人間の村に行くよ!
眩しい日差しが降り注ぐ晴れた天気、旅行にはもってこいの天気だ。 子供をかえすために人間村に行く旅···。
目が覚めた私は、子供を連れて家の外へ出る。 子供の手を握って、うっそうとした森の道に沿って歩いて…。
…はせず、本来の姿に戻ったニーナの上に座って森の上を飛んでいく。 さわやかな風を感じながら旅のときめきを楽しんでいた頃、
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
なみだ鼻水を流し、子供が泣いていた。 泣く子をあやすために、私まで涙の鼻水を全部出したのはあえて言わない。
それでも、時間が経つと、どのくらい落ち着いてきたのか、今はおとなしく私の膝の上で静かに眠っている。
「落ち着いてるんじゃなくて、泣き疲れてるみたいだけど?」
あ、そうなのかな?
じっと座ってばかりいると退屈で、景色も見物してみようというのにすっかり山や森だ。
あ、退屈だ。"
子供でも起こして一緒に遊びたいが、眠っている子供を起こすという冒険はしたくなかった。
「退屈~」
「うるさい!お前のせいで頭が痛いじゃないか!」
退屈だとしつこくねだるので、わざとかんだのか、ニーナはしきりに身をうなぎのようにねじりながら飛んだ。
「、、、ごめんね、、私が悪かった、、つい、、うわぁ、、」
目眩を越えて、食べた物が出てきそうになってから、ニーナはそれをやめた。
どうしたやつか、こんな状況でも、子供はすやすやと眠ってばかりいる。
泣く子をなだめてあげたり、すねた角蛇の気持ちも合わせてあげたり、胃腸の中の中身がまた出てくるのを無理やり飲み込んだりもする。
大きな森の真ん中に不自然にそびえ立った建築物が見えてきた。
「来たぞ。ここさえ通れば、もう人間界だよ。」
「ついに…」
本当に長い旅程だった。 いったん降りたら、すぐに…うわぁ…
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『竜の巣』
その険しい地形と、そこに生息する数種の危険なモンスター。 気まぐれな天候などで村はおろか、ろくな道路さえない、人間の侵入を拒否する神聖な区域。
すべての逆境を乗り越えてたどり着いた者だけが向き合える、遥か古代に存在した。 伝わる高度に発達した魔法文明の聖地 石山の頂上に位置する神殿から、2人の人間が歩いてきた。
まぶしいほどの真っ白な髪は、長く垂らして、その長さだけでも、腰を全部隠して余りあるほどだった。 雲一つない澄んだ空のような青い目は、彼女の懐に眠っている子供への愛情のこもった視線と惜しさの感情がにじみ出ていた。
彼女の向かい側には、「ぱちぱち」と心地よい音をたてながら燃え上がる焚き火が、男が静かに見守っていた。
夜が更けたのに、二人は寝ず、静かに座っているだけだった。
「明日になれば、もう別れるだろうな…」
子供を眺める女性の視線が切ない。
「少しでも寝ろ、今日一日中飛び回って疲れるはずなのに…」
「いや, 大丈夫だ. ただ、もう少しでも長く、この子に会いたい。」
「勝手にしなさい」 どうせ明日なら、一生会えないかも知れないから。」
「わずか一ヶ月一緒にいたと… こんなに情がわいてきた…」
永遠の時間を生きるニーナにとって一ヶ月とは、一度瞬きするような、それだけ短い刹那の瞬間だった。 しかし、子どもと一緒の時間は、彼女の心の片隅に長くしまっておくだろう。
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次の日、ついに竜の巣を抜け出し、人間の村に着いた。 まだ日が完全に昇らない早朝だった。
自分の胸に抱かれて、知らぬ間に寝ている子供を、ニーナは黙って見つめた。
「もう.. 本当に別れだね。」
「そうだね」
「できるかな…?」
ニーナの目は、悲しみに満ちていた。
「できる! 私が何の馬鹿だと思う?」
ニーナを安心させようとするかのように,レックスは大げさな表情と身振りで言ったが,彼の意図はともかく,ニーナには逆効果として感じられた.
