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カニ記念日

作者: ずっと青春

かに記念日の今日は街中の人が学校や会社へカニ歩きで向かうのが習わしだ。

もちろん僕もカニ歩きで学校へ向かっている。


そんな中


『おはよう』


クラブメイト、もといクラスメイトの女子が声をかけてきた。

もちろんカニ歩き、カニポーズだ。

心なしか顔がカニの甲羅のようにほんのり赤くなっている。


女子のこんな姿を見れるのはカニ記念日ならではだ。眼福眼福

などと、思っていると


『もう、ジロジロ見ないでよ』

そういって彼女は僕の返事を待たず、カニ歩きのペースを早める。


だが、女子の恥ずかしさを堪えきれないカニ歩きでは、

僕の腰の入ったカニ歩きには到底及ばない。


すぐに追いついて、恥ずかしがる彼女の顔を見ながら挨拶を返すと、

『バカ!』

彼女はカニポーズの指で、僕の目を潰しにくる。


僕はブリッジの要領で回避するが、勢いを止められず地面に倒れ、

浜辺でひっくり返ったカニのようになる。


『そうやっていやらしい目で見てくるから痛い目にあうのよ』


『確カニ でも見たのは痛い目だけじゃないぜ 白だった』


『バカ!アホ!変態!』


罵声と共に、彼女は力士が四股を踏む要領で追撃を入れてきた。


『ぼぶへっ!』


その追撃を受け僕の視界は真っ赤に染まった。 カニだけに・・・


それを見て満足したのか、彼女は再びカニ歩きで行ってしまう。


ちなみにカニ記念日では、ホームルームの開始時間は1時間遅れが基本だ。


なので、こうやって女子をからかいながら、ゆっくり学校へ向かう男子も多い。


しかし残念ながら、今日のいたずらはここまで。学校へ着いてしまった。


かに記念日の学校は、カニ体操とカニリレーに始まり、給食はみんなでカニを貪り、


最後はクラブメイト全員で集合写真


ポーズはもちろんカニポーズだ

目を通していただきありがとうございました。

少しでも笑って頂けたなら幸いです。


評価や感想もお待ちしております。 お気軽にどうぞ


あ、でも苦情は堪忍な。カニだけに

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