慰め
異世界(仮)の最初の夜
電気の明かりがなくても空に散らばっている宝石のような輝きを見せる星々と、それに君臨する王のように赤く強く光る大きな月のような星のおかげで周りの様子がが昼間のようによく見える
そしてそんな幻想的な光の中、目の前に広がる向こう岸がかすむほど大きな湖
この状況への素直な感想を言うと
「なんだこれ? てかこの湖汚いな。うわ本当にきったないな。キモッ」
湖めっちゃくちゃ濁ってるな。湖というより沼だろこんなの・・・
「あまり近付かない方がいいですよ」
俺が湖を観察しているといつのまにか横にサチュがいた
3つある目で俺を監視するように見てくる
「分かってるよ。これ以上は絶対に近寄らねぇよ。なんか臭いし」
俺はこの何とも言えない匂いから逃げるように湖から離れた
するとフルウが鼻をつまみながらうずくまっているところに出くわした
耳がたれてるのは自分の意思でやっている事なのだろうか?
「はぁ…なぁんでよりによって『南』の見張りになっちまったんだろう…。あぁくせぇ…」
「何だお前? この匂いそんなにきついか?」
「俺ら≪人狼族≫は他の奴らより鼻がきくんだよ…」
フルウは死にそうな顔をしながら喋る
「『西』よりかはマシじゃないですか? あっちなんかじめじめしてるし虫は多いし野生動物にしょっちゅう襲われますしね。だったらこっちの方が倍は楽だと思いますが?」
「いや確かにサチュの言う通りだが、俺はどうせなら『北』の何もない所を見張りたかったな。この臭い湖にはうちの小部隊でも倒せなかった水獣がいるんだろ?」
「別に湖に近付かなきゃいいだけじゃないですか」
「いやぁそうは言うがよぉ・・・」
「俺は分かるぞフルウ。確かに近付かなきゃいいのは分かるが、それでも近くに危険な奴がいるって事実は俺達臆病者には多大なストレスになるもんだ」
「そうなんですか?」
「いやいや勝手に臆病者の仲間に入れないでくれないか!?」
「おーお前自分が臆病者じゃないと言うのかそれはおこがましいな」
「そこまで言われる筋合いないのだが!?」
「そんな自称臆病者じゃない人狼よ。お前にはこっちに凄い形相で向かってきている≪龍族≫の相手を任せよう」
俺は遠くから早足気味に歩いて来るカナを指さす
「あぁん? うわ怖っ!? なんであいついつもあんなに目つき悪いの!? 寝不足なの!? ちゃんと寝ろよなもう!」
フルウはそう吐き捨てると面倒事は嫌いだとどこかにそそくさ移動する
「あっ、ちょまてよおいてくなよ!」
俺も面倒事に巻き込まれるのは嫌なんだよ!
「おいシントうるさいぞ!! もっと見張りをする事に集中しろ!!」
カナは俺との目の前まで来るといきなりそう怒鳴った
うわこいつ標的を俺に定めてきやがったダルッ!
てかなんで名指しなんだよこいつ・・・
「まじめだなぁお前は。・・・ったく。ていうか見張りをする場所をくじで決めるとかおかしいだろ。なぁサチュ」
「そうですか?」
「そうですか? じゃねぇよ。人には得意不得意があるだろ。そういうのを吟味してほしかったもんだぜ。『こいつは足場の悪い場所でも早く動けるから西の森』とか『こいつは泳ぐのがうまいから南の湖』みたいによ」
「あぁなるほど。でも、泳ぐの得意だからってこの濁っていて底が見えず、しかも恐ろしい水獣がいる湖を泳ぐ奴なんているんですかねぇ」
「もしそんな奴いたらもうそいつは魚類か自殺志願者だな」
俺とサチュは揃って汚く臭い湖を見る
まず俺はこの湖の中に喜んで入る奴がいたら正気を疑うな
「ふん。別にどこに配属されようが私たちがするべきことは変わらん。敵が来たら即対応するのみだ」
「やる気があるのはよろしいこって。てか水獣ってどんなのなんだ?」
俺はここが恐れられてる現況についてカナに聞いてみた
「知らん」
腕を組みはっきり言われた
「なんでそんな誇らしげに言うのか理解出来ん。サチュは?」
「私が知る訳ないじゃないですか。自慢じゃないけど私拠点から戦争中に出たことないのよ?」
「ほんと自慢じゃねぇな。お前引きこもって何してんだよ?」
「そんなの決まってるじゃないですか・・・・。・・・あれですよ、あれ」
「あれって何だよ。そんなあやふやな言葉でわかるわけねぇだろ」
なんだよ。水獣って恐れられてるわりにそんなに情報は出回ってないのか?
