今日は男♂ 今日は晴れ☼
「うーん……」
眩しい。
いや、眩しいと言うよりは目が拒んでいる。
それにしても体が暖かいな~。
でも毛布は羽織られていないみたいだし。
とりあえず目をはっきり開けてしまおう。
…………。
ピンク。
ピンクピンクピンクピンクピンク
『ピンク』
その瞬間俺はハッと眠気が一気に冷める。
そして悟ってしまった。
キングサイズのベット。いい雰囲気の内装。明るい部屋。
『天井が全部ガラス』
横を見る。
何やってんだよ『向こうの人』!!!!
俺は近くにあった服を着たあと、そっと部屋を出た。
その後のことは言わせないでくれ。
はあ。
全く。今回は命には関わりはしてないけどさー、俺の精神には大きくダメージ来てるんだよね。
とりあえず前に行った喫茶店で落ち着こう。
タクシーでっと……ん? 財布に何か挟まっているぞ?
俺は財布に挟まっていた小さい紙切れに書いてある文字を見る。
『私の名前は亜苦天候・レイン・ザ・ハリケーンブリザード♥』
名前がおかしいだろ!
ん~じゃあ『悪天候』さんと呼ばせていただこう。
ん? まだ何かあるぞ?
『あ、そうそう。私の体のほうの世界と候詞君の世界ではまた違う世界だからね(´∀`*)』
え? ということはつまり俺2つの世界を回っていることになるのか。まあ正確には3つだが……。
ん? まだ何か……
『候詞君ってものわかりが鈍くて馬鹿だよねwwwwww』
刹那――
俺は紙を切り裂いた。
悪天候さんめ! 絶対に会ったら文句言うぞ!
俺(男)がいつもこの世界でお世話になっている喫茶店。
そこで俺は優雅?にお茶を飲んでいる。
昼時なので、客は席が埋まるほど。
そこで俺は寂しく……いややめよう。悲しくなってきた。
そうだよな~。友達いないもん。この世界で。
あ~俺の世界では友達はたくさんいたのになあ~。
特に…直哉…美代子…晃大…
「「「よう!」」」
……えええええええええええええええ!
「直哉美代子晃大!」
なんでええええええええええええええええ!
「なんで此処にいるんだ?」
美代子はこう答える。
「異世界行きたいよね~ってさっき話してたらいきなり此処に。」
いや待て。俺の心配は……?
ヒドイ!
「あ、悪い忘れてた! 大丈夫候詞?」
忘れるな晃大!
「その言い方だと此処が異世界だって理解しているようだな。」
「そりゃあそうさ。馬鹿でものわかりの悪い候詞と違って俺達は脳みそのデキが違うから。」
ぶっ殺すぞ直哉。
「じゃあ帰ろうか。」
「ええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
まてまて帰るとかおかしいよ! マジおかしいよ! 俺ほら! 生きてたよ!
「(´∀`*)ノシ」
おい! 『ノシ』じゃねーよ!
…………消えやがった。
とりあえずあいつら帰ったら腹パンな。
ふう。今日はいろんな意味で散々な一日だった。
そうだ。また悪天候さんに手紙を……
『やられたらやり返す……倍返しだっ!』
これでよしっと
よし! 寝よう。
ぐっすり
明日は女
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