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侵略するなら四畳半から  作者: ぜるだちゃん
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飼い主募集中(迷子の仔猫?)

少し前に保護した仔猫が少し変だ、毛並みがきれいなのでたぶん飼い猫だと思うんだけど、仔猫ぽいとこが皆無というか、オヤジぽい行動して居るんだよなぁε-(´-`*)そして、テレビを見ているといつの間にか横に来てオヤジ座りジーッと見ていたり、特定のアニメだとミャウミャウ鳴きながら興奮状態で見ていたり、部屋に俺が居るとベッタリくっ付いて来てなかなか離れないし、何となくだけどヤバイ予感しかしないんだけどな、、、まあ、もう少し様子を見るか。

今日は土曜日、いよいよ来週からテストが始まるので、午前中だけ授業があり、午後からはサークル活動をする生徒以外は帰宅となるのだ、うちの学校はサークル活動への加入を強制していないので大半の生徒が帰宅する事になる、因みに俺もサークルには入ってないから帰宅に

なるんだけど、「佐々木っち♪これからさ~カラオケ行かない♪」と、ウザ絡みぽく誘って来たのは同じ講義を受けている女の子で、名前は白濱カレン、赤毛ロングでスレンダーな身体つき、性格も明るくて優しい、ただ問題があるとすれば胸が小さい事とウザイ事だろう、因みに身長は165cmあるらしい。

「あー悪いけどバイトだから無理かな、また今度な」そう言い残し俺は教室を出た、実は昨日、バイト先でトラブルがあったらしく店長から呼び出されていて、その時、バイト先に居た白濱さんが気になったので聞いてみたら

「あー気にしないで良いよ、あたしバイト辞める事になったから、そしたら新しい子来るだろうし、そんなわけで今日は暇だったから遊びに来たんだよね、それとさ、この前のお礼もしたかったしさぁ」

なんて言ってたが、何の事だかさっぱり分からないまま、話を聞く事にすると

「えっとね、先週の金曜日の夜中、酔ったおじさん達が店に入ってきてさ、絡んできた上に、お金置いてけとか言われちゃって、どうしようか困っていたら、佐々木っちが間に入って助けてくれたじゃん、あの時、佐々木っちいなかったら、私大変な目にあってたかもだし、ありがとうね」

「あーそういう事か、あの時は、たまたまトイレに行った帰りに見えただけだからさ、そんな感謝される程の事はしてないよ」

そう言うと彼女は満面の笑みを浮かべて

「ううん、それでもだよ!私は嬉しかったし!」と言って抱き着いて来たので

「ちょっちょっと待ってくれよ、こんな所で恥ずかしいだろ」と言いつつも抱きしめ返したのだが、その瞬間、彼女は俺から離れていったのである、それからというもの彼女の顔を見ると目が合う度に逸らすようになってしまった、そして今日はその件について、呼び出されているのである。

バイト先のコンビニに着くと店の裏口の鍵を開け店内に入った 店の奥に進むと事務所があり、そこに従業員控え室がある、俺がノックをしてから扉を開けると、こちらを見ていた店長が急に目線をそらすと、咳払いをして「首元付いてるよ」と

一言言ってきた 俺は慌てて服を正しながら、椅子に座っている男を見るなりため息が出てしまった。

彼はこの店の店長であり、俺を雇った人である。見た目は30代後半だが年齢不詳の人物なのだが・・正直苦手だ。無表情というか、何を考えているのかよくわからない、とりあえずシフト分はきちっと仕事すると、終わるのは深夜になるわけで、帰ればやはりテレビの電源が付いていて仔猫が見てる訳で。

こうやって観察していると何処かで飼われていたのではないのかとつい思ってしまう程にオヤジぽくて可愛げが無いんだよな(;^ω^)しかもテレビ見ながら寝落ちする事も多くなってきたので、そろそろ本格的に考えないといけないかもしれないと思いつついると、不意にスマホの着信が鳴った。画面を見てみると母からの電話だった。

何だろうと出て見ると いきなり怒鳴られた。

理由を聞いてみると、俺の様子がおかしいと言われたようだ、確かに最近はレポート提出やテスト勉強で忙しくしていたせいもあるが、心配をかけてしまっているとは思ってなかったので、素直に謝ると母は安心してくれたようで、落ち着いた声で話し出した。

それによると週末は実家に帰るようにと言われてしまい、仕方がないと観念しつつ、母の話を聞いていた。

内容は俺の状況を心配してくれていて、何かあったのではないかと聞かれた。

そして最近俺の周りでは不思議な事が多いので気を付ける様に言われた。

まあ実際に仔猫を保護したし!とりあえずそこら辺のことも、仔猫の飼い主のことも含めて伝え通話を終えると、「飼い主でも見つけてあげると」なんて言ってどうなるかと思いつつ、取り敢えず飼い主の元に帰すには、先ずは写真を撮ってと.......アレっいないぞ、(まさか)何処に消えた?(野良だった?)逃げた?捜さないと!こうして俺の休日は潰された。

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