硝子
渇く瞳。
嗜虐は躍る。
ただひたすら―――。
この残酷な退屈を壊す夢を。
逃避の後、絶叫。
海の底から伸びる青い手が月を目指した。
融解していく……。
奇怪の後、空虚。
水中にて鼓動を叫ぶが、水泡。
解読不能に陥るのさ。
宣言されている嘘から逃げて、誰もが見ない真実を捜した。
ごっこばかりの今にサヨナラ。
嗚呼と漏らすには調度いい話しだ……。
夜が終わり、朝が来るだろう。
晴れ渡る絶望がまた始まる。
今宵限りの妄想よ、明日も似た姿で現れるのだろう?
賢い愚弄な思考は、何にも成らない。
ただひたすら―――。
この残酷な退屈を壊す夢を。
宣言されている嘘から逃げて、誰もが見ない真実を捜した。
ごっこばかりの今にサヨナラ。
嗚呼と漏らすには調度いい話しだ……。
夕焼けを背負い、退屈に帰る。
幸福な不幸、壊れてしまえ。
宵深まる頃に、また…………