㊼話 会談
ワームの死で終結となり、最後の軍事協定会議が開かれた。
まずは最後の戦闘でワームが死ぬ寸前に地球へシードが蒔かれた報告。そしてラバーJについて。
グ「シードが蒔かれたという事は、回収は不可能か。」
D「そういう事になる。どんなプログラムが入っていたか、そして今後の対策を協議したい。」
B「そこは重要だが、ラバーJはなぜ帰ってこない!」
喰い入るように発言するBノック。それもそのはず、愛する人が帰ってこない疑念が噴き出す。
D「その議題は次だ。まずは最重要事項のシードについて、ノイジーから予測だが説明を。」
ノ「シードで出来る可能性で考えた。人類が拾うとガンマ線誘導で、AI開発への知識、開発誘導のプログラムが組まれていると思ぅ。AIを開発ということは、ネットワーク構築が先だ。それからAI開発かな。最終、ネットワークが構築されてから、デジタルウイルス感染でAIワームが復活するという手順だ。と思ぅ。」
要するにデジタル技術を促進、加速化し、構築されたデジタルネットワークにワームウイルスを送り込み、復活するという策略らしい。
D「シードに対しての対策だが、双方、地球調査部にて最重要監視、もしシードを発見した場合、ガンマ線誘導で破壊措置を取るのが賢明か。そして、この取り組みとシードに関する情報交換をサスペンド条約に取り入れたい。」
グ「うむ、あい分かった。」
ノ「あと、 できればぁ、 シードを手に入れて解析したい。」
ス「それは必要ですが、まずサスペンド条約の3条を改変する必要があります。」
スイシャの発言、サスペンド条約の3条、【何があろうと地球に降り立つ事は禁止する】とされている。
グ「その件は、こちらからも本国に提案しておく。」
D「一時的同盟、タクト薩長同盟はワームの死で破棄されるが、ラバーJについて、彼女の意向を伝えておこう。帰るつもりはない。そして、会議に出席もしない。誰とも話すつもりもないとの事だ。伝言がある場合は全て伝えるから言ってくれ。彼女の処遇について、捕虜扱いはしない。彼女の意向を重視し、本国やデプス艦に帰りたい場合はすぐ対応しよう。」
少し沈黙になるが、グラブが返事をする。
グ「うむ。」
B「艦長!いいんですか!2機体と1要人が捕らわれたままなんですよ!」
グ「そこはこれからの交渉次第だがこれが戦争や。Bよ、黙っとけ。」
B「グっ‥、はい…。」
グラブの一喝は、巨大なハンマーのような重みがあり、誰もが口を噤む。
グ「細かい交渉事はさておき、双方これから本国の救助が来るだろう。それまで、食料や空気など、お互い困った事があれば、協力し合うのはどうや。それにてタクト薩長同盟完結ということで。」
D「あい分かった、同意する。」
グ「それでは、ラバーJの件は頼んだ。これまでの協力、心より感謝する。また何かある場合は通信にて。」
D「お互い様だ、こちらも感謝の意を。では閉幕とする。」
次は ㊽話 事後




