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成れの果て……。




私は、私が何処から来たのか分からない


知らない


気がつけば高台を登る丘


学校までの登り坂


いつも当たり前のようにして漕ぐ自転車のペダル


陸上部ってワケじゃないけど


ヘタレてる男子たちは全部抜かす


誰かが誰かのこと、好きとかって


物理の時間に回す手紙


興味ないから、そのまま後ろの子へ


私には縁遠い話


物理法則は得意だから


誰も答えられない時間


私だけが先生の前で方程式を解いてみせる


微分方程式の中での線形微分方程式はあらゆる係数関数p(x)について解析的な 解を求めることが出来ることが知られているから──


──特に、線形1次微分方程式を……なんて



窓辺をふと見れば、青空流れる雲


誰かが何のために生まれて来たのかなんて、知る理由にもなりはしない


雲間の果て


見たこともない流星群……流れてく


昼間なのに──


騒然となる教室


落下地点より世紀末


私がここに来た理由


真っ赤に燃える地平線の彼方より、教室の振動


その空のワケ。


赤く燃える


予測不可能な事実


来訪者は幾万のルート辿り着いたワープ。


どこからか、幾世を超えた無限廻廊を飛び越えたままの未来


図らずともここがリアルを超えた非日常(イセカイ)なら


呼び覚まされる記憶──私よりも古く


気を失って床に倒れた


雑巾がけの匂い


木造校舎で


掃除の時間とか……いつもの日常が私というカラダから零れていく──


















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― 新着の感想 ―
[良い点] この雰囲気、すごく好きです〜! 方程式は難しくてよく分からないのですが( ´ ▽ ` ) ここから新しい物語が生まれそうな予感がします♪
2022/05/22 19:00 退会済み
管理
[一言] わぁ、詩集ですね〜。 なんか格好いいのです!
2022/05/22 18:07 退会済み
管理
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