14、ゲーム世界
私は今日あったことを忘れるために、無心で狩りつつけた。モンスターを見つければすぐに駆け寄り斬りかかる。プレイヤーを見つければ気付かれぬように気配を消して後ろからや前からなど様々な方法で斬り殺す。そうして気が付けば、2時間程経っていた。そうして持ち物も大量になっていたためギルドに歩いて行こうとしたところでプレイヤーに出会った。
そのプレイヤーは先程まで私が倒していた有象無象とは違い、スキルや能力が強いのではなくプレイスキルがとても高いタイプで、斬りつければ上手く避けられたり受け流されたりする。それを見て一度距離を取り、
「貴方は誰ですか?」と聞いた。
「僕はレイ。一応トッププレイヤーの一人。一度落ち着いて貰っても良いかな?」
「そうですか。はい。まぁ良いですよ。」
「君はどうしてPKをするんだい?」
「地獄を忘れたいからです。」
「八つ当たりってことかい?」
「そうかもしれません。」
「うーん君がさ、ただPKを好んでしてるだけだと思ってたんだけどなぁ」
「リアルをどうにかしてくれる人が居れば、PKをする回数は減りますね。」
「なくなることはないのか。」
「ええ、ですが無差別はしません。」
「というか聞いたら駄目かもだけど君のリアルってどんな環境なの?」
「一言で言えばいじめられっ子。」
「あーどんなタイプ?精神的に来るやつ?肉体的?それとも両方?」
「両方。」
「そうかー。そりゃしんどいか。」
「質問ですがあなたもそういう経験があるですか?」
「うん、まぁ君よりは多分マシだけどあるよ。」
「そうですか。また今度決闘したいのでフレンドになってもらえませんか?」
「うんいいよ。」
「ありがとうございます。では、」
「ちょっと待ってもらえるかな?」
「何でしょうか?」
「君なんでずっと敬語なの?」
「リアルの影響ですかね。敬語以外を使えば悪化する環境ですので。」
「うわーエゲツないね。」
「では、また今度。」
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ギルドについた。冒険者達が皆武器を何故か持っていた。
「キラーが来たぞ!かかれ!」
「死ねー!」
「我が仲間の敵!」
「へ?っと取り敢えず峰打ちしなきゃいけなさそうですね。」
「舐めるなぁー!」
「その血まみれな見た目が全てを物語っている!」
「息子の敵!」
「鍛冶屋のおじさんの敵!」
「サイコキラーめ!」
「ちょっと落ち着いてくれなさそうですね。」
「何故当たらない?!」
「グフッすまない。」
「ガハッやられた」
「そろそろ落ち着いてくれませんか?」
「おいっ!!テメェ等止まれ!!」
「!?ギルマス!なんで止める?!」
「お前らその嬢ちゃんの血は、どう考えてもモンスターの血だろ!確かに嬢ちゃんに似た見た目をしたやつが、色んな奴を殺したがな、この嬢ちゃんである証拠もなしに襲ってたらそれはもうあの野郎と変わらんぞ!!」
「う、すまん。」
「いえ、ただ無実の人を殺さないようにしてほしいです。」
「嬢ちゃん!一度こっちに来てもらってもいいか?!」
「はい、分かりました。」
「さてと、すまんな。」
「いえ。」
「とはいえ、正直ギルドとしても嬢ちゃんは悪いが要注意人物になってる。」
「まぁ仕方ないかと。」
「嬢ちゃんが相当な実力者じゃなけりゃ不可能ってことで外せたんだがな。」
「まぁ、しょうがないのでは?」
「嬢ちゃんがそういう奴じゃないっていう証拠如何せん足りんのだ。ギルド内ではそういった行動を見てないとはいえな。」
「そうですね。まぁ大抵の人であれば加減できますので、勢い余ることもそんなにないとは思いますけども。」
「一応ギルド内ではな、お前さんには必要以上の干渉をしないってことで動いてるんだ。馬鹿どもが突っ走ったから、説得力はそんなないがな。」
「どうしてでしょうか?」
「少なくとも、俺らが見た範囲だとお前さんはこちらの余計な干渉をしたときに、攻撃をしたりするがそうでなけりゃ、基本ギルドで揉め事起こしてないからだな。」
「なるほど。まぁはい、私としては換金するためにしか来てないので、変に絡まれなければすぐに出ますしね。」
「まぁそういうことだ。もしまた馬鹿やるやつがいたらみねうち程度で頼む。」
「はい。分かりました。話はこれで終わりですか?」
「ああ、今回買い取り金額は謝礼もあるから普段よりちょっと高めになってる。」
「ありがとうございます。では。」
「買い取りお願いします。」
「分かりました。」
「ゴブリンとボアの死体です。」
「……………合計で金貨一枚と銀貨2枚になります。」
「ありがとうございます。」
「またのお越しをお待ちしております。」
よしよし。宿屋行ってログアウトしよう。にしても今日はゲーム内はいい日だったな。




