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精霊王との出会い

「まぁみて!ヒューズリス公爵家の皆様方よ!」


「いつみてもお美しいわね。」


「あら?お顔が見えないけどもう1人いらっしゃるわ。」


「新しく女児が生まれた時お聞きしたわ。」




ヒソヒソとヒューズリス公爵家について聞こえてくる。

お父様もお母様もお兄様方も私を上手い具合に隠している。

それもそうだろう。私のようなものを皇帝陛下もいらっしゃるこの場でわざわざ出す必要はない。

必要最低限でいい。


((((うちのアメリア可愛い!))))















ここでは火、水、風、土、光、闇、時の精霊とと契約する場だ。

名前を呼ばれてら壇上で祈りを捧げる。もちろん契約出来ない場合とあるが大抵の場合、契約をしてくれる。













「シシリー・グランシス嬢前へ。祈りを…」


辺りざざわめきに包まれた。

「光精霊だと…!?」

「すばらしい。」

………




光と闇と時は他の4種と比べると遥かに強く希少な存在となる。

特に光精霊は浄化と癒しの力を持つため、光精霊がいる間は契約者がなにか害になるようなことをしない限りその国は安泰が約束されたようなものだ。




凄いな…と見ていると、


パチッ

目が合った。

勝ち誇った顔を向けられその目は酷く近親感を覚えた。それもそうだ

前のに同じような目を毎日向けてこられたからだ。暴言暴力を私にふるうことをなんとも思わない人の目だ…




なるべく関わらないようにしよう。

そう決めた。



















「アメリア・ヒューズリス嬢前へ。祈りを…」


家族が私を初めて隠すのをやめた。

そして私は壇上へと歩き出した。

辺りは…奇妙なほど静まり返った。


(静まり返るほど私は醜いものなのか…)


壇上へとたどりついた私は祈りを捧げた




すると、

「この日を待ちわびたぞ我が愛し子よ。」


私の目の前には金色に輝くものがいた。

その瞬間、皇帝も含む全ての人々が頭を下げた。

理解していない子供たちも親の真似をして頭を下げた。

私も慌てて礼をしようとしたが、

「愛し子はいいのだよ。」


そう止められてしまった。


「しか…し!!」


「我は愛し子にそのようなことを望んでおらぬ。そういえば愛し子は猫が好きなようだな。では我も猫の姿を形どろう。」


そして金色に輝くものは真っ白な毛並みで金色に光る瞳を持ったスラリとした美猫となった。私の腕に飛び乗ってきた精霊王は

「名をカイナースという。よろしく。」


「よろしく…お願いいたします。」




私はゆっくりと家族の元へとかえった。

そして私はお父様とお母様のように皇帝陛下に礼をしてその場を去った。




















(どうだ!アメリアは可愛いだろう!!)

ヒューズリス公爵家の面々は娘が精霊王と契約したよりも娘の可愛さに場が静まり返ったほうが嬉しかったのである。

カルロスもソフィアもしっかりと私的に仲がいい皇帝にドヤ顔をかまし、帰路へとついた。


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