ストーカー
私は最近誰かにつけられている。
一ヶ月前から視線を感じるようになった。
どこにいてもその嫌な視線を感じるし、特に帰り道は本当に酷いのだ。
後ろを振り向いても誰もいないし、試しにフェイントをかけてやってみても居なかった。
本当に気持ち悪いし、やめて欲しかった。
ある日、私は家の近い友達にこの事を話し、一緒に下校してもらう事にした。
ちなみに、これはネット記事で見つけた「ストーカー撃退法」である。
異性が一緒にいる事により、ストーカーが諦めるという寸法らしい。
友達の名前は□□くんと言って、よく話す男子の友達の一人だ。イケメンではない。
彼が「じゃあ行くか」と言う。
すると、学校を出た途端に突然嫌な気配が居なくなった気がした。
やっぱり、誰かがいるとストーカーっていなくなるんだなと思った。
最近はストーカー対策に□□くんと一緒に帰ることにしている。
話していて楽しいし、彼氏にしてももいいかな〜と思っちゃてる自分がいる。
私は思い切って告白して見る事にした。
「□□くんといると安心できるの、私と付き合ってください!!」
彼は「ほんと?」と言って、喜んで受け入れてくれた。
私は嬉しかった。
もう、ストーカーの心配もないし、□□くんのおかげで色々なことが楽しいと思えるようになれた。
彼は「ちょっと待ってね」と言ったあと、近くのコンビニで大量のL半紙をカバンから取り出して捨てると、「じゃあ、よろしくね僕の彼女の〇〇ちゃん。」と言って、歩き始めた。
彼の顔は今までよりもスッキリしてるような、嬉しいような顔をしていた。
「さっき何を捨ててたのー」と、話初めのきっかけにと質問してみると、「〇〇ちゃんには関係ないよ」と笑って返してくれた。
私は彼氏との新しい1日が始まると思うとつい、彼と話してる時ににやけ顔になってしまった。
*このストーリーは完全なるフィクションです