31、リアル
「もうそろそろ授業終わりのチャイムなるね。」
「そうだね。ここからは大変だけど頑張ろうか。」
「うん。三田さんとお泊り会するためにも頑張る。」
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「さてそれじゃあ付いてきてよ?」
「ええ、分かりましたわ。」
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その部屋の中には、10人ちょっとの男子生徒がニヤニヤしながら待機していた。
「さ、中に入ってよ。」
「ええ、それでこの人数で私に暴行するのでしょうか?」
「あはは、やっぱり知ってたんだね。
だったら大人しくしてもらおうか?」
「嫌です。貴方たちに対して私も思うことがありましたから。」
「君にそんな力があるとは思えないけどなぁ?」
「ふふ、力が無いのはそうですよ?ところで、男子が複数人で一人の女子生徒を追い回してると先生方が聞けばどのような反応をするのでしょうね?」
「それは確かに危険だな。
でもさ、何故逃げ道があると思ったのか知りたいな?
あ、声出したってこっからじゃ職員室には届かねえぜ?」
「そうだぜ、
道の封鎖をされるとは考えてなかったんだな?」
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「で、いじめの証拠ってなんだ?」
「‥複数ありますが、一度ついてきてもらってもいいでしょうか?」
「何処へでしょうか?」
「私が今まで連れてこられた場所です。皆さんに見てもらって、今後このようなことが起きない場所に改善してもらいたいのです。」
「何故だ?君の証拠とやらが本物という証明を先にしてくれ。どうせ今、先に行ったところでもう一度案内してもらうはめになるだろうしな。」
「‥いえ、そこに行くのも1つの証明になりますから。」
「一度行ってから考えても良いのでは?もう一度案内を頼んだときはしてくれるのでしょう?」
「はい。」
「まぁいい。だが時間は有限だからな。あまり長引くなら帰らせてもらうぞ。」
「分かりました。
では少し説明しながら行くのでついてきてください」
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「さて、逃げれないようにするのに手間取ったけど、痺れ薬もちゃんと飲ませれたから後は時間が来るまでは好き勝手出来るね。」
「だな。さ、ちゃっちゃとしたいように各自しろよ。」
「「「「「おう!!」」」」」
「皆さま、こちらです。」
「あ?なんで開いてんだよ?」
「中に入れば分かります。早く助けてください。」
「ん?助けるってなんだ…は?お前らなんで集団でこんなとこにたかってんだよ?」
「なんで先生が入ってくんだよ?!」
「ちぇ、読まれてたのか。これじゃ駄目かぁ。」
「静かにしろ! 中央に居るのは誰だ?」
「…………ぁ…」
「?もっと大きな声を出してくれ!」
「先生方、先程の移動中に私がした説明を覚えていますか?」
「あ? 痺れ薬か!」
「ここに居る者は明日校長室に来てもらう。無論逃げてもいいが、その場合は内申点を大幅に下げさせてもらう。……すまない藤原、中央にいる生徒をこちらにつれてきてもらっても良いかな?」
「はい、分かりました。
三田さん、大丈夫ですか?」
「………」コク
「よいしょっと、 連れてきました。」
「大丈夫か?」
「………」コク
「なぁ、藤原その痺れ薬っていうのは確認だが声が出しづらくなったり、体に力がほとんど入らなくなったりするんだよな?」
「はい。そうです。」
「ケッ見損なったな。集団で女子生徒いじめるだけでなく薬という方法で動き封じるとかよ。」
「藤原、今までの被害をまとめたものを来週に持ってきてくれないか?私達はこれから彼女の家に謝罪をする必要がある。」
「はい。一つお願いしてもいいですか?」
「ああ。」
「私もそこへ行きたいです。」
「それはどうしてかな?」
「………私は三田さんと話したいことがあるからです。」
「それは来週ではダメなのか?」
「…………」
「来週でもいいのなら来週にしてくれ。」
「………………」
「……ゎた……くしも……話したい………ですわ。」
「…はぁ、三田が余裕あるならいい。」
「!、ありがとうございます。」
「なぁもしかして最初っからこうなってると分かってたから連れてきたのか?」
「それについては僕から説明してもいいかな?」
「えっと確か卒業生か?」
「そうだよ。このことを予想したのは僕だからね。」
「説明してくれ。」
「それじゃあまず、今朝僕がここに来て彼女に会おうとしたら彼女は集団で彼らに殴られてたよ。
場所はプールだったね。それで彼らは僕がいなかったら彼女を痺れ薬で動けなくしたあと、放置して4時間ぐらい水の中に居させるつもりだったみたいだよ。」
「「「な!?」」」
「まぁその時に彼らの性格の悪さを知ったから、昼休憩のときに僕らが証拠もあるって言った時に、
海夏ちゃんの心に傷を入れる方に方針を変えてもおかしくないと思ったのでこうやって先生方を巻き込みました。」
「…少し……後で…私が見た……のも…聞きますか?」
「あぁ、申し訳無いが聞かせてほしい。」
「ところで藤原。親は気付かなかったのか?」
「…………」
「藤原?」
「…………後で話します。先に三田さんを家に送ったりしましょう。」
「ん?まぁいいか。なら後で聞かせてくれ。すまんが、三田を運ぶのは任せてもいいか?」
「…はい、大丈夫です。」




