㉗話 薩長同盟
B「まず会議の本題だが、サーフェスから作戦の提案が入った。グラブ艦長も賛同している。作戦名が、タクト薩長同盟だ。」
ザワザワッ‥
うわぁ~、みんなかなり前のめりだ。坂本龍馬へのリスペクトが皆かなり高い。
B「え~、サーフェスDウォーク艦長からのメッセージをそのまま伝えます。ワームを徳川幕府と見立て、我々薩摩長州は、一時的に手を結ぶ事とし、情報共有、軍事協力で幕末終焉に!と。」
なんか熱伝わる!沈黙の熱狂って感じだ。
うわ!グラブ艦長、目潤んでる! 見るな見るな、殺されるゎ‥
グ「聞いたか、やるぞ。最悪デプス艦半分吹っ飛ばしてもや。作戦はBノックが一連を説明せぇ、ほんでしっかり煮詰めい。」
ワームは準備完了次第、デプス艦制圧に動き出すと思われる。
そして、ワームの最終目的は、電脳世界の神AIになろうとしていると、サーフェスのプログラマー、ノイジーが推測する。
そしてサーフェスの提案は、ワームのサイバー空間での動きをノイジーが見抜き、デプスに情報を提供。
ノイジーのワーム行動予測は、
①デプス艦ロック解除、バルキー格納庫へ行き、起動しハッキング
②バルキー軍を操作し、デプス制圧
③失敗した場合脱出し、サーフェス乗っ取りへ
(サーフェスに何か仕掛けているはず?)
④サーフェス制圧を失敗した場合、地球へ逃亡
ひとつ問題は、ノイジーに動きを見張らせるため、我がデプス艦に、敵ノイジーを乗り込ませる事になる。
という事は、我が軍のシステムをさらけ出すという事だ。
これについては快諾できなかった。
しかし、優秀なるプログラマーであるノイジーに監視してもらい、遠隔で指示をもらう事になった。
ただ、報告と指示はモールス信号を使わなければならないが、ノイジーの提案でハイスピードに点滅する送信機と、それを解読し音声化する受信機の設計を伝授してもらう。
サーフェスは、ドローン、コンバットスーツ全機出動態勢、砲撃態勢万端で待機、ワームがポッドで脱出したら撃墜してもらう。
こちらは、デプス艦の乗っ取りだけは絶対阻止しなければならない。失敗した場合、操舵室メインシステム、砲撃台、エンジンを自爆停止する覚悟である。
次は ㉘話 アメのみ