『サイハレ〜祭神高校、その歴史と現実〜』
長編四作目『サイハレ~祭神高校、その歴史と現実~』
構想期間 2016年10月~
連載期間 2016年10月~2018年10月完結予定
実は連載開始が三作目の妖獣怪奇譚より前です。これは真面目に二年もかかってしまうほど長い作品だったのではありません。
これを読んで下さっている方の中には「エタる」という言葉をご存知の方も多いでしょう。エターナルが語源の、要は更新が途中で止んで未完で終わっちゃうというあれです。そのエタっていた期間が、この作品は一年近くありました。
最近になって少々無理な形でも、完結させないといけないと思い直し、連載を再開しています。ただ全く計画的なものではなくて、二日連続で更新したと思えばその次は半月空くみたいな、かなりの気まぐれ更新ですが。
そもそもどうしてエタるという状態に陥ったのか、その経緯を言い訳しておきます。
まず連載開始時期が一作目『現世【うつしよ】の鎮魂歌』とかぶっていて、しかもその一作目の方も序盤から中盤にかけての段階で、自分の中でも盛り上がっていて優先して書きたかった、ということ。他の作家さんの中にはいくつも並行して連載して、しかもどの作品も一定のペースで進んでいる、なんて方もいますが、自分には無理でした。一つの作品を一定の速度で進めるので精一杯でした。
もう一つは他の作品に比べても圧倒的な見切り発車で連載を開始してしまったことでしょうか。今でこそ「終わりはどんな感じにするか考えていたが、途中をどんな感じで進めていくか、うまく思いつかなかった」とか言えますが、たぶん連載当初はどう収拾をつけるかなんて全く考えてなかったような気がします。これは非常にまずい。
得られた教訓としてはまず、一つ連載を始めたら新作に浮気することなく、完結まで書きぬくべしというのが一つ。どうせ新作に浮気したって同時に書けるはずはないのです(自分の場合は)。
もう一つはへたっぴでもプロットを書くべしということ。今書いてる五作目でようやくプロットのようなものをノートに書き留めていますが、これまではプロットなど書かず、基本的に頭の中の記憶に任せていました。下手にプロットを作ることで考えているのよりいい展開を思いついた時に対応できないと思っていましたが、それで結局設定に矛盾が出るなら意味ないですからね。プロットを書き残しておいて、方向性だけでも自分の中で確認しておこう、と考えるようになりました。
こんなもんでしょうか。これだけ書いても、まだまだ反省の余地はあるもんですね……。
いかがでしたでしょうか。
一話あたり一つくらいは、創作する時にこんなことを意識してみるといいのかな、ということを織り交ぜたつもりです。
今のところ言いたいことはあらかた言ったかな、と思っているので、これでかんけつとします。また言いたいことが出てきたら、別のエッセイとして投稿します。
ここでちらっと触れた長編の方にも、立ち寄っていただければ幸いです。