戦いの後の悪夢。
ガイルと司は、戦いを終え。ギルドに帰還し。たわいのない話に花をさかせていた。
だがそんな雰囲気も束の間..
戦闘が終わり。俺と司は、ギルドに帰還することになった。
このときはまだ、何も知らなかった。
「ただいまであーきつかった」
「ほお、まさか無事に帰還してくるとはな。なかなかやるな」
「おほーおかえりーだよ~」
ギルドに帰ると。そこには、
ちょっとこわいミーシャさんと
ほんわか系のリリスが俺たちを迎えてくれる。
「司、こいつ大丈夫だったか?足引っ張ったり。」
「いえ、そんなことないですよ。彼は本当に強い力の持ち主のようです、」
「そうか、ならば、ガイルよ。私と手合わせ」
「いやいや、それは遠慮しときますマジで」
勝てるわけねぇだろ..
そんな暢気な話をしているのも束の間。
「誰か!!誰か着てくれ!」
「!」「!」「っ!なんだ?」「なにっ!?」
同時に4人とも振り返り。
その声の元へ向かうと
「どうしたんですか?えっ..これって、」
「ガイル.お前、覚悟があるなら見せてやってもいいが」
「いやダメだよ。この人にはまだ」
「待てよ!俺だって。ギルドの一員だ。俺にも見せてくれ。」
「そこまで言うなら.仕方ないな」
「!?..なんだよ。なんだよこれ!!!どうなってんだ?..」
そこには、首があらぬ方向に捻じ曲がり。
小さな短剣のような物で。心臓を一突きされ、
血まみれの死体が転がっていた。。
「おい、てめぇ!なんなんだよこれ!!」
「落ち着け。まず名乗れよ。俺はレインだ。あんたは?」
「俺はガイルだ。それよりこいつはいったい?」
「ミーシャ、分かるか?」
「少しまっていろ。」
そう言うとミーシャは、その死体の前に転がり。
その死体の首元に噛み付く。
そして目を閉じる..
「おいなにやって」
「ミーシャはね。吸血鬼だけど。死体に噛み付くことによって。その人の死に方が分かる能力を持っているの。この世界では珍しい。サイエンス。クレェア 未来透視能力。」
「未来..透視能力?俺の未来を変える力とやらとは違うのか?」
「貴方の力とはまた別の力ね。」
そんな話をしていると
「ウワァ!クッ..」
「どうだ?ミーシャ」
「こいつはひどい。どうやらこのクライアントは、素材取得クエストにおいて。
未知の世界にいきなり空間移動をされ、そこで、後ろから刺されたようだ。
この力。相手は、テレポートではない。元の空間をまったく別の場所に移動しそこに対象を出現させ
暗殺する..spatial,assassin だ。空間移動アサシン。うっ。。くそ。血が..誰か
この力の発動には。普段使う血の量を多めに使うんだ..」
「ミーシャ。ほら、」
「レイン.ででも!」
「いいから、必要なんだろ?」
「すまない..失礼する。」
おいおいおいおい。この世界でこんなのも目撃できんのか?
イケメン男と美人吸血鬼の!これはすごい
「んっ..はぁ..んんっ..ありがとう。レインいつもすまないな」
「ああ、もっと優しくしてくれてもいいんだぜ?」
「うう、うるさい!!お前ら見ていたのか!!」
「え。えーと..はは」
見られずにいられるかよ!!あんなの。
「それよりミーシャ。最近おかしいよな。」
「ああ、確かに、ギルドの窓が割られていたり。ギルドの前に敵が現れたり。
謎の黒いフード姿の男まで目撃されている。どうなってしまうんだ?」
「ミーシャたん。大丈夫だよ。」「リリス?」「だって..そう言うやつらはね..私が全部殺すから..ウフフ。」「あーえっと、リリス..さん?」「ううん。なんでもないおー」
あのときのリリスさんの目。なんだったんだ?やばかったぞ。
「あ、そうそう次の討伐のPTリリスだから、よろしくね。ガイル君っ」
「は、はい..」
「しかし..不穏な空気が最近ギルドの周りを囲んでいるな..」
「ああ、確かにな..どういうことなのだろうな」
俺はとんでもない世界に来てしまったようだ...
つづく
戦いから帰ると、「おい!誰か着てくれ!!」緊迫し緊張したその声の方を
ガイル、司、ミーシャ、リリス。4人が一斉に振り向き
その声のした方へ駆け寄る。すると、クライアントの死体を目撃するのであった。