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夢が現実になる
そんな事は滅多にない…
もしそれがあったら…
俺の名前は、永沢 駕鋳瑠。
俺は、最近ネットで見つけた
夢を自在に操る方法?とやらを
実行してみることにした。
「なにあれ?なんか人がいっぱい」
「あれは、彷徨う魂達ですね」
夢の最初は、車の中から、色々な人影が見えるところから始まった。
「でも..なんでこんな所に?」
俺もしゃべってみることにした。
そして夢は、道路と道路を行き来する。
階段がついてて。上るとあっちにつながっているあれだ。
あの上に上っていた。
そして、
俺は、走っていた。その階段の上を
「おい!見ろよ。俺たちの足元。」
なんか魔方陣のようなものが現れ。
そこから水が溢れ出す。
「ごほっ!」
「わっ!!」
俺は命からがらその魔方陣から抜け出せたが
もう一人が居ない。
「あれ?もう一人は?」
「おいあそこだぞ!」
別の人の声。
俺があそこ、と言った場所を見やると
「んっ..ごほ!..」
さっきの誰かが水に流されそうになっている
そして、後ろにはなにやら彷徨う魂?
と言っていた人たちが囲んでいる。
俺は夢の中ながら、なぜか助けたくなった。
そして、強く念じた。
「司!!だめだ!!今助ける!!」
どうやら、水に飲まれた子は女で
名前は司。と言うらしい。
そして俺は、その司と言う女の子の前まで
瞬間移動して、そのこをお姫様抱っこし。走って階段を上っていた。
「おいあいつ..もしかして、」
「赤く光る片目、それにあの速度。
間違えありません。彼は、この世界の住人ではありませんが。
未来を変える能力を持っています。」
俺はなんの話か当然分からないが。
ついに水は上まで上がり。
「ごほっ..どこか知らない世界の貴方。
この子は、誰もが挑戦しました。
けれど、助け出せたのは貴方だけです。
このこを..頼みます」
そして、その女は水に飲まれた。
ジリリリリリ
朝を知らせる目覚ましがなる。
「んだよ。今日休みじゃん、はぁー
あの夢。不思議だったな..幽霊に、魔方陣に 水?なんか俺の見る夢って。
いつも変だな。まぁ、夢だけどな」
独り言を言うを
「夢ではないようですよ」
俺は背筋が凍る。
おかしいぞ?なんで夢の中そっくりの女の声が
俺の寝ているベッドの隣でするんだ?
おいおいもしかして。あの最後の言葉。
マジかよ..えぇー
俺は、パニくっていた。
恐る恐る。後ろを向くと
「助けていただきありがとうございます」
「か、可愛い..てか誰?」
「私は、司です。貴方のみた夢の中の
いいえ、正確には、異世界」
「はぁ?..それじゃあ。俺は、一定時間だけ。異世界にトリップしたってことか?」
「そう言う事になりますね。
私を助けていただきありがとうございます。
あの世界に。何人もの異世界人が挑戦しましたが。
貴方のような救世主は、居ませんでした」
「そそっか。で?俺はこれからどうすればいいんだ?」
「そうですね。まずは、戦い方から」
「え?た、戦うの?俺が?」
「もちろんです。だってこの世界とあの夢の世界をつなぐ禁断の扉は、開かれたのですから
外を見てください」
おそるおそるカーテンを開けると
そこは、
「な、ななな、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
「安心してください。奴らは、昼間は動き出しません」
夢の中で出てきたやつらが、まるで銅像のように固まっているが..
あからさまに怪しいだろ..おい
「そういえば。高校は?」
「消えました。」
「はっ?..」
「貴方が扉を開けたことにより。これまであったものが吸い取られ。なかったものが放出されて出来たのが
この世界。 リアルドリームです」
「リアル..ドリーム?」
「痛み。憎しみ、悲しみ。恋愛。などの感情は現実のまま
町。ビル。レストラン。お風呂。この世界にあったものが..なくなったわけではなく。
新しくなった。.と言うことです。ですが、学び舎などは、全て消滅しました。」
「そ、それで?戦うには、まずどこに行くんだ?」
「ギルドです。私についてきて下さい。」
俺はどうやら、とんでもない世界に来ちまったようだ..どうすんだ?これ。
夢を見たら、その夢が現実になって
俺は困っているのだった。