チキン南蛮。
読んでくださりありがとっございます!
絵梨花はそういうと、
階段を下りた下の喫煙所に行ったのでした。
カウンセリングハーモニーひまわりの
下1回には1級建築事務所が入っていて
その横の道路沿いには鴨南蛮蕎麦が
有名な蕎麦屋があるのです。
つゆが甘めの。
喫煙所という所は、正確には
その蕎麦屋の駐車場の一区画を
喫煙所にしてるのでした。
駐車場は広く、
それぞれ、ハーモニーひまわりの駐車場と
1級建築事務所の駐車場と
蕎麦屋の駐車場
この3つが借りていて。
そこの蕎麦屋の若い大将が人が良いのか、
はたまたは経営戦略なのか、
駐車場を1台削ってベンチを2つ置き、
灰皿を置いていたのでした。
絵梨花や道花だけでなく
建築事務所の人も
そこでタバコを吸うのでした。
結果、絵梨花たちは、
時々蕎麦屋でランチをするのでした。
もちろん駅が近いので、
誰だか分からない人もベンチに座ってる事も多かったのです。
蕎麦を食べた後に一服をする人も居ます。
絵梨花はそこの喫煙所で
いつもは立ってタバコを吸うのですが、
その時は座って足を組んで吸っていました。
絵梨花は道花とは違い
紙巻きタバコを愛煙するのでした。
職業上、電子タバコにするべき所ですが
愛煙家として紙巻きタバコを貫くのでした。
ピンク色のパッケージの細い
紙巻きタバコを吸いながら
道花にLINEで、予約受付の確認を打って。
スマホ閉じ、
2本目のタバコを吸うのでした。
ヨシ!
っと気持ちを入れ替え
階段を登り
ハーモニーひまわりの重いガラス扉を
開けると目の間に
子犬のような目で、
まるで(待て)をされた犬のように
前田さんが、絵梨花を見たのでした。
「あの…絵梨花さん、さっきの件なんですが…」
「うん。聞くよ。どうした?」
「私は道花さんから嫌われてるんですか?…」
「うーん、」
と腕組みをしながら絵梨花は続けて
「嫌い…うーん…嫌いでは無いと思うよ。
さっきさ、道花が肩もみ1年分ねって言ってたでしょ。あれ道花のジョークというか明るくしようとしたんだよ道花なりに。」
「なるほど…。」
「でー…さ、前田さんてね、1〜10まで言って欲しいでしょ?」
「はい!道花さんの言ってる事
分からない時があって
私なりにぐるぐると頭を回転させて、
やっと意味が分かるというか…
分からない時もありますけど…。」
「そうだろなーって思うよ。
いや、私はね、
道花と同じなんだけど、
1〜10まで話たり、
聞いたりはあんまり好きじゃないの。」
絵梨花は苦笑いしながら
ある程度の本音を言うのでした。
「でもね、クライアントの人は
割りと1〜10まで言う人が多いの。
だから、前田さんが受付をして
有り難く思うの。
道花は感じ良く受付なんか出来ないし、
私も受付だったら1年くらいで辞めるだろうしね。」
「なるほど〜。」
「そうそうだから、お互いに尊敬し合いながら仕事してるんだよ。私たち。」
「私、尊敬されてるんですか?」
「うん。してるよ。
道花も前田さんの事、
尊敬してる部分あるんじゃないかな。」
「えー!?本当ですか!?」
「ホントホント。」
「なんか勇気が出てきました。」
「そうそう、その調子。
ちょっとさ話し変わるけどさ、
今日の昼2時から5時までの
この横澤夏ヒロさんって、新規の人のさー
この人電話受付になってるけど、
どういう経緯だった?」
「えっとですね、この人は、
昨日絵梨花さんがお休みの時に
電話かかってきた人でですね。」
「うんうん。続けて。分かりやすくね。」
「あっ、…すいません、
昨日電話がありましてぇー
初めてなのですが、絵梨花さん指名で
3時間カウンセリングして欲しい。
と言われたんです。」
「キモっ」
「はい!気持ち悪いですよね〜
でも、凄く感じがいい人でしたよ。」
「感じ…ね。で?」
「で、まずは、
1時間半を勧めたのですが、
どうしてもと言われたんです。
で〜凄く感じが良かったから…。」
「感じ…?」
「はい!いい人そうでしたよ!」
「いい人…?でー、相談内容は?」
「わー、職場での人間関係で疲れて
眠れないとの事でした。」
「何で私、指名なのかな?」
「分かりませんけど、
ウェブ上での絵梨花さんの似顔絵と
プロフィールの、感じ、が
合うんじゃないんでしょうか。」
「感じ…。他の事、言ってた?」
「他の事って何ですか?」
「それ以外の事。
その新規の人なんか他に言ってた?」
「いやー言って無かったと思います。」
「そう、分かった。」
「また、話し変えるけど、
今日、弁当の日よね?」
「はい!今日は、南蛮漬け弁当です。」
「やったーあそこの魚弁当美味しいよね。
前田さんは南蛮漬け好き?」
「私は、チキン南蛮の方が好きです。」
「そりゃね」
「じゃ、私、心理室に、篭もるね。今日は11時からね、私の仕事?」
「まだ確認してないです。」
「いや、11時からだから。確認した。
私、心理室で
スマホイジってるからゆっくりさせてね。」
「あっ道花さんに、
予約受付確認は良いでんすか。」
「しなくていいよ。」
「何でですか。」
「さっきLINEで送ったから。」
「さっきっていつですか?」
「タバコ吸ってる時。」
「仕事が早いですね!さすがです!」
「えっへん。絵梨花様とお呼びなさい 笑。」
「絵梨花様ー。」
「じゃ部屋に篭もるね。」
「そういえば絵梨花さん?」
「なーにー」
「昨日、社長から電話合ってですね、」
「うん。で?」
「すいません、忘れました。」
「ズコー。」
「すいません。」
「思いだしたら言ってね。じゃあ。」
「はい。」
絵梨花は心理室の中の自分のデスクで
高級な椅子にズッシーンと座り
その2時から、
3時間もカウンセリングをする
横澤夏ヒロさんの事を
考えていたのでした。
たぶん、知り合いだー…っと。
じゃなきゃ指名なんてしないだろうし…っと。
一気にダル重ー。
となるのですが、
この横澤夏ヒロさんという方は
読者の方だけには教えますが、
絵梨花はまだ知らないので…
そっと見守って下さいね。
ハッピーエンドなので。
純愛なハズなので。
この横澤夏ヒロとはヴァイオリン男なのです!!
キモいですよね…
次回もご期待ください。
にゃー。




