表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
侵略するなら四畳半から  作者: ぜるだちゃん
3/15

侵略される日常(仔猫パラダイス)

俺の名前は佐々木浩介、少し金欠気味の専門だ。今日は変に忙しい一日だった(遠くを見る目)。先ず事の発端は深夜のコンビニのバイトの帰りだった、いつもの様に少し疲労を感じながら帰宅していると突如謎の爆発音と共に近くの遊歩道のある林が燃え上がったのだ、一瞬何が起こったか分からず「けっ警察……いや……..えっと……..消防に電話しないと」(思い出すと疲れが ε-( ́-*))。

通報の後、消防と警察が駆け付けるまでボーッと待機しその後の消防による消火作業を終わるまで見た後、第一発見者だった為に警察署での事情聴取(笑えない展開)と、まぁこんな展開の後ヘロヘロ状態_(+Д+_)で帰宅しようとして同じ道を歩いていたのだが<……..にゃ~>(気のせいか?猫の鳴き声が)微かに鳴き声が聞こえた方向にある路地裏へと捜しに行くと、他の猫に虐められたのかボロボロの状態になっている仔猫を見つけたのだった。

「可哀想になぁ、よしよし大丈夫だからね」そう言って俺は優しく撫でると気持ち良さそうな顔をしていた。どうせこのまま放置しても死んでしまうだろうと思い家に連れて帰る事にした。家に帰ってミルクを飲ませてやっても一向に起きないので心配になり獣医さんに見せに行った。

結果としては衰弱はしているが命には別状は無いという事で安心したが、暫くは安静にして様子を見るという事になった。

翌日、目が覚めた仔猫を見て驚いた、なんとその瞳の色は金色だったからだ!思わず驚いてしまった。しかし、よく見ると金色の部分だけではなく白目の部分が黒くなってる所を見るとオッドアイなのかな?それともアルビノって奴だろうか? そんな事を考えながら観察してたら目を覚ましたらしくこちらを見つめてきた。すると突然その仔猫は鳴き始めた。<にゃん!にゃん!にゃん!!>最初は何を言っているのか全く分からなかったが、良く聞くと「ありがとう」と言っている様に感じられたので「気にするなよ!」と言ってやったら嬉しそうにまた鳴いていた。

それから数日間、少しずつ元気になって来た仔猫と一緒に過ごす日々が続いた。そして遂に名前を付けようと色々と悩んだ結果、"シロ"と名付けた。何となくだが真っ白い毛並みなのでぴったりの名前だと思ったから付けた名前なのだが、当の本人は何故か嫌がっていた。何故だ!? そんなやり取りをしながら数日過ごしている内にすっかり俺に慣れてくれたようで今では膝の上で寛ぐ程にまで懐いてくれていた。そんなある日の事だった。家のドアがノックされる音がしたので開けてみるとそこには警察官がいた。しかも3人 Σ(゚д゚;)!?えっ? 何か事件に巻き込まれちゃった系ですか?(困惑)

どう見ても怪しい人物にしか見えないんですけど? そんな事を考えていると一人の警官が俺に対して話しかけて来た。

警察の話では、この前の火事の原因について調べた結果放火の可能性が高い事が分かったらしい。

そこで最近近所で起きた不審火と今回の火災現場の状況が似ている事から連続放火の可能性があるので捜査に協力して欲しいとの事だった。

因みに今回来ているのは女性刑事が二人と男性刑事が一人の計三人である。

何故か、女性刑事の目線がやたら気になるんだが…….. あっ……そういう事ですね分かります。

どう考えても疑われてるよねこれ。

(((( ;゚Д゚)))ガクブル うーん、どうしたものか、取り敢えず話を詳しく聞いてみようかな。話を聞く限りだと確かに怪しい人物が目撃されているみたいだけど、俺じゃないよねぇ?(苦笑い)

うん!まず間違いなく違うと思う。

だって俺今金欠だし、バイト代が入るのはまだ先だから。

それにここ数日ずっとこの仔猫と一緒だったし、そもそもあの時居たのは俺だけなんだから、絶対に犯人じゃ無いと断言できるね。

そんな事を考えていると、俺の顔を見ながらニヤついている女性の刑事がいる事に気付いた。

その女性は俺の顔をジッと見つめた後、

「いつまで仔猫を頭に乗せているの、ちょと可愛すぎて気になるじゃない!」

と言いながら俺の頭を指差してきた。

その時に自分の頭に違和感を感じた俺は、恐る恐る頭の上を確認してみたら、案の定仔猫が落ちかけていた。

危ないところだった、危うく大惨事になっていたかもしれない。

その後、何とか落ちかけている仔猫をキャッチする事に成功したので、ホッとしている俺に向かって 突然、その女性が抱きついて来たのだ。

当然俺は慌てふためく訳で、顔が近いとか柔らかい感触があるとかもう頭がパニック状態です。

俺の脳はオーバーヒート寸前でした。

そんな俺に追い打ちをかけるようにもう一人の女性刑事さんがやって来て、今度は仔猫を抱き抱えたのだった。仔猫は最初暴れていたが、次第に諦めたのか大人しくなっていった。

それを見た二人の刑事は目線を合わせて微笑んでいた。

仔猫は女性刑事の胸の中で抱かれているのだが、 心なしか悲しそうな表情をしているように見えた。

そして女性刑事が、俺に尋ねたのだ「この仔猫、ちゃんと登録してある?ないよね、捨て猫でしょ?」

この時ばかりは自分の不運さを恨めしく思った。

何故なら仔猫の登録をする為には飼い主の印鑑が必要になってくるからだ。

正直に言うと、その時の仔猫の瞳が潤んでいるような気がして放っておけなかったんだよなぁ。まあ結局は押し切られる形で、仔猫を預かる事になってしまったのだが…….. どうしよう、凄く不安になってきたんだけど。

こうして、俺は仔猫を飼う事になった。

さっきから仔猫の名前が出てこない件について(汗)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