今日は男♂ 今日は雪☃
知らない天井だ……
いやごめん。これ言いたかっただけ。
改めて……知ってる天井だ!
だって俺の部屋の天井だもん!
カーテンを開ける。
眩しい。
「灰になるぅー」
…………。
はぁい。
くだらん。全くもってくだらん。
なんだか自分が恥ずかしいぜ。
それより、何故家にいるんだろう?
窓の向こうにはお隣さんの綺麗な家がある。
部屋には俺のどうでもいいものからお宝までいろいろある。
ここって俺の世界? だよな。
俺の世界。そう、それは俺がもといた世界のこと。
とりあえずさ、下行って確認だ。
現在7時30分。
いつも俺が登校日に起きる時間だ。
下の階に降りると、母親が台所で何か料理を作っていた。
母親を見るのはとても久しぶりかな。
俺の母親は39歳。歳の割には若くて美人だ。特徴はやっぱり綺麗で長く黒い艶やかな髪。
「候詞。早く支度しなさい。」
潤っている唇が動く。どこかエロいその唇はまさに大人の色気と言うやつだ。
俺は椅子に座り、テーブルの上に並べられた朝食に手をつける。
白米。わかめの味噌汁。目玉焼き。プロテイン。
これが今日の俺の胃袋の中に囚われる囚人たちだ。
…………めちゃくちゃうまい。
特にわかめの味噌汁はうまい分量具合でも知っているのか、とても口に合う。
まあつまりうちの母親は料理がうまいってことさ。
やっぱ母親の料理が一番だ。素直にうれしい気持ちになった。
いやしかし…普通に俺学校行っていいのかな。
スッキリしないな。
とりあえず行くか。
支度を終えて、玄関で靴を履き家を出る。
普通で、当たり前の日常。のはずだが、ちょっと前にそれは壊れたはずだが…一体どうなっているんでしょうか?
学校に着く。
教室に入る。
直哉と美代子と晃大は普通にいる。
彼らに異世界での件を聞いたが、
「は?」直哉。
「何言ってんのw?」美代子。
「脳神経外科推奨(真面目)」晃大。
腹パンの事を思い出したので直哉と晃大に腹パンした。
ここには修羅場も、外人も、魔水も、王国も、ラブホもない。
そして、『悪天候さん』もいない。
もしかして俺は普通の生活に戻ることができるのか?!
それはうれしいことなんだが……ちょっと寂しい気持ちもする。
あっという間に時間は過ぎ、夜。
俺は自分の部屋で考えていた。
もう体が女になることはない。それは喜ばしいことのはずだ。けれど……
ちょっと楽しかったかも…
フッ
つい、笑ってしまった。
何笑ってんだ。俺は。
しかし、まだ俺は『悪天候さん』に仕返ししていないぞ。
俺はまだ納得していないぞ!
俺は…俺は!!!
そこで俺の意識は切れた。
明日は女?
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