ープロローグー
初めまして。仮猫 水輝と申します。
初投稿ということもあり、非常に緊張しながら書いております。ガクブルです((((;゜Д゜)))))))
投稿ペースはとてもゆっくりになりそうですので、のんびり気軽に待っていてくださると嬉しいです。
まだまだ未熟な私ですが、精いっぱい努力していきたいと思います!!
誤字脱字、感想、レビューは気負わずにたくさん書いてやってください(*´꒳`*)
では、楽しく読んでいってくださいね!!
ーーその日は、まだ少し肌寒さの残る2月下旬だった。
人気のない菊桐中学校の裏庭に僕は居た。一人の人間と対峙して。
先ほどまで僕に背を向けていたその人はくるりとこちらを向いた。
その人の動きに呼応した様に風が吹いた。
肩のあたりまで伸びた色素の薄い茶髪がさらりと揺れている。
思わず僕はそんな先輩の姿に見惚れてしまっていた。
「黒瀬くん、何か話があるって聞いたんだけど…何かな?」
対峙していた茶髪の女性が柔和な微笑みで言った。
はっと我に返って慌てて言う。
「あっ、あのっ!」
緊張に身体が飲み込まれる前にと僕は急き込んで言った。
「僕はっ、中学二年の頃から淡島先輩のことが好きですっ。も、もし良かったら、僕とつ、付き合ってくれませんかっ!!」
言いきってしまっても全く緊張は消えなかった。足は震えているし、心なしか吐き気もする。
「………………」
「………………」
お互いに黙り込んでしまう。
乾いた風が一陣吹き抜けていった。
先輩の髪が、揺れる。
先輩の瞳が揺らいだ、 気がした。
ふいに先輩が口を開いた。
「…ごめんね。私は……」
その刹那、ふっと目の前が白く明るく光った。