⑱話 守護神
調査結果、今分かっている事は、空調や医療、食料、生命維持に関することは全て無事、サーフェス艦動力関連も大丈夫だった。
復旧していない3割のシステムは、まだ全て判明していない。
ノ「起きたぞ、艦長ぅ」
Ⅾ「おぉ!よくやった!艦は無事だな、一体なにがやられた?」
ノ「命の優先から順番に守ったょ。通信系がやられた。」
まず、オフラインでなぜハッキングされたのか?
理由は、6角形の金属塊が接続と共に発信機として起動し、強反射する波長の電波で換気口を伝い、無線LAN経由でハッキングされたようだ。ノイジーいわく、世界初の発明らしい。
そこからウイルスを使って全システムに感染したが、優先順位からプロテクトしていった。
守れなかったのは、通信システム。クルーの命は守られたので、最高のグッジョブと言える。
なにより、相手はゲイル軍の最高峰ハッカー、ワームのようだ。本当によくやってくれた。
機体を回収しなければ、起きなかった問題だが、デプスはそこまで考えて策略したのか?
そうなら回収部隊がクモと戦闘を繰り広げていたのも不可解である。
更に一番の問題が、現在デプス艦が動いていない。サーフェス艦と一定の距離を保っている。
奴らの目的を聞き出したいが、通信がダウンしている。本国にも連絡が取れない、どう対処すべきか?
あれが目覚めれば情報次第でなんとかなるもしれない。
次は ⑲話 クランク&バイブ