28、運営
レイが掲示板に投稿をし終えた頃ホープ·デッド·オンラインの運営は困惑していた。
「おい、待て。誰かこんな機能用意したか?!」
と叫ぶのは、皆からチンピラと呼ばれる事がある青蛇 悪智
「いえ、カウンセリング機能を用意した記憶はありませんね。」
と冷静に答えるのは、石垣 紗夜
「となると、AIの自動クエスト作成機能かね。」
悪智は困惑しながら言うと
「これ、一歩間違えたらだいぶ危険なことしてる。」
と言うは岡崎 冷華
「要注意プレイヤーとして見てたが、過去が悲惨すぎるな。」
悪智は、ラフに呑気に共感し
「この話を見た感じではこれからは殺戮をとことん警戒する必要はなさそうですね。」
紗夜は、ラフの暴走が減りそうでほっとした。
ここで問題に気付いた悪智。
「というかどうするよ?勘違いが起きてカウンセリング機能付きだとこれからは思われる恐れがある。」
冷華は考えながら可能性を並べた。
「難しい。あの掲示板から広まるとして、それはたまたまだというと、贔屓と取られるおそれがある。けど、実際そんな機能はないから、そういった効果を求めてこのゲームを始める人が出ても対応できない。」
「ラフの状態が特殊だった事からクエストになったのかね?家庭環境に学校環境、プラスで二重人格。この環境下の再現は不可能だろう。」
考察をしだしたのは、夜谷 夏矢冷華は夏矢をスルーして続けた。
「ユニークと付いてはいた。けどこれは同じ状況下、同じ精神状態はなかなかないからと取られる可能性が高すぎる。情報提供元がトッププレイヤーというのも厄介。トッププレイヤーに対する信頼は高いから、嘘を言っているという風にするのも難しい。ラフは掲示板を調べたりもしているから、情報元が2つになる可能性もある。」
「あー、ラフってプレイヤーはこれからどう動くんだ?その結果にもよって取れる対策が変わってくるんだがなぁ?」愚痴をこぼす悪智。
「一度、ラフとレイに対し直接時間を取り話をしたほうが解決しやすいかと。」
紗夜は冷静に対処法を提案する。
「ふむ、では私が時間を取り話に向かおう。誰か1人ついてきてほしいのだが、立候補者はいるか?」
一応ここのリーダーである夏矢が向かうことに決め、
「では、私がお供してもよろしいでしょうか?」
紗夜は、数合わせに付いていくことになった。
「他には居らんか?−−−−ではそのようにする。日時は、今週日曜日の12時頃にしようか。」
「そのようにメールを送っておきます。」
紗夜が行く理由は簡単だった。
「俺等が行ってもなぁ。俺は彼女にとって苦手な人種だろうし「私は会話向いてない」からなぁ。」
悪智はチンピラ感が満載でラフが苦手に感じるタイプだ。冷華は言葉が足らないことが多く、普通の人は会話のリズムにのれないからだ。
「疑問があるのだが、聞いたところで彼女自身明確な答えを出せないだろうな。」
「肯定。彼女、行動に謎が多い。人格がころころ変わっていたにしては言動に統一性がある。けど、完全に同一とも思えない行動が多い。」
「まぁ仕方ない。今日は各自睡眠を摂れ。1週間程は安眠出来なくなるだろう。」
「「「了解」」」




