表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/25

(一)

 僕たちは森に入り、逃げていた。国境を越えてアディレバイジェン共和国を目指していた。

 敵に見つかる恐れがあったから、僕たちは森の中で広がって歩いていた。集団で歩けばすぐ見つかるけど一人ずつなら見つかる可能性もさらに低くなるはずだ。

 山の斜面は歩きづらく、町からはずいぶん歩いてきたはずだったのだが、苦労の割にはあまり遠くまではきていないだろう。

 とはいえ新月の夜だったので、森の中は暗かった。だから敵からは見つからないはずだ。大丈夫、絶対逃げられる。僕たちはそう思っていた。

 しかし、森に入って一時間ほど歩いた頃、僕たちは気づくことになった。その考えが甘かったことに。

 というのも、僕たちはイルマ・ショータの死体を見つけたからだ。ついさっきまで、一緒に歩いていた仲間だった。


(続く)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