第一話〜尻を求めて旅に出る〜
カンチョーが好きなのでまた書かせてもらいます
前作とは全く異なる小説です
やぁ、みんなはカンチョーは好きかい?
突然突拍子もないこと聞いて、
なんだこいつと思ってしまったも耳を傾けてほしい
女の人の尻にカンチョーすることは男のロマンというものがある
しかし、カンチョーというものは反感を買ってしまうほど、凶悪な技である
そんな行いをしていたのが、災いしたのか僕は足を踏み外して階段から転げ落ちてしまった
「僕、死ぬのかな」
自分の死を悟り、自分が冷たくなっていくのを感じゆっくりと目を閉じた
と、ここまでプロローグのようなものなんだけど
僕が死んだ後とても不思議なことが起きた
目を開けた僕が居た場所は空気が澄んだだだっ広い草原に突っ立っていた
「あれ?僕、死んだはずじゃ」
整理がつかないまま、この状況を考え込んでいると空を響くような声がする
「もしもし?聞こえますか?」
とても優しくやんわりした口調で語りかけてくる女性の声
「だれ?どこにいるの?」
すると、僕の問いに答えるかのように姿を現す女性
光の中から現れたその女性はその登場の仕方からするに神様のような威厳を感じさせられた
「おばさんはだれ?」
「おばッ!?コホン!坊や?他人を相手にするときは態度とかマナーってものがあるのよ?」
「ふーん、じゃあ名前を言うときは自分からだね、
僕の名前は『女尻穿つ《にょしりうがつ》』って言うんだ」
「変わった名前ね、それじゃあ今度は私の番ね。
私の名前はイシリス、わかりやすく言うと『死んだ人が天国に行くか地獄に行くかを決める神様』ってところかしら?」
その言葉を聞き自分はやっぱり死んだんだと、改めて
思った
「なんで死んだのに、今喋れたりできるの?」
「いい質問ね、それは死んだ人がどうして死んだのかを聞いたりするためよ」
「例えば、何か恨まれたりして殺されたのなら、その死んだ人がどれくらい悪いことをしたのかを定めてから地獄か天国か決めるの。あなたはどんな死に方をしたのかしら?」
穿つの顔をジロジロ見るイシリス
穿つもイシリスの「身体」を、特に下半身をチラチラとバレないように見る
「ふーん、あなたの死因は転落死、要因は足を滑らせてるから気の毒にって感じかな」
「なら天国ですか?」
「いいえ、あなたは生前の行いが悪いわね。特別荒れてたとかじゃないけれど、異性にその、カ、カンチョーばかりしていたのよね。そりゃ、恨まれたりするわよ」
「だって、なんかしたくなるんだもん」
「はぁ〜、良い?女性のお尻って言うのはね?」
イシリスが膝を支えた感じで目をつぶって説教を始める
今なら見えてない、穿つはイシリスの背後にそっと回る
「そもそもカンチョーはセクハラで」
説教を続けるイシリスの尻の前に指を両手で構える
穿つはこんな露出度の高い服装を着た女の人にカンチョーすることを無かったため心が躍っていた
「だから、カンチョーなんでしちゃいけないのよ?」
そろそろ説教が終わりそうだ
穿つは瞬間的に力を込め、イシリスの尻を穿つ!
ズシュ!
「うきゃああああ!」
説教中にされるとは思いもしなかったイシリスは素っ頓狂な悲鳴を上げ、膝から崩れ落ちる
拳銃の発砲した後、煙をフッと飛ばすように指先にフッと息を吹きかける
イシリスはジンジンとした痛みが尻穴から広まるせいで尻を度々ビクつかせる
「また、素敵な尻を刺してしまった⋯⋯」
決め台詞な事をいう穿つに拳骨を喰らわすイシリス
「こんのぉ!」
ドガっ!
「イッテェ!」
「私の方がもっと痛いわよ!」
尻をさすりながら、怒るイシリス
拳骨じゃ飽き足らないらしくこんな事も言う
「あなたは子供だったわね、いくら所行が悪くても地獄に送るのは気が引けるわ。でも、あなたも好きそうなRPGの世界に送りつけてあげるわ!」
そういうと、穿つの背後に異空間の入り口らしきものが出現する
「うわ!」
穿つはあっという間に吸い込ま、異空間の入り口も消えてしまった
「ふぅ、まったく痔にでもなったらどうしてくれんのよ。イッタァ〜、これは座るとき気をつけないと」
そんなこんなで、僕の気ままの尻探しの旅が始まったってわけ
目指せ、異世界カンチョーマスター!