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【詩集】Shangri-La

透きとおる波を踏みしめながら

作者: 野鶴善明

 透きとおる波が

 白い渚に寄せては返す

 パールグリーンの海風が

 僕の胸を吹き抜けて

 椰子林を吹き抜けて


 南国の海の波が

 足を洗って去ってゆく

 砂にまみれた心も洗ってくれる

 はがれ落ちるのは

 僕の怠惰


 あおい海の向こうへ

 旅してみようと思った日のこと

 覚えているかい?

 やみくもなまなざしで

 水平線を睨みつけた時のこと


 人は知らぬ間に

 意気地なしになってしまうから

 たまにはこんなふうに

 旅の初心を

 思い出してみるのもいいさ


 透きとおる波を踏みしめる

 自分に嘘をついていないかい?

 透きとおる波を踏みしめる

 ぎらつく太陽に

 胸を張って答えられるかい?


 砂に刻んだ足跡は

 さよならも言わずに消えてしまう

 今はまだ長いながい旅の途中

 手探りを繰り返す旅の最中

 透きとおる波を踏みしめながら

 透きとおる波を踏みしめながら


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― 新着の感想 ―
[良い点] 波が足跡を消しても日々は続いていく、そんな気持ちにこの詩を読んでなりました。 また、この詩から伝わる風景はとても綺麗でした。
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