日常
「ん.....」
小さい声を漏らし、目が覚める。少し開けたカーテンから日が漏れていた。
「御早う御座います。姫様。」
姫様と呼ぶのは私の世話をしてくるメイドである。名前は、ビビアナ
専属でないのに、専属メイドのようにしているのは国王陛下(父親)が命じたから。ちなみに、私が余り喋らなくなったのも、このメイドが原因だろう。まあ、それは追い追い喋るとしよう。
「本日のご予定は御座いません。」
仕事を終わらせ予定がないことを告げると、さっさと部屋を出てしまった。相変わらず足が早いことである。
目の前に置かれた食事を食べ始める。ゆっくりと食べ終えると、今日の予定を考え始める。
....なら、今日は本を読むとしよう。そう決めると、この広すぎる部屋に備え付けてある本棚の所へ向かう。ちなみに私は体が弱いため、日の当たる暖かいところにいた。
さあ、どれを読もう?色々あって困る。やはり、お気に入りの小説を読もう。お気に入りの本に手を伸ばし、イスに座る。そして黙々と本を読み始める。
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「ふぅ.....」
パタンと、本を閉じる。手を伸ばし、テーブルの上においてあった水を飲む。
休憩を挟むと、また同じことを繰り返す。
気がつくと、もう夕方になっていた。時の流れは速い。
そう言えば昼食を食べていなかった。気付かなかったが、かなりお腹が空いている。
いつの間にか用意されていた食事の前に付く。頂きます、と手を会わせると食べ始めた。食べ終えると、ビビアナが入ってくる。
「入浴の時間です。」
風呂部屋に連れてこられる。すっかり入浴し終えると、もう夜になっていた。私はしっかり時間を掛ける派なので、かなり時間が掛かる。
そうして、就寝する。これが、私の大体の日常である。
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