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『隣の変人さん。』

長編二作目『隣の変人さん。』

構想・連載期間 2014年5月?〜2017年12月 ; 3年7ヶ月


 ちょうど去年の誕生日に、示し合わせたかのように完結した前作。あれだけ長い作品を書いたのだから、少し休んでもいいものなのかもしれませんが、とにかく昔思いついたネタの中で、今でも一つの作品として仕上げられそうなものを具現化していく、ということに必死でした。


 ストーリーが破綻していたり、あるいはネタが薄すぎて物語にできなさそうだと判断し、ボツになった作品はいくつかあるとお話ししましたが、採用になったものもまた複数ありました。この二作目『隣の変人さん。』もまた、そのうちの一つでした。


 ごく普通の性格、成績である主人公(※女の子)のクラスに、破天荒な行動を次々にやらかしていくヒロインが転校してくる話で始まるこの物語は、とにかく「その場の話の流れに任せて、好きなように書く」ことを意識しました。構想期間に書いた数万字程度のものを、ストーリーを膨らませたり改変したりして、十一万字くらいで完結しました。


 ただ、いまだに反省しながらも改良していない点はいくつかあります。

 一つ目は、好きなように書きすぎたツケが回ってきて、どこで終わらせたらいいのか分からなくなってしまったこと。実際今でも、中途半端な終わり方したなあ、と時々思います。十一万字って文庫本一冊程度で、好き勝手書いてることを考えれば、それほどの量ではありません。その中で必要以上にキャラを登場させた結果、収拾がつかなくなったのだと、作者自身で推測しています。思いつきでキャラを増やすことのデメリットを感じました。


 二つ目は、思ったより"変じゃない"ということ。転校生として主人公の元にやってくるヒロインがいわゆる"変人"になるわけですが、執筆している時はいつも「あれ? これ"変"な行動になってる?」と悩んでいました。世間一般的に見て変わっていなければ、変人ではない。変な話ですが、ずっと"変になってるのかどうか"を気にしていました。これはたぶん第三者の判断がないと、変か変じゃないかははっきりしないのかもしれません。


 最後に、コメディはほんとに難しい、ということ。人が傷ついたり死んだり、あるいは世界観に一見並の人の力では覆せないような絶望的な要素があったり、というのを描くシリアスは、その事態の重たさによって文章の雰囲気が変わってくると思うのですが、コメディはダイレクトに作者のセンスが問われる、そんな気がします。

 ギャグって思いついたその時は腹抱えて笑うほど面白く感じても、ちょっと寝かせてみたら面白くないどころか、自分でもちょっと何言ってるか分かんなくなりませんか?

 そういう「これほんとに面白い?」という頭の中のささやきと戦わなければならないのが、つらいところですね。



 と、言いつつ、いったん完結させてしまうと、うまいことできた気になってしまうんですよね。実際今も昔から書きたかったのが書けて満足、くらいしか思ってませんしね。

 でも、反省点はぜひ次以降に活かしていくべきかな、と思っています。たぶん。

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