㊻話 英雄の帰還
そして英雄の帰還。最大の功労者ラバーJの乗るリザードが帰ってきた。が、立ち止まる。デプス目前で。
少し時間を戻し、ラバーJ出動時の事。
ノ「今使える機体がぁ、このトカゲ1機のみだ。ワームの行動次第で出動する可能性がある。ポッパー乗れるかぁ?」
ポ「オートシステムがゼロだぜ。バランサーが効いてなきゃ歩くこともままならねぇヨ。」
ラ「私が乗るわ。」
D「そ、それは、許可しかねる。」
ノ「言うてる場合じゃねぇ。ラバーJが乗れるなら、もしもの時はそれしかないだろぅ。」
ポ「しかし、そのボロボロの身体で、しかも全てマニュアル操作だぜ、運転できんのかヨ?」
ラ「何年乗っていると思ってるの、デビルホールでしょ。」
苦笑いのポッパー。そしてDウォークが少し悩むが、
D「分かった。もしその時がきたら、頼む。ひとつ‥」
ラ「なぁに?」
D「もし、出動があった場合、帰還は、こちらに帰ってきてくれないか?」
ラ「保障はできないわ。そう答えたとしても、言葉だけの可能性があるでしょ。でも、意向は理解できたわ、それでもいいなら。」
フ「おれは賛成。」
口数の少ないフロッグの発言を皮切りに、
ポ「おれもだ。」 ス「私も。」 ノ「それしかねぇだろぅ。」
満場一致でラバーJが出動準備に入る事となった。
そして、宇宙空間で立ち止まったラバーJの乗るリザード。
ゆっくりと動き出す。その方向はデプス艦。
サーフェスの首脳陣は落胆する。
ラバーJはデプス艦から見える所で手を上げる。そして急発進。
サーフェスへ帰還した。
D「おかえり!地球を、みんなを救ってくれてありがとう!そしてこっちに帰ってきてくれた事に心から感謝する。」
皆が笑顔で出迎えてくれた。空気の良さにホッとするところだが、
ラ「出迎えありがとう。この空気に水を注ぐようだけど、まだ終わってないの。こっちに帰ってきた理由も含め、説明するわ。」
皆がラバーJの状況報告に聞き入り、驚愕の事実を知る。
ワームの最後、ポッド爆発と共に、前方に多数の銃弾を掃射。雨のような散弾は、各々が意思を持つように拡がり、1点を目指すように消えてゆく。その方向は地球、弾はシードであった。
次は ㊼話 会談
サーフェスとデプスの合同会談