それとも、水獣自体が誰もここに近付かないようにするためにでっちあげられた話しなのか?
「水獣のごどならあぞごにいるリーダーがしってるど?」
俺がいつものように少ない情報から自分なりの考察をしていると後ろからンダミスもといガチムチの声が聞こえて来た
「それは本当かガチムチ?」
リーダーとはその名の通り俺ら7人を指揮する奴の事だ
今は俺らのいる所から離れ湖を静かに見つめている
「あ゛あ゛。水獣をなんどがするっで作戦にだじが参加しでだはずだぁ。んで、ガチムチってどういう゛意味だ?」
「なるほどな。だからリーダーにしてるってことだな」
リーダーはさすがに適当に選んだってわけじゃないみたいで良かったぜ
水獣がもし出て来たとしても戦った事がある奴なら何かしらの対策は知っているはずだしな
「それだけじゃないぞ。あのお方は最前線で人間達と戦って何度も生きて拠点に戻ってきているお方だ」
カナが聞かれてもない事をつらつらと喋る
「へぇ。そうなのか。んじゃちっと水獣の話し聞いて来るわ」
俺はカナの話しを適当に流しリーダーのもとに向かおうとする
「!? おま、おい待て!!」
が、カナに腕を掴まれた
「なんだよ?」
「お前のようなクズ野郎のどうでもいい話しをあのお方が聞いて下さる訳ないだろう!」
「お前酷いな!? しかもどうでもいい話しじゃないだろアホか!」
「アホとはなんだ!?」
「少なくとも水獣がどんなものなのか聞くことはどうでもいいことじゃないだろ!? もし水獣が今、この瞬間にでも現れたらどうすんだよ!? 水獣がどんな性質を持ち、どんな行動をするか知らないとうかつに逃げる事も出来ないんだぞ!?」
「ぬ…」
いや『ぬ…』じゃねぇよなんだこいつ!?
