2、ゲーム世界
「ホープ·デッド·オンラインの世界へようこそ!
キャラメイク案内担当のアイと申します。
アバターは初期は普段の自分と同じ姿です。
そのままでもいいですし、ガラッとイメチェンをするのもいいです。また能力は最初に5つだけ選べます。ですが、ゲーム内でも手に入れれるので気楽にお選びください。」
「あ、ありがとうございます。」
おお、これだいぶ期待しても良さそう。見た目は前髪をバッサリ切って後ろ髪は普段より長めにして、髪の色は青主体の少しだけ黄色と白を混ぜようかな。
能力は……………
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「よし、アイさんこれでお願いします。」
能力は大太刀術とコミュニティと調合術と火魔法と氷魔法にしよう。だいぶ沢山能力があったから選ぶのに時間がかかったな。
「はい。ではいってらっしゃいませ。」
ここが最初の街か。人がいっぱいだなー。さてはて、チュートリアルはない代わりに説明に簡単に最初にするべきことが書いてあったからそれからしようかな。確か冒険者ギルドで登録するんだよな。マークは盾みたいな形だったはず。
ここか。
うわーすっごいじろじろ見られてるな。何でだよ見ないでくれ。緊張するじゃんか。あ、あぶな前見るの忘れてて危うくカウンターにぶつかるところだった。
「冒険者登録でしょうか?。」
「…はい、そうです。」
「名前と職業をこの紙に書いてください。」
「…ありがとうございます。」
「おいおい、嬢ちゃんそんな細い身体で大丈夫か?。モンスターの攻撃くらったら吹っ飛んでいきそうだせ?」
「………大丈夫です。お気になさらず。」
うわー、絡まれた、最悪。こういうタイプってしつこいしな~。
「自信無さげだな?本当に大丈夫ってやつはもっとしっかり返事するもんだぜ?。冒険者なんかやめて家族の元へ帰んな。」
「いえ、大丈夫です。あと、家に戻っても家族は仕事で忙しいので居ませんし、働かないといけないので。」
「ケッ、つまんねえの」
「書き終わったのでそこ退いて貰えませんか?。」
「あ?通りたかったら無理やり通ってみろよ。まぁ嬢ちゃんには無理だろうけどな。」
「そうですか。では失礼します。おりゃ。」
「ぐおっ!?おいこらテメエ落ちるところだったじゃねえか?急に殴るとか親の顔が見てみたいぜ?。」
「殴られたくなければ、そこどいてもらえませんか?。いい加減しつこいしウザいです。」
「っち、仕方ねぇな。」
「この紙書き終えました。」
「はい。
大丈夫です。ランク試験というのがあってですね、先輩冒険者と試合をして、その能力が現在どの程度あるのか調べてランクを少し高い状態からスタートすることができますがどうしますか?」
「いいえ、しなくて大丈夫です。」
正直のんびり進めたいからあんまり興味ない。冒険者登録したのも説明にお金を稼ぎやすいって書いてたからしたけどウザいのに絡まれたしな。
「そうですか。ではEランクからになりますがよろしいですか?。」
「はい。」
「こちらがギルドカードです。」
「ありがとうございます。」
銅でできたプレートみたいだな。というかさっきのランク試験ってもしかして本来ならあの邪魔してきた人とするのかな?もしそうだったらしても良かったかも?
まぁいいや。薬草集めして刀を早く入手したいな。そうしたら、戦闘も出来るようになるから。
魔法は、このゲームどういう形式かな?想像力が物言うのか暗記能力が物言うのかどっちだろ?
いろいろ試したいな。
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「なんだよあの嬢ちゃんランク試験受けねぇのかよ。つまんねえの。あんだけパンチ強いと思わなかったから興味あったのによ。」にしても、まだヒリヒリ痛むなぁ。どうしてかね。ただのパンチだったはずだが。
「うぐっ、なんだこれ頭クラってなっ……バタッ
「おいどうした?急に倒れたぞ?」
「おい誰か人呼べ!大丈夫か!…………………
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そろそろ騒ぎになったかな?振動で一時的に血液の流れを乱してみたけど苦しんでるかなぁ。
海夏ちゃんのプレイヤーネームはラフという名前です。
また、彼女は少々壊れております。