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傭兵幻想記  作者: アロン
17/27

再出発

ここは守矢神社。神が二柱祭られている山の中の神社。裏手には湖も広がり神がいるにふさわしい光景をしている。そんな敷地に広がるのは鳥のさえずりではなく断続的な爆発音だった。ダン!と音が響くたび地面にカランと金属が落ちる音がする。

その神社から少し離れたところに療養中の着物からいつものジャケットに着替えた紫苑。そして河童の発明家にとり。そしてこの神社の巫女である東風谷早苗の姿であった


「うーん…いい感じだが少し精度が甘いな」

「うーんやっぱりダメかぁ…いい感じだと思ったんだけどなぁ」

「一週間でこれだけできれば十分だろ。むしろ俺が怪我してからよくこんなにたくさん作ったなにとり」


特設で作られた射撃場。そこには紫苑の銃を模した改造品が4個近く置いてある。


「それに俺としてはこれで十分だしな。弾は本気で死活問題だったんだよ」

「そう思って量産体制は作っておいたんだ!」


あの依頼は結局成功と言う扱いになった。そして怪我のついでににとりに聞いてみたところ生産できるそうなので銃を貸して頼んだということである。

その副産物として生まれたのがこの試作品たちなのだ。どれもこれも形は紫苑の持っているものと同じだが全て色々と能力が違う。1号は精度はすごいがその他が弱く、二号はマシンガンのように連射できるがその分人間では筋力的に扱いにくい、だが妖怪が持つ分には純粋な強化型と言えるだろう。3号はバランスはいいが真っ直ぐ飛ばないと言った具合だ。そして4号は…


「あっつ!!爆発したぞ!!」

「流石に魔力弾は無理があったー!!」

「にとり!燃えてる!お前の髪燃えてるぞ!!」

「うわぁぁぁ!!って君もだよ!!」


にとりいわく一番の失敗作をものの見事に体現していた。そして神が祭られ守るべき場所の神社でそんな事をされている巫女は


「わぁ!!本物の銃なんてはじめて見ました!!」


完全に傍観者となっていた。早苗はなんとか鎮火した紫苑にちかより


「紫苑さん紫苑さん!一発!一発だけ撃たせてください!!」

「え?まぁいいが…ちゃんと構え方とか教える段階からな」

「はい!」


紫苑は今まで立っていた場所を早苗に譲ると腰のホルスターから銃を抜き早苗に手渡した。早苗ははじめて持った銃に目をキラキラ輝かせながら色々な構えをしてから紫苑に正式な構えを教えてもらった


「えっとこうですか?」

「もう少し足を開け、後その持ち方だと反動で鼻打つぞ」

「え!じゃ、じゃあこうですか?」

「いい感じだと思うぜ。んじゃ早速撃ってみろよ」

「は、はい!!えい!」


えいの声と同時にトリガーを引くとダーン!と音が響く。早苗はしばらくそのまま呆然としていたがその後プルプルと震えだし


「す、すごいです!こうドーン!ってドーンって!!」

「テンション上がりすぎだろお前!?」

「だってこういうの憧れてたんですよー!!あとロボットとか!!」

「早苗って前もそんな事言ってたよね」

「にとりさんわからないんですか!!あの良さが!!」

「わかるに決まってるじゃないか!!」


ここに緑機械大好き連合(紫苑命名)が結成された。二人はガシッ!と熱い握手を交わしていた。


「さてと…んじゃそろそろいくか、仕事もたまってるだろうしな」

「あ、そうですか…またいつでもきてくださいね、お待ちしています」

「ああ、世話になったな早苗…ありがとよ」

「いえ、とんでもないです。神奈子様と諏訪子様には?」

「もう挨拶終わってるよ。にとりはどうする?」

「あたしはもう少しここで喋ってくよ。色々銃回りも整備したいからね」

「そうか」

「ああ!そうだ!これ!」

にとりが紫苑に手渡したのはあのブレスレットだ。だがその細部は少し変わっている


「エネルギーが切れる5分前にはブザーがなるようにしておいたから前よりは安全なはずだよ」

「ありがとなにとり」


久々に訪れる地底を楽しみに紫苑は二人を後にこの場をさった。


残りの武装

銃一丁 弾(13/15 15/15 入手法ゲット) 手榴弾1/1 コンバットナイフ


依頼状況

にとりの実験協力(成功)


成功状況 成功/依頼数

20/21

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