「俺は水獣の姿すらしらねぇんだぞ? だから今この暇な時間に話しだけでも聞いておくべきだろうが。そしてどう逃げるかシュミレーションしなきゃいけねぇからそんなに時間もないんだぞ」
「あなたどんだけ逃げたいんですか…」
サチュが呆れたように言う
「そ、それはそうだが…」
「はぁ…。…ナイグさん。残念で癪に障るのは分かりますが今はシントさんの言ってる事の方が正しいです。もし今水獣が出て来たとしたらシントさんの言う通り私たちはどのような対応をしたらいいかわからないのですから」
「お? サチュが俺の援護に出てくれるとは思わなかったな。 それで、残念で癪に障るってどういうことだ?」
「・・・・ふん。サチュが言うなら仕方ないか。確かに癪に障るがシント、お前の好きなようにするがいい」
「お、おう。言われなくてもそうするが、なんで君らそんなに癪に障ってんの?」
「だが! お前1人で行かせるとあのお方にどんな失礼をするかわからないから私もついて行く! 失礼なことをするたび小突くからな!!」
「全く信用ねぇんだなぁ俺。これでも――――――――」
「槍で」
「今お前ぼそっと恐ろしい事言ったよな!? 小突くってもしかして槍で小突くってことか!? それ立派な攻撃だぞ!?」
「必要な指導だ」
「不必要な暴力だよ!?」
「仲がいいのはいいだが、いぐならはやぐいっだほうがいいんでねぇだが?」
「仲がいい!? そ、そんな訳ないだろう何を言うんだンダミス! ブン殴るぞ!!」
「いや殴るほどの事じゃないだろ落ち着けよ!?」
「く…。ま、まぁいい。ほら行くぞシント」
カナは不足そうに吐き捨てそそくさリーダーのもとに歩いて行く
「あっ、そういやあいつの名前何て言うんだ?」
俺は急いでカナの横まで歩いて行き、リーダーの名前を聞く
「あいつとは何だ貴様カスの分際で」
「何で俺こんなに暴言吐かれなきゃいけないんだろうな?」
「あのお方は『マウル・ボニー』様だ。ちゃんと覚えておけよ」
「へいへい。・・・ん゛ん゛! あ~。・・・・・よし」
俺は名前を聞き、そろそろリーダーがこちらに気づく距離まで近付き声の調子を整える
「『マウル』様」
「? どうしましたか?」
マウルは俺の呼びかけに反応してこちらを見る
うっ・・・・
やはり生の≪ケンタウロス≫ってのは迫力あるな
俺らのリーダーマウルは上半身は女(美しい系)、下半身は馬(黒馬)の魔物だ
下半身と同じ黒色の長い髪が印象的だった
…にしても、馬の部分にもちゃんと鎧があるんだな
上半身はラフな格好してるくせに何で馬の部分はあんな厳重に守ってんだ?
ていうか、上半身(美女)がラフだと目のやり場に困るんだよな
胸がでかいから目のやり場に困るんだ。もっと奥ゆかしさを持て
…いやいやそんなことは今どうでもいい!!
「今お時間よろしいでしょうか?」
「あぁはい。大丈夫ですよ?」
よし。これで今忙しいからどっか行けとか言われたら泣いてたぜ
「お忙しいところ大変申し訳ございません。水獣について教えていただきたいことがあるのですが、水獣とは一体どのようなものなのでしょうか?」
「水獣?」
「はい。私はお恥ずかしながらこの湖に潜む水獣の事をよく知りません。ここを見張るにあたり万が一水獣が現れた場合、迅速に対応をいたせるように特徴や姿をマウル様に教えて頂きたいと思いまして」
「なるほど。やはり教えておいた方がいいですね」
やはり? どういうことだ? 教えておいた方が良いに決まってるだろうに…
「ありがとうございます」
「まず水獣の大きさですがそうですねぇ・・・。あ、この木よりは大きかったですね」
そういいマウルは近くにあった木を触る
・・・・え? 冗談か? この木6Mくらいあるぞ?
「それはとても恐ろしいですね・・・」
「それと水獣と言われていますが、手足があり皮膚は固い鱗のようなものでおおわれていて刃物が効かないです」
ふぁーそれやだーきもいー
「手足があり、ということは水獣は陸でも活動で来たのですか?」
「はい。湖から出てきて普通に活動していましたね」
「それでは、いつでも水獣は私たちのいる陸地に上がってこれるのですね」
今から全力で拠点に走って逃げようかな…
「そうなりますね。でも水獣はその名の通り水の中にいるのを好んでいるみたいですね。私たちの時はわざと餌で陸地におびき出したんですよ」
「餌でですか?」
「ええ。まず野生動物を捕まえ、傷を負わせ、血が流れ出した状態で湖に落としました。すると水獣は血のにおいを水の中で感じ取り陸地付近まで姿を現せたのでそこを弓矢で攻撃しました」
シンプルなやり方だなそれ。そんなんで水獣おびき寄せれるとか簡単すぎだろ。釣りでももっと苦戦するぞ
「なるほど! すばらしい作戦ですね!」
黙って、というか俺の声と口調の変化に驚いていたカナがここで初めて声を上げる
「? あなたは?」
「あぁ。この娘の事は気にしないでいいです。ちょっとかわいそうな娘なので…。ところで、水獣は固い鱗を持っているのですよね? それなのになぜ弓矢で攻撃を?」
それとも弓矢の方がダメージが入るのか?
