序章-この物語について-
初投稿です
中世の西洋のような街並みの静かな夜…
教会の中 ろうそくの光だけが頼りの薄暗い部屋で
会合のような催しを行なっていた
「…ですが 教皇様、そのようなことをされると禁忌にあたってしまいます」
落ち着いた声色で問い詰める男の名は『エザベル』と言った
「じゃがこのままであるというのかね?そうなれば我らが【マーリンサイド】に残されるのは破滅の道のみじゃ」
…そんな圧力さえも押し切る微笑を放ちつつも覇気を一際醸し出すのは教皇こと『ドリエス』
「だからと言って他の世界から適合者を募るのはどうかと思いますぞ」
そう議員の一人が放つ
「我らが【マーリンサイド】が厳しい現状なのは理解しておりますしかし…」
議員の別の一人が言い淀む
「わかっておる!」
教皇が少し怒った口調で言い
「じゃが【マーリンサイド】の代表はどうするのかね?君たちに扱える責任ではないじゃろ?ん?」少し挑発するような目つきで言う
大方の人間が黙り込む
「では、多数決を取る!」
議長を務めていた『アルフレッド』
「他の世界からの代表を募るか、それともこの場で我こそはというものはおるか?」
ぐうの音も出せない議員達は皆無言ので前者を推すのであった
「では…召喚の儀を執り行う!」
夜遅くに一人の日本人がこの世界に召喚されることになったのはまた後の事…
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この咄の中心…ようは主人公の名は「田苑 岸雄」であることをここに記す
この男は幼少期は活発に活動していたものの
少々大きくなった時ぐらいに母に塾に入れられた
いわゆる「お受験」である
そして淡々と生活していく(詳細は割愛させていただく)
そして現在トントン拍子で大学生にまでなっていた
「ふぅ…」
外は炎天下 気を抜いたら倒れそうなほど暑かった
彼は医大を卒業後 医者になった
またトントン拍子で行くかと思いきや、思わぬ難所があった それは…
「まさか院長を怒らせてしまうとは…」
そう、また割愛させてもらうが院長の怒りを買いクビになってしまったのである
彼は手術の技術もそこそこあり看護も優秀であった
何より人を助けたい心は人一倍あった 。
たとえそれが捻くれていようとその思いは確実だった
「寮ももちろん追い出されるしなぁ…」
途方にくれてブランコにでも乗ろうかという時
ブフォ〜
生暖かい風が周囲に纏わりはじめた
「なんで?気持ち悪いな…」
地面が光り始め大地が小規模の地割れを起こしその割れ目は魔法陣をかたどっていた
逃げても逃げても付いてくる魔法陣にしびれを切らした岸雄は立ち止まった
すると次の瞬間
靴を貫通して感じる熱さがあった
「!?」
とっさに飛び抜くがもちろん付いてくる
徐々に圧もかかり始め地面にはいつくばされる
「ぐっ…ぐぅ…ぁあっ!…」
呼吸は吐くことしかできなくなり関節は動かない
空気を求めて吸い込もうとするも吸えずに…ものの数秒で
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俺が重力に押しつぶされた(?)ことからどのくらいたっただろうか
周りには初老のおじいさんやおじいちゃん世代方が跪いてらっしゃる
「え?」
おそらくこの反応は通常だと思う
起きたらおじいさんに跪かれてんだよ?
せめて美少女が良かった
すると一人のおじいさんが立ちこう言った
「ようこそ我らが救世主!あぁ…神よ!この出会いを感謝します!」
…ナニイッテルンデスカー?
「あなたは我らが【マーリンサイド】の代表として選ばれここに召喚されました」
長老らしき人に言われた
「「「「これからのご活躍期待しております!」」」」
は?何これ?
-続く-
どうも初投稿です
読んでいただけるだけで光栄なんですが好評価(?)感想などもいただけるとありがたいです