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ヒキコモリな炎竜と契約者(コントラクター)  作者: あだち りる
第二章「勝つためには」
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5.実技チーム

「はぁ…」


セルス先生に何て言えばいいんだ…

蒼はまたしても茜を学校に連れて行けず、クルスに何と言えばいいか悩んでいた。

蒼は溜め息を着きながら学校へと向かう。

そして今回は時間に余裕を持ちながら教室に到着した。


「はぁ…」


この扉を開けるの何か嫌だなぁ…

クッ…気が思い……

まぁ…開けるしかないんだけどね…

蒼は仕方なく、ガラリ、と、扉を開けた。

そして、開けるのと同時に声が聞こえた。


「おい貴様!」


「へ!?」


そして、声が聞こえた先、と言うより、扉の前にその声の正体がいた。

蒼の前にいたのは一人の女の子だった。

その姿は、一人の騎士、と言うのだろうか、そう、とても人の上にたつ器でもあるような品格をしていたのだ。

見た目は、とても綺麗な銀髪のストレートに、とてもキツい目をしたつり目。

その目の中にある瞳は、とても美しい緑色だった。


「えっと…君は…」


「貴様」


「はい…?」


「貴様の順位は?」


「え?」


「順位は?」


「えっと…最下位です」


「何だ、ゴミか」


「ゴミ!?」


いきなり蒼を罵った銀髪の少女は「もういい、ゴミに用はない」と、更なる毒舌を吐き捨てた。


「何だよ…」


と、俺は文句を言いながら自分の席に座る。

すると「おーい!蒼!」俺の名前を呼んでる声が聞こえた


「ん?」


不思議に思いながらその声が聞こえた先に顔を向けると、そこには…


「つ、積木!?」


俺の幼馴染みの積木がいた。


「や~や~偶然だね」


「お前ここのクラスだったのか」


「まぁね~」


「そうか、何か安心した」


「あ、安心した!?私がいて!?」


「ん?ま、まぁな」


そりゃあ顔見知りがいたら安心するだろう…


「そっか~安心したのか~」


と、積木はニヤニヤしながら言う。


「あ、積木、聞きたいことあんだけどさ」


「何?」


「あのさっきからずっと扉の前にいる女の子何?」


「ん?あ~あの子ね」


「知ってるのか?」


「て言うかこのクラスの順位で一位の子だよ」


「一位!?ま、マジか…」


「うん…どうやら10位以下はみんなゴミだと思ってる見たい…私もさっき言われた…」


つ、積木もか…


「積木は何位何だ?」


「……49位」


と、目をそらしながら言う積木。


「このクラスって何人だっけ?…」


「100人……」


「てことは…」


確か順位戦では契約竜は順位に含まれないから…つまりこのクラスは100人いるって事だから~…


「……お前…俺の次に順位低いって事かよ…」


「ま、まぁ…」


「てか、お前水下さんは?」


「美姫?他の子ともう仲良くなった見たいで話し込んでるよ」


水下美姫ミズシタミキとは積木の契約竜の事だ。


「随分馴染むのが早いご様子で」


「そう言う蒼の契約竜は?」


「お、俺の契約竜は…」


ひ、引きこもってます何て言えるかー!!

と、俺と積木が、話していると、

教室の扉が開き入ってきたのはクルス先生だった。


「あ!先生きた!それじゃあまた後でね!蒼!」


「あ、あぁ…」


よかった~…

何とか誤魔化せた…

ナイス!!セルス先生!!


「今日やることはこれだ」


と、言い、昨日のように黒板に何かを書き始めるセルス。


そして、その文を読むと

「実技のチーム決め?」


「そうだ、今回実技のチームを決めて貰う、この学園では実技の授業がほとんどになる、そして、チームは一チームに四組だ、つまり契約者4、契約竜4で実技の授業を行って貰う、そして肝心なチームの訳か方だが、上の順位順に組んで貰う、つまりは、1位~4位、と、この用に組んで貰う、いいな?」


「ちょっと待ってください!」


と、一人の男子生徒が声をあげる。


「それじゃぁランクが低い僕達は不利じゃないですか!?」


「……」


そうだ…これじゃあ戦力差がありすぎる…戦略もクソも立てられるか…

蒼も同意件だった。

だが、セルスは


「知るか、自分達の力で何とかしろ、力のない奴が悪い」


と、厳しい言葉をぶつける。


「そうだ、力のない奴が悪い」


と、誰かが言う。

そして、その誰かはあの、銀髪の少女だった。


「な、何だよお前!?」


と、先程の男子生徒が問い掛ける。


「私は、このクラスの上に立つもの、そして行く行くはこの学園の上に立つもの…フッ…しっかりその頭に刻んでおくといい…私の名は、シル=バレット、お前らの上に立つ者の名だ、覚えておけ」


