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公爵家の庭

読んでくださりありがとうございます!

「ベンおじいさん、こんにちは。」


そうはにかみながら最近よく庭へいらっしゃるのは公爵家のお嬢様である、アメリア様だ。


3歳の時の精霊との契約儀式をおえたお嬢様がまさかの精霊王と契約したと聞いた時は驚いて腰をぬかしそうになったわい…

ワシが公爵家に庭師として使えてからかなりの時がたつが

こんなにワシの庭を荒らさずに逆にお手伝いまでしてくれるのはアメリアお嬢様だけじゃわい…


当主様もアレックス様もルーカス様も精霊と契約した後で、その精霊の力で今までよりも威力の上がった攻撃魔術を揃いも揃って庭で実践した時はもう…

ワシの丹精込めて育てた花たちが真っ黒焦げになったり千切りになっていたり…

ソフィア様も息子達にいい所を見せようと水魔術で大洪水を起こしたり…

おかげでワシの花は…

ほんとに強くなった…自然災害じゃビクともせんじゃろな…


だいたい…魔術は魔力を持つものなら火、水、風、土、はだいたい使えて、契約精霊と違う属性の魔術は魔力の減りが異常に多く、精霊を通した魔術なら威力は強く、魔力の減りも少なくなると分かっておろうに…

なぜ揃いも揃って庭でやるんじゃ…

倍増した威力で…

特に元々公爵家の人間は魔力が人一倍強いと言うのに…






だからアメリアお嬢様が精霊王と契約したと聞いた時は御屋敷が吹っ飛ぶ覚悟だったが…

心配いらなかったようじゃ

精霊王は基本の、四属性ももちろん、光、闇、時の3属性も司っておられるのじゃ、

光、闇、時、の3属性はその属性の精霊と契約していないと使えないがらお嬢様は全属性を司る精霊王ときた…

ワシは庭が吹っ飛ぶ覚悟を決めた…




じゃが本当にお嬢様は聡明で賢い!



ワシをベンおじいさんと呼び庭の仕事を手伝ってくれておる!

可愛らしい手に傷がつかないかヒヤヒヤして、誤って自分の手を切ってしまった時あの可愛い声でワシを労り

回復魔術までかけてくださったのじゃ!

魔術をところ構わず使ったりなどしないし

攻撃魔術は風魔術は落ち葉を集めるために上手くコントロールして使っているし…火魔術も水魔術も土魔術も…












本当にアメリアお嬢様は本当の孫のように可愛いのう…





















「ベンおじいさん、こんにちは。」


私は4歳になってすぐの日に公爵家の庭を散歩していた。


癒しを求めるかのように私は視線をさまよわせていたが、その時ベンおじいさんにあったのだ。








公爵家の令嬢としての私には人に対する恐怖心などあってはいけない。だから普段はその恐怖心を心の隅に閉じ込めている。


前に1度マナー教師に公爵令嬢として何をすれば公爵家の恥とならないかを尋ねた時ことがあった。


少し驚いたような顔をした教師は、

「多彩な言語力、学力、美しいマナー、表情管理が主ですわね…。後欲を言えば自己防衛力でしょうか。」




これらを完璧にマスターしたら私は恥とならないで住むとわかった私は、普段から全てを意識することにした。


特に人が怖い私は、表情管理を徹底的にした。

元々日本と言う国で育った経験がある私は、空気を読むということに長けていた。


だから、私は常に表情を作っている。

最近になってもしかしたら好意を持って接してくださっているのかもしれないと、家族に対して思っているが、まだハッキリとは分からない。

恥と分かれば捨てられるかもしれない。

だから私は家族の前でもできるだけ表情をつくっている。

でも…不可抗力にも気を許してしまいそうになる時がある…

信じたいのに信じられない…








本人は自覚がないが心がもう限界を迎えていた時、

アメリアは祖父によくにはベンおじいさんに会った。















雰囲気や笑い方が祖父にとても似ている…

私はいてもたってもいられなくなり、声をかけてしまった。


初めこそ驚かれたが、ベンおじいさんは私にはとても優しくしてくれた。

祖父と雰囲気が似ていることもあり、私はベンおじいさんの前では本当の自分が出せる気がした。


私が言うことをまるで祖父のように笑って聞いてくれるベンおじいさん。


私はベンおじいさんに出会った日から毎日のように庭に行った。


















「あなた…アメリアは私たちが嫌いなのかしら…」



「あの子が作り笑い以外の本当の笑顔を私たちに見せたことが無いのは俺も気にしていたよ…」

妻の痛々しい顔を見ながら同じ思いを抱いていたカルロスもソフィアに寄り添いながら言った。


「嫌いではないと信じたいが…一体何がいけないんだろうか…」





「そなたらが絶対にアメリアを傷つけることをしないと神に誓えるのなら我が教えよう。」


パッと驚いた様子で2人は振り返った。

「これは、精霊王様。」

頭を下げ挨拶をする2人に

「誓えるのか?」


「本来ならばアメリア本人に聞きたいのですが話してくれる気はなさそうです。他言無用ならば私達は誓いましょう。」


2人の目に浮かんだ決意を読み取って


「うむ。わかった。そこで聞き耳をたてている2人もついてこい。我が愛し子アメリアの過去を受け止められるのなら。」


「アレックス!ルーカス!あなた達失礼よ!」


「すみません母様、しかしアメリアのことでしょう?」


「僕達にも聞く権利はあるかと。」


「4人ともついてこい。」


そういって精霊王カイナースは屋敷を我が物顔で4人を連れて談話室へと向かった。

皆さんに1つ質問なのですが、毎日1話更新がいいですか?2話更新がいいですか?それとも数日間に1話更新がいいですか?

いまいち皆さんが好む更新速度が分からなくて…

もしよかったら教えてください!




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