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今日は男♂ 今日は雨時々晴れ☂↔☼

 へっくしゅん!!!!


…………風邪ひいた。

 

 なんか久しぶりだわ。こっち来てからは初の風邪。


 うぅ、嫌な予感しかしねえ…


 

 風邪ひくのも当然だなこりゃ。


 毛布は見事にベットから2m離れたところに。


 この寒い時期だ。毛布なしでは生きていけない。


 はぁ


 


 風邪薬を求め、俺は薬局を探し回った。


 あっさり見つかった。


 まあ基本俺のいた世界と変わらないわけだしな。


 しかし、


「なんだよこれ。」


……これ鼻くそだろ?w 


 いやこれは金魚の糞に見えなくもない。


 薬局の棚には、シャーレがあり、その中に小さな小さな汚物があるのだ。


 いやさ、人それぞれいろんな考え方を持っていると思うよ。


 感性も人それぞれ。


 雲の形だって、何に似ているか、なんて自分しか理解できないからね。


 でもさ、


「これはどう見てもアレだろ…」


 俺の世界の人だったら俺じゃなくても困惑するわ。


 俺の世界で、「風邪薬よ。お飲み。」とか言ってこれ出されたら誰だって絶対拒否るだろ。


……待て待て、わからんぞ。実はこれすっごい聞く薬だとしたら?


…………。


 逝くか…


 じゃなくて、いくか…。


 それを買った(通貨は俺の世界と一緒)俺は、近くの公園に行き、水道の所に向かう。


 いざ飲もうと鼻くそを手のひらにのせた時だった。


 グラッ


 視界が揺らぐ。


「うっ!」



「ゴハッァ!!」


 吐血。


 大量に、だ。


 こんなに血を体外に流出させたのは初めてなため、異常なほどまでに驚いて何もできないでいる。


 なんだよこれ…オイ。


 雨が上がったあとにある道路の水たまりのような、天道候詞の血。


 目、鼻、口から、ポンプのように吹き出す深紅の液体。


 死んだな


 それは『確信』された思いだった。


 候詞は意識を失った。



 

 目が覚める。


 知らない天井だ。マジで。


 病院…か?


 ベットの上。窓の外はすっかり真っ暗だ。


 あの後俺は救急車で運ばれたんだと。


……何故吐血を?


 そう言えば昨日キモ豚野郎(悪天候時)に一瞬だけ触れられたな。


 あまりにもキモすぎて体が異常な拒否反応を起こしたとか、裸なったから風邪ひいてしまってそれが原因で死につながりそうとかそういうわけではないみたいなんだ。


 おそらく奴は…いやまさか。


 何故体は悪天候さんだったのに、今の俺の体に影響が及んでいるんだい? 


 何故悪天候さんが狙われているんだい?


……わからんな。


 眠気が襲って来た。


 何があるんだ? 


 


 俺は、眠れるくらい気持ちが晴れていなかったが、睡魔という強者には、歯向かうことさえろくに出来なかった。


 


 明日は女 

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