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私の好きになった男が、なかなか煮え切らない面倒くさい男なのよ!

作者: 七瀬







“久々に私は恋をしている。”

なんというか? ときめきや彼を見かけただけでドキドキが止まらない!

彼の笑った顔や仕草に毎日私はドキドキしっぱなし。




私が彼と知り合ったのは、、、?

ウチの会社に数人、中途採用されてきた中の一人が彼だった。

彼はいつも明るく、直ぐにウチの会社に溶け込んでいった。

そして私は、知らず知らずのうちに彼を見ている事に気づく。

“ひょっとして、私って今! 彼に恋をしてる?”


この胸の高鳴る鼓動、ときめき、彼を見る時のドキドキする気持ち。

これは間違いなく! “恋”だと思う!




『“あのね? 話があるんだけどいい?”』

『いいよ。』

『“実はね、私! 本郷君の事が好きになったみたいなの。”』

『えぇ!? 僕の事が、、、?』

『そう、だからもしね? 付き合ってる女性ひととか居ないなら?

私と付き合ってくれないかな。』

『うーん? それがね、2日前に別の女性にも僕、告白されて!

まだ、直ぐに決められないんだ、だから少し返事、待っててほしんだけど。』

『えぇ!? そ、そうなの、そうだよね、本郷君カッコいいし、女の子に

モテるよね、分かった! 待つね。』

『ありがとう、じゃあ、また連絡するよ。』

『・・・ううん。』






・・・あれから3週間、彼から私に一度も連絡もなく、私はひたすら彼の

返事を待ち続けている。

でも? そんな事ってある?

なんか一言でいいから、彼から言ってほしい。

何もないまま、“ずっと待ち続けるのは辛いの。”

私はどうしても我慢できずに、彼に告白の返事を聞きにい行ったら?

そこに、“彼と私の後輩の女の子が言い合をしているのが見えた!”




『あのさ、いい加減! 私と付き合うか決めてくれる?』

『えぇ!?』

『“返事を待っててほしいって、いつまで待たせる気?”』

『・・・だって、“一人の女性に決められないから、直ぐには返事も

出来ないし、だから少し待っててほしいって言ってるじゃないか。』

『はぁ!? 何人の女にそんな事言ってるのよ、ああーもういいわ!

私はもう諦める! 面倒くさい男ってワタシ苦手だし、どうせ付き合って

も上手くいかないと思うわ! じゃあーごめんね!』

『えぇ!? ちょ、ちょっと待ってよ、もう少し待っててくれたら?

ちゃんとした返事が返せると思うんだ!』

『“私はアンタみたいな煮え切らない男が嫌いなの! ごめんね、”』

『・・・あぁ、ううん、』







・・・“これは、なるほどと思った!”

確かに、彼はカッコいいがなかなか煮え切らない面倒くさい男には違いない!

私もたぶん、彼と付き合っても上手くいかないと思う。

こんな、なかなか煮え切らない面倒くさい男、私には付き合えきれないわ!

そう想うと? 私は彼にその事を直ぐに言わなければ気が済まなくなった。




『“あのね? やっぱりもう返事いいや。”』

『えぇ!?』

『もう待つの疲れたし、他にもカッコいい男性ひとは山ほどいるから、

別に本郷君に限定する必要はないと思うの。』

『・・・えぇ!? 何、その理由?』

『“ごめんね、私の久々の恋はこれでおしまいにするわ。”』

『・・・えぇ!? また、こんなフラれ方する訳?』

『“その煮え切らない面倒くさい性格直した方がいいよ。』

『なんだよ、それ?』

『じゃあね!』

『・・・・・・』





・・・最後は彼も少し逆ギレしていたように感じたが。

私は全く気にしない!

もう彼の事は好きでも何でもないし、あんな男! こっちから願い下げよ!

もっと、私に合ったステキな男性ひとがいるはず!

私はその彼を見つける為に、“恋”をしようと思うの。


【ありがとう、煮え切らない面倒くさい男! 私は明日から新しい恋をするわ、

私の恋はやっと歯車が回り始めたばかりなんだもん!】



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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