「その時はまだ鱗がそこまで固いとは知らなかったのです。いや、固さが上がっていたと言った方がいいですね」
「固さが?」
「えぇ。その作戦の前までは弓矢でも結構なダメージを与えられていたのだけれど、今じゃ10本撃って3つ刺さればいい方ですね」
「つまり水獣は以前よりも成長していたと言うことですね」
「そうなりますね」
「その後の、弓矢が聞かないと知ったあとはどのような対処をしたのですか?」
俺のこの質問にマウルは顔を曇らせた
もしかしたら地雷を踏んだか?
「私たちは弓を撃ちました。そして、弓矢で攻撃された水獣は怒りそのまま陸地に上がってきたのです。私たちは戦ったのですが、鱗の固さでこちらの攻撃があまり通じず、さらには水の中程ではなくても水獣は素早く動き私たちを翻弄しました。そして、隊が思いもよらぬことの連続で気が浮いていたところを水獣は情報にはなかった長い舌の攻撃と口から放たれる強い酸の攻撃を隊はまともに食らってしまい、なすすべもなく私がいた小隊は・・・恥ずかしいことですが撤退を・・・・しました」
マウルは話しが後半に行くにつれ声が小さくなっていった
どうやらその時を思い出してしまったらしい…
「そ、そんな・・・」
横で聞いていたカナも口を手で覆い絶望している
少なからず尊敬していた人物の失敗を聞かされているんだ。少しオーバーな気もするが分からないでもない
…こりゃ、悪い事を聞いてしまったな
・・・・・・・・仕方ないか。今回もいつも通り『俺が悪い』
「…それで、犠牲者は出たのですか?」
「…安心してください。酸を被ってしまったものや舌の攻撃を正面から受けた者などで骨を折ったものや腕の皮膚が溶けてしまったものがいますが死傷者はいませんでした」
「なるほど。それは大変喜ばしいことです。それと、その水獣が舌の攻撃をしたり、酸を吐くことは今迄の情報になかったのですよね?」
「はい。私たちはその時までは鱗が少し堅い大きな野生動物という認識でしたのでそういった攻撃をしてくることは知りませんでした」
【そうですか。ならばあなたを含むその小隊の皆さまは何も恥じる事はありません。むしろ誇るべきです】
「どういうことですか? 私たちは意気揚々と出かけ、敵を倒すどころか傷を負って逃げ帰って来たのですよ?」
【逃げ帰っただなんて…。その判断はとても正しいものです。それは恥じる逃亡ではなく誇る戦術的撤退です】
「誇る戦術的撤退だと?」
俺の言葉にマウルは先ほどの丁寧な言葉を忘れ反応した
どうやら≪戦術的撤退≫に反応したみたいだな
ということは逃げたって事に何かあるのか?
