表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/49

④話 ギジエ

挿絵(By みてみん)


 アンドロメダ銀河のギジエ星。地球から二百五十万光年。

この星は、彼らの故郷である。


サーフェス率いる、快楽を主義とするヘドン共和国【hedon】

デプス率いる暴風のようなゲイル帝国【gare】は、元々ひとつの国であった。


ギジエは起伏が激しい星で、高地に適応したヘドンの民と、谷底に適応したゲイルの民、両民族は交易しながら成り立っていた。


 ゲイルの民は、谷底の暗闇でも見える縦長の瞳を持つ。

一方ヘドンの民は、高地で広く遠くを見る目が発達し、横長の瞳に進化した。

そしてごくまれに、両民族の特徴を持つ、十字の瞳に変化する個体もあり、それらは当時忌み嫌われた。



両民族は科学の進歩により競い合い、大いなる発展を遂げた。

特にデジタル技術の進歩は目覚ましく、AIが全ての分野で活躍する。

寿命が大幅に伸び、生活は向上、効率と利便性を求め続け、余裕ある多くの時間を手に入れた。


そして、AIとロボットに労働を奪われていった。

しかし、AIは優秀で、民の収入を生み続ける。

皆が裕福で、好きに時間を使えるようになるが、時間を持て余し便利になり過ぎた世界は、動かない、考えない、皆が快楽思考となっていった。


その結果、脳を使わなくなり、アイデアや芸術を生み出せなっていく。

だらけた生活を送り続ける事で、民は心がすさんだ。


それらを和らげ、癒すため、各地で宗教が生まれる。

高地育ちの民、谷底育ちの民で思想が二分化していき、二つの宗教にたどり着く。


高地の宗教ヘドンと、谷底の宗教ゲイル。

ヘドンの教祖、ゲイルの教祖は共に十字の瞳に覚醒した。


ふたつの宗教は対立し、国が分裂、宗教間戦争が始まった。

人類の歴史と違う点は、宗教が生まれたタイミング。タマゴとニワトリどちらが先に生まれたみたいなものだが。


 両宗教は、AIの排除を教義(きょうぎ)とするが、AI無しでは敗戦してしまう為、結局頼るしかない。


 戦争で疲弊(ひへい)し、矛盾(むじゅん)(あい)まって、宗教に縛られた民の心は拠りどころを求め娯楽を欲するが、もう芸術を生み出せない。


しかし、ここで吉報が届く。他に住める星を探していた調査船がある銀河で生命体を発見する。


資源豊かで、原始的な先住民。

この星を支配し、荒れ果てたギジエ星から移住しようと調査を進めるが、先住民の優れた能力を発見する。

芸術だ。


 音楽、絵画、造形、映像、物語、発明、舞台、競技、生き方、…

両国の民は、強烈に魅了された。

ここで対戦国同士、初めての友好的な会議が開かれる。


第一回サスペンド会談である。


この会議は地球と人類を絶滅させないための会議。この時に制定されたサスペンド条約のひとつ、【太陽系での一切の戦闘を禁ずる。】

今現在も有効である。


次は⑤話 月食

月食に起こる事。衛星達の最接近日

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