった可笑しな触手?のついた目もあるがこの少女のは閉じている。

その少女はクスクスと笑っている


「とりあえず…誰だ?」

「あ、そういえば私は知ってたけどシオンは知らなかったねごめんごめん。私はこいし、さとりお姉ちゃんの妹だよ」

「あいつ妹なんていたのか…」

「ウフフ、さっきのあわててたお姉ちゃんかわいかったなぁ。撫でられるなんて初めてだろうし…ところでシオンはいつまで上裸のままなの?」

「っと、わるいわるい」


紫苑はばつの悪そうな顔をしさっさとさっきまで脱いだシャツをもう一度着なおしてそのまま直に床に座る。こいしも後に続くようにちょこんと体育座りですわった。


「…ふむふむ」

「な、なんだよ、んなジーッと見てよ」


こいしは紫苑をジーっと見つめて勝手にうんうんうなずいている…その後ふむ!と言ってはなれ


「いやぁお姉ちゃん怖がらない人間なんてすっごく珍しいからなんか能力あるのかなぁとか思ったけどわかんなかった!」

「そりゃ外から来た奴に能力なんてそうそうあるものじゃねぇだろ」

「えー?そうでもないよ、たまにだけど外来人にも能力持ってる人いるもん。まぁシオンはないと思うよ?なんとなくだけど」

「ま、別に欲しいとはおもわねぇ問題ねぇよ」

「そっかーあると便利なんだけどな。あ!お姉ちゃんヤッホー」


話してて気がつかなかったがドアの方を見るとさとりが立っていた。紫苑も挨拶代わりに軽く手を上げる


「こいしも来てたの。ごめんなさいね何かご迷惑かけな…かったみたいね」

「おう、普通に話してただけだ。仕事のことか?」

「ええ、といってもそんなハードな事じゃないけどね…貴方の布団や着替えを持ってきて欲しいのよホントは用意しておきたかったんだけどちょっとできなくて…ごめんなさい」


なぜかさとりが申し訳なさそうにシュンとなる。紫苑からすればなぜシュンとなるかもわからずあわてる。


「いやいや、むしろそんなことで謝んなっての客人なんだしそのくらいやるの当然だろ!」

「そういってもらえると助かるわ…じゃあ倉庫の場所を…」

「ちょーっとまったー!案内はこのこいしに任せてもらうよ!」


任せろと言わんばかりにこいしが胸を張る。さとりと紫苑が少し固まりさとりが少しだけクスッと笑い


「シオンもそれでいいみたいだしじゃあお願いするわこいし」

「まっかせなさい!それじゃあレッツゴー!!」

「うわわ!ちょっと待てっての!」


紫苑は手をつかまれそのまま連行されていった。傍から見れば妹に引っ張られてる兄って平和な構図かもしれない…実際は引きずられないように必死で走っているのに…。妖怪というのは皆力が強いらしくとてもじゃないが止まれるような速度ではなかった。


「ちょ、ちょっとまてこい…うわ!!」


ズシャ!と言う音が響いたがその後止まる音が聞こえることは無かった…足音の後ろにズルズルと言う音が聞こえていたのは嘘ではないだろう。


残りの武装

銃一丁 弾(14/15 15/15) 手榴弾1/1 コンバットナイフ


依頼状況

家具や衣服布団などの調達


成功状況

0/1


読んでいただきありがとうございました!そして一日遅れですがハッピーハロウィーン。皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか?私は特に何もなく普通の日をすごしました(・ω・)

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