表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/49

⑬話 拘束

挿絵(By みてみん)


 そして半年が過ぎ明日は月食、また警戒態勢だ。

何も起こることは無いと思うが、今度は準備を怠ることはない。


そして、ワームの捜索にやっと動きあり!

ファクトリーでMJが発見した。ワームは武装していたが、MJが素手でボコボコに。クルーに止められながらも、二人巻き添えに殴り続け、最後テーザーガンでおとなしくされた。


ひとつ気になるのは3Dスチールプリンターを盗もうとしていた。

そして、奴はなぜこの長期間見つからなかったのか?


 理由は船の警備をハッキングしていた。

カメラの映像、各ドアを操作し、船を自由に動き回っていたのだ。

目的はまだ不明だが、尋問が開始される。重要人として僕も参加する事になり、今、尋問部屋に向かっている。MJは外されたが。

奴のせいでラバーJを失った。怒りで身体が震える。


B「Bノック到着しました。ドアロック解除お願いします。」

通常より強固で重そうなドアが開く。

部屋の中にはグラブ艦長をはじめ、ホッグとクルー2名。

マジックミラーの向こうには、警備のためのバルキーが1機、そして頑丈な拘束衣を着せられたワームが座っている。


グ「ホッグ、目隠しと猿轡(さるぐつわ)を取れや。」

 ホッグがバルキーを操作し、目隠しと猿轡を外す。


グ「おいワーム、久しぶりやのう。」

ワ「隊長、ほどいてくれや。わし何もしてへんやないか。」


グ「隊長言うな。何してくれてんねん、今すぐ撃ち殺したいわ。」

ワ「長い付き合いやないか。恐い事言わんといて。」


グ「やかまし。はよ言わな拷問かけるぞ。ヤマメ渓谷思い出させたろか?」

 見るからに震え上がるワーム、ヤマメ渓谷で何があったのか。

ワ「待ってくれ隊長、言う言う!」


グ「Bノック、ほな後はやっとけ、わしゃ行くわ。駄々こねたら殺しに来るから言えな。ワームよ、ラバジ(ラバーJ)に手合わせとけよ。」


そう言い残すと部屋を出ていく。

名指しで指示された!こりゃ嫌過ぎるが、部屋に残るは口下手なホッグと記録員のクルー2人。やるしかない。


B「おいワーム、目的から話せ。」

ワ「なんじゃ小僧、われラバジの元ペットやないけ。」

B「殺す!」

 怒りを超えて言葉を発すると共に体が飛び出す。

ホ「待て待て!」

 でかい体でいつも動かないホッグが、いの一番に抑えにきた。


ホ「ワームよ、もう大将呼ぶぞ」

ワ「じ、冗談やないか。少しからかっただけや。」

 グラブを思い出させると誰もが正気に戻る。


B「できれば拷問なしで進めたい。掃除がめんどくさいからな。」

 体温は上がったままだが、頭は正常に戻った。


ワ「あんちゃん、怖なかったらこっちの部屋こえへんか。」

ホ「調子に乗るな」

B「ホッグ、殺さない程度に吐かせるから、行かせてくれ。」

 少し沈黙が流れ、ホッグが呟く。


ホ「何かあったら、バルキーで止めるぞ」

 ブチ切れてもホッグが抑えてくれるなら安心だ。

なぜ挑発してくるのか分からないが、これで容赦なく暴力をふるえる。


次は ⑭話 解析


今夜20時にアップします♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