雪のように真っ白な彼女の頬が、しっとりと濡れていった。
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フロンダ王国の端っこ、竜の巣に接する辺境の開拓村。 厳しい環境に農業もうまくいかず、いつも襲ってくる野生動物と毎年攻撃してくるモンスターたちがいくらもない食糧まで略奪していくおかげで、国さえ諦めてしまった希望のない村。
この村に残っているのは、遠い道を移動するのが大変な老人や、耐え切れない借金を抱えている人々だけだった。 ニワトリや犬のような禁輸すら、鳴かない陰気な村を明け方からうろつく若者がいた。
「Taki świat,,, po prostu spieprzyć,,,!」
(こんな世界... そのままつぶれてしまえ...!)
あらゆる悪口を交えながら、世の中への不平をぶちまける青年。
「カアッ、トェ···」
喉まで煮え立つ痰を吐き出し、たまに足に蹴られる小石を蹴飛ばす。 むなしい眼差しで飛び立つ小石を眺めていた青年の視線は、床に落ちたそれの前に置かれた裸足に向かうようになった。
ゆっくりと頭を上げ、視線を下から上へ移す。
195センチの巨大な身長と草の葉を結んで作ったスカートとマントのように見える何か。 腰に装着されている大きめのベルトについている各種の武器。
慣れたようでありながら、よく見ると見慣れない奇妙な顔立ちの男。
「山底···邑邑···」
「山賊だ!」と叫ぼうとした青年は、巨漢の手によって目と口がふさがれた。 なんとか脱出しようともがいてみたが、青年と山賊の筋力の差は圧倒的だった。
すぐに脱出することをあきらめた青年が動きを止めると、山賊の圧迫も徐々に解かれた。
「ふう…さっきは慌てたあげくそのまま叫びそうになったが…どうせ構わないだろう…こんな世界が滅びないなら、私が死んだ方がいいから。」
「欲しいものは何ですか。 お金とかを狙って来たのならあきらめてください。 この町にお金になりそうなものは何もありません。」
半殺しの声でむなしく語り継ぐ青年 彼の話を聞いて、男の後ろに隠れて見えなかった女の人が前に出ていった。
「私たちは山賊のようなものではありません。 ただ、あの村、あの村、さすらいの旅人...」
「....!」
「経国之色」という言葉が惜しくない、「美人」という言葉は、この女性のために存在する単語と思えるほど美しい外貌の女性だった。
「旅の途中で倒れていた子供を見つけて、いったん近くの町に連れて行ってあげよう…。」
「ええと, ご覧なさい.」
青年は、女の体を手荒く引き寄せて、抱かれた子供を見つめた。 彼は彼女がだれだかすぐにその子を見分ける.
それもそのはずが、このくすんだ村で唯一の子供だったから。
「この子は… えーと、フィヨルトさんの娘さんです…」
「Ka taea e koe te kōrero te wāhi e noho ana?」
「...?!」
自分の言葉を絶って入ってきた、 生まれて初めて聞く言葉。 それに驚いたのか、それとも巨体の男がいきなり飛びついて自分の肩をつかんだのに驚いたのか、青年はしきりにまばたきした。
たちまち自分のミスに気づいたのか、男は青年の肩をつかんだ手を下ろし、何度かの咳払い後、再び口を開いた。
「すまない..そこどこ.. わかりますか?」
ネイティブレベルで自由に駆使する女性とは違って、男の実力は聞き分けられないが、だからと言って聞き分けられないほどでもなかった。
『二人が旅行者ってことは事実らしいね。山賊だったらむしろ死んでいたのに...』
残念そうな顔をしていた彼の顔を見て、男は自分の言葉を理解できなかったと思ったのか、もう一度ピヨルトの家を聞いてみた。
「ああ、それは知る必要ありません。あの方、1週間前に死んだんだ…。こいつ、産んで、死んでしまえ。」
「自分の娘を奴隷として売ってしまったから天罰受けたのだろう…」