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傭兵幻想記  作者: アロン
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キノコ?鬼の子?狩り

「はぁ…」


朝から何度目かになるためいき、それは紫苑の物であった。なぜかと言われれば単純で背中が重いのだ。これが装備や食料などの道具であるならもう少し手荒く扱っても良いから楽なのだがそうもいかない。なぜならこの荷物しゃべるし動く、というより現在進行形で歌っていた


「あーるーこーあーるーこー♪」

「なら歩け!!」

「え~こっちのが高くて見晴らし良いんだもん」


と言っているのは荷物もといこいし。ただでさえ魔法の森という人間に有害な胞子は蔓延しておりそれようのマスクをにとりに借りているから息苦しいのにさらにこれである。依頼主の家につく前に体力が無くなってしまう。


「ならせめて動くのを抑えてくれ左右にぶれられると」

「あ!蝶だ!」

「言ってるそばから手を伸ばすなー!!」


やっとの思いでついた時にはすでに満身創痍となっていた。

チャイムの様なものを鳴らし待つ。出てきたのは金髪に白黒の魔法使いみたいな服をきた少女だった。

さてここで想像してほしい。皆さんならどう思うだろうか?ドアを開けたらぜいぜいと荒い息をしたガスマスクの男が立っているのだ…勿論反応は


「ギャー!!不審者だ!!マスタースパーク!!」

「まてちが!」


言うが遅し。光の濁流に紫苑は飲みこまれた…かに見えた


「は、話くらい聞けっての」


距離が近かった事が幸いしギリギリで相手の手首をつかみ軌道修正に成功。顔の真横を光が突きぬけていったが直撃は回避できた。


「私はお前みたいなマスク変人呼んでないぜ!!」

「胞子があるって聞いたから被ってきてんだよ!!!」

「やほー魔理沙!」

「こいし?…てことはマジだったのか。わるいわるい」


さっきまで蝶と遊んでいたこいしが戻ってきたおかげで何とか誤解は解けた。


「はぁ…キノコを狩るんだっけか?」

「そうそう、こんなキノコを少しでも沢山持ってきてほしいんだぜ」


そうして見せてきたのは…なんというか緑に白い斑点模様のいかにも毒キノコといったものだ


「わー!毒キノコ??」

「…集めてどうすんだこんなの」

「もちろん魔法薬にするんだぜ」

「そうか」


これをそうかで済ませてしまうあたり既に紫苑はここに慣れてきたと言えるだろう。


「あぁそういえばゴタゴタして忘れてたな。紫苑だ」

「私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだぜ!」

「……」

「?どったのシオンー?」

「ん?私の顔になんかついてるか?」

「…いや魔法使いってだけで普通じゃないはずなのに普通ってのに納得しちまってんのが不思議に思っただけだ」

「アッハハ!そういうことか」

「むぅ。私は普通だよシオンー」

「ああ、はいはいそうだな」

「あー!!適当に流したー!!」

「ハハハ、悪かった悪かった」


プクーとふくれたこいしの頭を軽くバフバフしたのち出発した。

といっても場所は魔理沙しか知らないのもあり二人は荷物持ちとしてついていった程度である。だが量がかなり多かったため魔理沙一人ではあまり多くは持てなかっただろう。


「見て見てー」

「あん?なんだぜ?」

「どうしたんだよこいし」

「頭から生えたー」

「バカじゃないのかお前は」


紫苑はそのこいしを見て笑っていたがその直後こいしの後ろの方に4m近い巨大な妖怪が二匹見えた。そいつらは既に紫苑たちをとらえておりこっちに向かって進んできていた。


「こいしいったん遊ぶのやめな…魔理沙。見えるか?」

「んー…ただの餓鬼じゃないか?…面倒な妖怪だし逃げるか?」

「どの程度なんだよ」

「遅いけど力が強くてタフ」

「なんだ楽勝じゃねぇか」


紫苑はニッと笑うとホルスターから銃を引き抜き構える。


「シオンって案外戦うの好きだよねー」

「集めたキノコ捨ててくわけにもいかねぇだろ」


調子に乗ってとり過ぎたのもあり空を飛べばキノコを落とす可能性が高かった。そして勝てる算段もかなり高かった、だから戦う事を選んだ。


「たくましい外来人が来たなこりゃ…それじゃあまずは私に任せな!マスタースパーク!!」


魔理沙が先制で先ほどの極太のレーザーをなにかの道具から放射する。それは餓鬼に命中し一匹を吹き飛ばした。だが一撃で倒れるほど餓鬼は軟ではない。一匹は起き上がりながら付近にあった石を掴みもう一匹はこっちに向かって突っ込んでくる。だが2回の破裂音と共につっこんできた餓鬼の両膝に弾丸が炸裂しそいつはそのままずっこけた


「ぎゃぉぉぉぉぉおおおお!!!」


奥のはなおも石を投げようと振りかぶるが…その瞬間倒れた。


「あれ?終わっちゃった」


姿をけしたこいしに気がつくはずもなくそのままやられたのだろう。片方は気絶。だがもう片方はそれでも起き上がる。


「確かにタフだな…」

「だろ?…ってホントにお前気にする必要性なかったな文の新聞の事だし当てにしてなかったぜ」

「そんなにひどいのかあいつのは」

「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!」


そのまま腕で這うように突き進んで来たが魔理沙は空へ退避。紫苑はそのままその場で回避を行いカウンターに一発を撃ちこむ。ほんの少しバランスが崩れた餓鬼を踏み台に空中に飛び上がる。


「こいつで終わりだ!」


そのまま空中から餓鬼に向け一気に5発の弾丸を撃ちこんだ。最後になのだろうか?薙ぎ払うかのように腕を大きく振り回したのち餓鬼は倒れた。紫苑は何事もなく着地しすぐにもう一匹に照準を定めたがそのまま銃を下ろした理由はいくつかあるが


「わわ!起き上がった!」

「だからタフだって言ったじゃないか!」


1番はあの二人が戦ってる時点でおそらく自分が入るまでもなく終わるという確証があった。


「えーい!ならこれでどうだ!!【サブタレイニアンローズ】」


こいしがスペルカードを発動し至近距離で命中した餓鬼は最初のマスタースパークのダメージもあるためそのまま倒された。


「あっさり終わったじゃないか。こいし、魔理沙怪我してねぇか?」

「大丈夫ー!」

「私も大丈b…ああ!キノコが潰れてる!」

「は!?…うわマジじゃんかくっそ…結局集め直しかよ」

「まーいいじゃんいいじゃん。そりゃ!!」

「うお!」


そのままこいしは紫苑の背中に乗っかった。

その後集め直したものの結局かなり時間はかかったとか…予断ではあるが餓鬼はあの後どっちも死なずまた動き出していたらしい…本当にタフな妖怪である。



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