何であんなに偉そう何だ……

って…実際このクラスでは1位何だよなぁ…俺最下位だし…言う権利ないな…


「もう、いいか?では一時間目はチームの自己紹介でもしておけ、それと、チームリーダーを決めておけ、リーダーやらを決めておくと戦略もうまく進むからな、一時間目が終わったら体育館にこい、そこで実技の授業を行う」


と、初めてのアドバイスらしき言葉を残し教室の扉を開けて去っていった。


「…………」


教室中が沈黙で支配された。

そして、数分後、ざわめきが起き出し、そして、段々とチームが揃っていく。


「えっと…」


俺の方のチームも揃った。

のだが、何故かみんな一言も喋らない。

どうしよう…こ、ここはとりあえず俺が…


「じゃ、じゃあ自己紹介をしよう!俺の名前は朝倉蒼だ!順位は最下位…訳あって契約竜は休んでる、仲良くしてくれたら嬉しい……ん…だけど…」


「……」


この沈黙に耐えきれなくなった蒼は


「はいじゃあ次積木!!!!」


積木にパス。


「え!?私!?え、えっと…私の名前は水島積木…です…順位は49位…それでこっちが」


「水下美姫だよー!よろしく!つみっちゃんの契約竜やってまーす!」


水下さん相変わらずテンションたけぇ…


「…………」


再び沈黙。


「じゃ、じゃあ流れ的に48位のお二方!自己紹介をお願い!」


蒼は必死になりながら自己紹介を続ける。


「え?!…えっと…僕の名前は、木島キジマ ラクと申します…48位です…それでこっちが…」


木島楽と名乗った男は何か頼り無さそうな感じの女見たいな顔をした奴だった。

目はたれ目で瞳は綺麗な緑色だった。


「え、えっと…お兄ちゃんの契約竜をやらせて貰ってます…木島栞キジマ シオリです…」


この木島栞と言う少女も何処か頼りなく、と言うより怯えているように見える。

黒髪のショートで、花柄のヘアピンをつけているのだ特徴的だ。

目はちょっとたれ目で瞳は兄と同じく綺麗な緑色だった。


「二人って兄妹なのか?」


と、疑問に思った蒼は聞いてみる。


「は、はい、二人とも契約竜と契約者が全然見つかんなくって…それで仕方なく…」


と、楽は答える。


「え…じゃあ…兄妹で…その…き、キス…を?」


と、積木は一番聞きにくい事を聞いた。


「いやいや!!ラップ越しですから!キスには含まれませんからー!」


「そ、そうですよ!お兄ちゃんの言う通りですよー!」


と、必死に否定する二人。


てか…契約ってラップ越しでもいいんだ…


「じゃあ次47位のお二方」


と、蒼が言うと…「…………」何故か黙り混む。


「えっと…47位のお二方…」


「…………」黙る。


「お二方…」


「…………」黙る。


「……あ…えっと…」


何で黙るの!?てか気まず!!!

もうさっさと自己紹介してくれ頼むからー!!

心の中でそう思う蒼であった。


「自己紹介……」


「お!?」


と、やっと一人の女の子が言う。

そして、蒼も思わず声が出てしまった。


「それじゃあ自己紹介お願いします!」


「私の名は、風宮カゼミヤ カナメ…だが、この名は仮の名……本当の名は、ダーク・ザ・エンド!!この世界を闇に包むものだ…よろしく頼む…」


「えっと…」


やばい奴きたーーー!!

と、皆思った。

そして、そのやばい少女の姿はとても長い黒髪に目の瞳は赤と言う完璧にカラコンだとわかる。


「すまない、我の契約者はこう言うお方なのだ」


と、そのヤバイ奴の隣にいる少女が言う。


「私の名前は、四ノシノミヤ 風子フウコ、風宮紀の契約竜をやっている、よろしく頼む」


と、自己紹介をした四ノ宮はいかにも真面目そうな見た目だった。

茶髪のサイドポニーテールが特徴的だった。

そして目はつり目でとても濃い、緑色の瞳だった。


「あ、あぁよろしく…」


蒼は思った。

このチーム大丈夫なのか…

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