⑰話 ミミズ
ワームはバルキーを乗っ取り、再び艦内に逃亡。そしてファクトリーから、再び3Dスチールプリンターを盗み出す。
そして逃亡先のエリア3に立て籠り、システムをハッキング、デプス艦の後ろ半分を乗っ取られた。
どうやらエリア3で反乱者を集い、組織化している様。
そしてメインシステムに侵入し、全てを掌握するかと思いきや、途中で止め、何やら他の作業を開始している。
グ「お前ら、何してたんや。」
ホ「すんません。バルキー乗っ取られてました。」
D「弁解のしようもございません!」
殺されてもしょうがないと覚悟を決めていたが、いつになくグラブ艦長が慎重な様子。やつの十字瞳進化を警戒しているのか。
グ「あのミミズ野郎、クソ部屋で何を企んどる?」
D「通信、エンジン部駆動制御、艦後部半分を乗っ取りました。全システムまでは実行せず、何をしているか全く不明です。」
M「独房ぶち込まれて報告できんかったけど、あいつ捕まえた時3Dスチールプリンターを盗もうとしてたわ。」
やっと、MJが釈放された。
D「あの事件以前の事ですが、別の3Dスチールプリンターも紛失していました。」
ホ「何か作っとる? 逃亡中なのに2台目も盗みに?」
グラブが沈黙し、深く考え込んでいる。
グ「ハッキングより大事なことってなんじゃ。早よ引っ張ってこい。」
M「エリア3まで、頑丈なロックダウンのドアが7~8枚。プラズマ切断機で壊しながら進んで、丸1日かかるだろ。」
グ「艦整備士呼んで、進入路を模索しとけ。」
ラバーJが居たら。皆がそう思っただろう。
グ「あと、クランクとバイブ出しとけ。」
現在独房に入っているエリア3出身の極悪兄弟である。
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