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月のヒカリ  作者: 野口つかさ


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8/11

emotional。

読んでくださりありがとうー御座いますぅ〰️〰️

にゃーw

「飲んだの?」


「うん。」


「2回も?」


「うん。」


「飲んでくれて興奮した」


「夏ヒロさんの甘い。」


「前の彼女も言ってた」


「へぇ~。」


「………………」


「…、そっか夏ヒロさんはクライアントですよね。

始めましょっか、カウンセリング。」


「ごめん、怒らせた?」


「別に。お仕事ですから。じゃあ大学の時の

彼女とは、どんな恋愛でしたか?」


「どんな恋愛って普通だよ」


「どんな別れですか?今、考えると辛いですか?」


「ちょっとまって今はそんな気分じゃない」


「はぁー。じゃあどうします?」


「どうって……まずは落ち着きたい」


「2回も出したら落ち着くんじゃないですかね?

男って。」


「やっぱり、怒ってるじゃん」


「怒ってませんよ、クライアントに怒ったら

心理士の恥ですから。」


「ふぅ~」


「ふぅ~って気持ち良かったですか?」


「イライラする」


「私はまだムラムラするけど。」


「えっ?」


「うん。」


「じゃあ、続き…」


「続きできるの!?」


「まだまだイケるよ」


「入れてほしい。」




それからの2人は合体して、絵梨花の心理室では

時計の針が絵梨花の腰の波に刻み、

生臭い匂いで充満しているのでした。

この光景はとてもemotionalで。

高い位置にある細長い窓に西日が差し、

2人を照らしていたのでした。

一つの椅子の上に夏ヒロの尻と絵梨花の尻が

座っては跳ね座っては跳ね。

絵梨花の体が床に転がり夏ヒロの腰が奥に手前に、

床に寝そべった夏ヒロの上で絵梨花の腰が波を打ち、

西日の灯りが差す壁に絵梨花の汗ばんだ両手が密着し

大きく足を広げた絵梨花を器用に夏ヒロの腰が上下に

その腰の振りに時計の針だけが加わって音を鳴らしてたのでした。

夏ヒロの限界と絵梨花の限界とが一致し。

2人は果てて、床に寝そべり息を切らし、

しばらくの間はそれぞれが呼吸を整えるのでした。



「さっきの続き、、前の彼女とは

どんな別れだった?」


「彼女は死んだんだ…」


「そっか、病気で?」


「うん、心臓の病気で」


「辛い?今も?」


「辛いかな」


「どうやって乗り越える?」


「乗り越えれない」


「だろうね…。」


「だろうねって…無責任だよ」


「んっ、うん、んっ。乗り越えるのって人は出来ないの。だから辛い気持ちの上に楽しい思い出を作って行くしかないの。」


「そうなんだ絵梨花は辛い思い出ないの?」


「私は辛い思い出も幸せな思い出もあまりないな。」


「幸せもないの?」


「うーんあるとは思うけど、ぱっと出てこない。」


「そうなんだ…」


「うん。ドラマチックな思い出がないってか。」


「今日は?ドラマチックじゃない…?笑」


「今日は、そうね~ドラマチック&エロティック。」


「だね、クライアントとこんな経験ある?」


「はじめて。」


「嬉しい」


「私も。」


「僕、公園で絵梨花と会った時から好きなんだ」


「元カノに似てるから?」


「うん」


「そっか。」


「嫌な気分になった?」


「嫌な気分じゃないけど…」


「嫌な気分じゃないならどんな感じなの?」


「私とはじめない?」


「何を?」


「楽しい思い出。2人で作ろうよ。」


「それは心理士として言ってる?」


「ううん。私として言ってる。」


「嬉しいけど僕は病気だよ。それでもいいの?」


「いいよ。」


「なんで?」


「私も公園で会った時から気になってた。

喫煙所で会った時も夏ヒロさんのルックスに

惹かれてた。」


「嬉しいな」


「首のホクロがね、セクシー。」


「ありがと」


「なんかさ〜夏ヒロさんって、独特のふんわりした女性ホルモンみたいなの出てる。」


「僕、ふんわりしてるの?」


「うん。香水も、ユニセックスの香水だよね?」


「うん、香水好きでね」


「もしかしてバイセクシャル?」


「わかんない」


「たぶん、そうだと思うな〜。」


「僕、暗い曲とか好きだけど大丈夫?」


「ショパンの月光?」


「そうだね」


「たぶん大丈夫。」


「精神分裂病だよ?大丈夫?」


「そういうのは問題ないかな。」


「じゃ、僕たちはじめようか?」


「もう無理だよ。疲れたよ。」


「そっちじゃなくて」


「あー、ごめんごめん夏ヒロさん絶倫だから」


「絶倫かなー」


「間違えなく!」


「ヒロ君って呼んでほしいな」


「ヒロ君。」


「絵梨花」


「あと35分したら5時だよ。」


「服に着替えてたがいいかな」


「そうね。着替えよう。

明日、夕方の6時に下の喫煙所に来れる?」


「来れるよ」


「てか、連絡先交換しようよ。」


「ごめん絵梨花、僕、スマホ持って無いんだ」


「ワッツ?ガラケーって事?」


「ケータイ持って無いんだ僕。」


「マジ?」


「マジ」


「ちょっと引くー。」


「だから明日、6時に下の喫煙所で待っとくね」


「わかった。

ケータイ持ってないならどこから、うちのひまわりに連絡したの?」


「…会社のパソコンで見て、会社の電話で予約した」


「会社って美術品の補修の?」


「うん」


「会社なの?美術品の補修って?」


「会社ってかなんていうか……、……」


「なんていうか?」


「…まぁ…学芸員みたいな感じ」


「ふーんヒロ君が、怪しくなってきた…笑」


「怪しくなんかないよ」


「じぃ………、明日、ホントに来てくれる?」


「じぃ………、って僕のホクロ見てた?」


「なんかさ、ヒロ君さー自分の容姿に自信あるでしょ?」


「ぜんぜんだよ」


「じぃ………、ますます怪しい。」


「怪しくないよ」


「じゃあ、指きりげんまんしようか?」


「子どもじゃないからそんな事しないよ」


「じぃ………、私、恋をすると盲目になるの。」


「ふーん」


「ふーんって反応薄い。だから、いつかさきでね、同僚の道花に会ってね。」


「わかったから明日、6時に下の喫煙所だね。」





次回も、ご期待くだちゃいませー。


う〰️〰️わんわん。

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