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⑧話 蜥蜴

挿絵(By みてみん)


 コンバットスーツ【リザード】

宇宙服の上から着込むというか、ロボットに身体をめり込ませた様な出で立ちのコンバットスーツ。見た目はドラゴンを彷彿させる姿だが、リザードと呼ばれている。無重力を自由に飛べる核熱エンジンを搭載。


ラ「出るよ!電磁ネットを忘れないで!」

M「了! Dウォークは最後尾から予備援護だ。先に出るぞ!」

「ギュイーーン! バシュ!バシュ!」カタパルトから2機が飛び立つ。

訓練以外でのリザード装着は初めてで、かなり手間取る。遅れながらもなんとか出動。

2機のスピード、とても追いつけない。が、なんとか後を追う。


 青紫の光を放ち最高速度でぶっ飛ばすラバーJとMJ姉妹。

ラ「本部、サーフェスに近い!通信を!こちらで捕獲する!」

本「こちら本部、先ほどサーフェスから通信要望有り。これよりラバーJ交え、通信開始する。」

ラ「MJとBノックも繋げて!二人も一緒にいる。」

本「了、開始する。」


敵国との通信、只々凍り付くような緊張。


D「こちらサーフェス艦長、Dウォークだ。我等(われら)(ふね)に接近する物体は、デプスの物か?」


グ「我デプス艦長グラブと申す。手違いで落失したドローン也。3機の回収部隊が行くゆえ、控え待つよう求める。」


 サーフェス艦が沈黙する。グラブはヘドン共和国でも極悪で名が通り、知らない者はいない。


D「では、シールド範囲まで、全開放での迎撃準備で待機しておく。条約は寸前まで守ろう。心してかかれよ。」プツッ、ツー…


グ「聞いたかラバーJ、100キャストがリミッターや。超えたら、戦争やぞ。機体は必ず回収しろ。」

100キャストは地球での8kmほど、あと3分ほどでシールド範囲に入ってしまうそこがリミットだ。

ラ「全力で追ってるわよ!間に合わせる!」


M「アネキ!バルキーが見えた、電磁ネット射程距離に入るぞ!」

ラ「よし!最大値で撃て!私が拘束する」


MJが電磁ネットを撃つ。「キューーーンッ‥パインッ!」

M「よしゃ!ヒット!」

ラ「よく見て!シールドを張ってるわ!」


(ワレ、ジャマスルナ‥)

 どこからともなく、不気味で、かすかな声が。

その瞬間、バルキーがこちらを向く。


M「なんか言ったか!誰だ!」

ラ「MJボディシールド張れ!攻撃してくる!」

「キューン!」 バルキーがレーザーを放ってきた。

「パッ‥」

MJの機体を閃光が貫く。機体が(まぶ)しく輝き、光を無くす。

ラ「Bノック!MJ回収を頼む!」 B「了!」


 レーザーを乱射するバルキー、こちらから撃つことは出来ない。

なぜならバルキーの後ろにサーフェスが。

電磁ソードを持ったラバーJのリザードは、異常な動きを見せる。青紫の稲妻のように鋭角に飛びながらレーザーを交わし、距離を詰めていく。


 こちらはやっとMJの機体に追いついた。無事だ!

リザードの頭部を撃ち抜かれていたが、身体は傷ついていない。

気を失っているが、生命維持装置は稼働している。


 ラバーJに目をやるとバルキーと高速で肉弾戦をやりあっている。

B「MJは無事だ!救命艇をよこしてくれ!」

本「こちら本部、救命艇はすでに出している。すぐ後ろだ。」

 急いでMJを救命艇に繋ぎ、ラバーJに加勢せねば。


本「ラバーJ、もうサーフェスのシールドだ、戻る準備を。」

グ「戻るな!死んでもバルキーを破壊しろ。自爆してでも絶対に敵の手に渡すな。」


 鬼畜な発言だが、戦争屋グラブは軍上層部としても必要な存在である。


次は ⑨話 戦争屋

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