【えぇ。聞けばその頃のあなた方は水獣を全く知らないと言ってもいい状態で戦いを挑んでいるではないですか】
「…確かに情報はあまりなかったですね」
【あなた方はそのまったく分かっていなかった水獣の有益な情報を誰一人の死傷者を出さずに得て拠点に戻ったのですよ? これはとても大きなことです】
「…ですが、逃げたことに変わりありません」
【逃げる事自体は恥ではありません。何も知ることも、考える事も、得る事もしない、次に活かす何かを掴もうともしないで背を向ける事が恥なのです】
「・・・・・・・・・・・」
マウルは何も言わずに難しい顔をしている
脈はあるみたいだな
【知らないことは対処や準備が出来ない。ですが逆に、知っているならば対処や事前の準備が出来るんです。情報は時に沢山の命を操ります。あなた方が持ち帰った情報で、少なくともうかつに水獣を刺激することは無いでしょう】
「・・・・・確かに、あれからトガノ様は水獣を排除する計画を出さなくなりましたね」
ほほう。それは良い『情報』だ
【今がその時期ではないとトガノ様はあなた方が持ってこられた貴重な情報から察したのでしょう。今は人間達との戦争中、貴重な兵力を水獣にさく訳にはいかないとお考えになられたのでしょう】
「そう…なのでしょうか…?」
【ではトガノ様はあなた様方に、そのあと何か逃げたことへの罰はありましたか?】
「・・・・ありませんでした」
【それはトガノ様はあなた方は逃げ帰って来たのではなく貴重な情報を最小限の被害で持ち帰ってきてくれたのだと考えたという大きな証拠になりませんか?】
「本当に、そうなのでしょうか?」
【それではお聞きしますが、何故逃げ帰って来た小隊に属していたあなた様がこの湖の見張り番のリーダーに任命されているのですか・・・?】
「それは…それは…」
【それは、あなた様のことをトガノ様をはじめとした上の方々(かたがた)は変わらず信頼しているからなんですよ】
俺の最後の言葉にマウルは難しい表情から一変、泣きだしそうな顔に変わった
「・・・・私は、許されて・・・・いたのですね・・・・」
【えぇ。当たり前ではないですか。マウル様】
「・・・・・・・・・ありがとうございます」
【はて? 何の感謝の言葉かは判り兼ねますね。私の方こそ、貴重な水獣の情報をありがとうございました。それでは持ち場に戻ります】
そうして俺はそそくさとマウルに背を向け歩き出す
ふとっ、鼻をすするような音が後ろから聞こえた
ちらりと後ろを見るとマウルは泣いていた
泣きながら、俺を見ていた
どんだけ逃げた事を気にしていたんだかねぇ
まったく。綺麗な涙流してまぁ…
全部【嘘】なのになぁ…!!
あぁもう最悪だ!!
なんであんなに綺麗な目で俺を見れる…!!
全て【嘘】なのに!!
俺が、今日目が覚めたら魔物の拠点にいた人間がトガノの気持なんかわかる訳ねぇだろ!
あんなの!! マウルが許されているなんて話はただの希望的観測でしかないんだよ!
もしかしたらただの嫌がらせか皮肉でマウルがこの『南の湖』見張り番リーダーに任命されただけかもしんねぇのによぉ!
それを俺は妄想でいい夢を、いつか覚めて絶望してしまうと分かっていて優しい夢のような【嘘】を与えてしまった!!
あぁ最悪だ!! 俺はゴミクズだ!! 地獄に落ちればい―――――――
「おい。シント」
「…なんだよ」
そうだった。そういやカナもついてきていたな
自己嫌悪はまたあとでするか
俺はカナを見る
するとカナはいつも通り怒り顔でこちらを見ていた
「私は敵を目の前にして逃げる事を恥だと思っていた。逃げ帰るのならそのまま死ぬべきだとすら考えていた」
「何それ怖い」
なにこいついきなり? すんごい目つきしてるぞ大丈夫か?
…だが、何故か目が離せない
「私は逃げる事を誇る事は、絶対できない」
「あぁもううるせぇなぁ。何が言いたいんだよ」
俺は珍しく回りくどい言い回しのカナに疑問を抱きながら話を促す
「・・・私は頑固者であるが、貴様の言うことをまったく理解できない訳ではないと言うことだ」
そう言って、カナが少しほほ笑んだ気がした
「え!? もしかしてお前今笑った!!?」
「うるさい。小突くぞ」
「いやでも今!? うぉ!? 槍はやめて!? 槍は!!」
たぶん後から見直して誤字とか直しますね